銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

橘湯(川崎・元住吉)

2019-11-30 06:02:00 | 銭湯 温泉






【橘湯】をザックリいうと
◎露天風呂、黒湯あり
・超地域密着型
・かなり混んでる
・マンション銭湯にしては充実










▲元住吉駅


▲改札口を出た先には、武蔵小杉の高層マンション群が見える。ゴジラと自衛隊が対決した場所だ


▲東口のほうに降りる




▲東口


▲右の商店街へと歩く






▲ファミリーマートのところを横切り




▲パチンコ屋さんも通り過ぎると


▲大通りにでる


▲大通りも渡って




▲「どこ行くんだよー」と言わんばかりの猫の置物とすれ違い


▲川がみえてくる




▲その川沿いを右に進む












▲左のこの橋を渡る














▲大通りにでる


▲いったん、左の横断歩道を渡る


▲この奥の道を進む






▲新幹線の高架線をくぐって






▲まいばすけっとの前を右折




▲すると橘湯がみえてくる




▲到着




▲開店時


入り口に入ると、小さな下足箱。足を踏み入れるとほかと違うなという雰囲気。まず子どもたちの活発な声が響いている。
「忘れ物ないかー」という店主の声も。
靴を入れて、中に入るとロビー。ややちいさくて年季を感じさせる。手前にテレビがあり、子どもがその前にたむろしていた。右側に受付のフロントがあり、座るのは70代前半ぐらいの男性。
貫禄ある感じで「いらっしゃい」と挨拶をしてくれる。
貸しタオルをお願いすると、渋い声で「お湯に入れないでね」と注意も。


男湯は左側にあって、のれんをくぐると、基本的にほかの銭湯と大差はないが、少々変わっている。
まず、寒い。なにせ扉が全開なので、外気が直接入ってくる。
訪れたときは11月上旬だったので、めちゃくちゃ寒いというわけではなかったが…。
真ん中に島ロッカーと、壁際にもロッカーがあり、島ロッカーの後ろにマッサージチェア。奥右側にテレビと自販機が設置してある。
脱衣場はだいぶ混雑しており、気が付くとすぐ後ろでは先ほどの店主がにらみをきかせるように立っていた。
そこへ入浴客が「○○○のお母さんあがってますか?」と店主に聞くと「いるよ」と伝え、浴室にいた子どもに「お母さんがあがってるって」と教えていた。


浴室の扉を開けると、浴室もかなり混んでいた。そしてとにかく賑やかである。いろんな話し声が四方八方から聞こえてくる。巨大な家族風呂のようだ。


左手前にサウナがあって、右手前には立ちシャワーが2つ。
真ん中に島カランと右壁にもカランが並ぶが、左は縦ではなく横に並ぶ。
その左側に水風呂。
水風呂は3人ほどが入れるぐらいの大きさで、それに隣接する形で白湯の主浴槽が奥まで続く。
主浴槽はなにものないスペースが半分で、あと半分は手前からボディジェット、座湯、ハイパージェットと続き、その対面右側に寝湯。水まくらは機能していなかった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲左に見切れているのが水風呂。その右奥が主浴槽。真ん中に島カラン


浴室右側に目を転じると、奥に立派な階段があるが、その階段下に黒湯の湯船がある。黒湯はかなり濃厚で、肌触りもしっとりする感触。とくに匂いはなく関東ではスタンダードな黒湯だろう。温度は42℃ぐらいか。
階段下にも湯船が続くので、ちょうどT字になっている。


とにかくここは客同士の交流が活発で浴槽の縁(ふち)と床には数人が堂々と座り込んで談笑していたので、道が一部塞がれて通れない。
客層は高齢者が多いが、若い人もかなり目立つ。子どももおり、年齢層の幅がとにかく広い。


一方でそんな騒がしい銭湯であるが、ひとつだけ静かな場所があった。露天風呂である。
階段をのぼって扉を開けると、やや狭いながら落ち着いた雰囲気。
ここもお湯は黒湯で、右に仕切り板があり、かつて打たせ湯があった痕跡だろうが、いまは何も無かった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲写真で見ると右に打たせ湯があるが、今はパイプだけだった


ところで、なぜ露天風呂にほとんど人がいないのかというと、「近隣迷惑にならないよう、ここで大きな声を出さないでください」と注意書きがあるからだ。
おそらくみんなおしゃべりをしたいので、下にとどまるのだろう。
こうした決まりを客がちゃんと守るということは、それだけ店主がしっかり目を光らせている証か。
さながら店主が地域のお父さん的な存在だとすると、お客さんはその子どもたち。そんな感じの疑似家族的な雰囲気をもった地域密着型の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 元住吉
経路 住宅街の中へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昭和の建物
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 黒湯、ジェット、
サウナ あり(無料)
温度 42℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 貫禄がある
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代ぐらいの男性
客層 幅広い


【案内】

住所
〒211-0022 
川崎市中原区苅宿36-32

電話
044-411-8010

営業時間
15:00〜22:50

定休日
4日・14日・24日(日祭日の場合は営業)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載



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2 コメント

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Unknown (p4p)
2019-12-01 01:56:04
家の近所に地域密着型の銭湯がないです(笑)
厳密に言えばなくなってしまいました(悲)
大型銭湯ばかりに客が集まる今の時代に、 地元密着型の地元民憩い場銭湯は貴重だと思うので、これからも頑張ってほしいです。でも、どうやらかなり繁盛してる様なので、元々のポテンシャルが高い銭湯ですよね。浴室の設備も充分、露天風呂、黒湯の温泉、地元密着型の銭湯でこの充実ぶりはこっちだと中々ないです。
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Unknown (southandnorthface)
2019-12-01 07:23:17
@p4p 関東でも、ほとんどスーパー銭湯的なところがにぎわってて、橘湯のようなところは珍しいですね。
ポテンシャルは高いと思います。黒湯(温泉)が出る場所なのとサウナ、水風呂、露天風呂まで備えてありますから。
この4つが揃ったところは基本的に集客力がありますね。

川崎ってネットのイメージだと悪く言われがちで、たしかにイメージ通りのところもあるのですが(笑)、こういう地域との繋がりがしっかりした部分は川崎の良さかなと感じます。特に元住吉は下町の雰囲気が濃厚ですね。
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