東京メトロ東西線の神楽坂を下車すると、神楽坂大通りから少し分岐した道沿いに第三玉の湯がある。
2018年にリニューアルしたとあって、あたらしくて様々な設備がてんこ盛りの銭湯だった。
【第三玉の湯】をザックリいうと
◎高濃度炭酸泉、水風呂、露天風呂あり
・ランナーに人気の銭湯
・ビルの谷間にある
・銭湯のコンビニ
▲神楽坂駅構内
▲地図
▲出口1aにでる
▲神楽坂駅出口
▲出て左側
▲ここのお寺を目印に左折する
▲左に曲がったところ。このまま真っ直ぐ行けば第三玉の湯があるが、写真で分かりやすいように横断歩道を渡る
▲前の横断歩道を渡ったところ
▲左折
▲すると左側に第三玉の湯がみえてくる
▲入り口が両脇のビルに挟まれてる。この位置からみると建物の一部が奥に見える
▲到着
入り口前に立つと、スロープがあり、料金表は英語も併記されていたりと、気遣いを感じさせる作り。
中に入れば、まさに目の前がフロントという近さだ。
手前左右に下足箱があって、その奥左手がフロント。右側にこれまた小さな券売機。
券売機でチケットを購入すると、受付に座るのは、20代半ばぐらいの若い女性。
アニメ声(?)をしていて、「いってらっしゃい」などと声を掛けてくれる。やはり若い人の対応はいい。
男湯は右側(入り口からみて手前)で、のれんをくぐるとやはりというか予想通り狭い。しかも物凄い人の数なので、服を脱ぐだけで大変だった。
脱衣場は横長の作りで、手前に座るテーブル、マッサージチェア、長いす(といっても3人が座れるぐらい)と奥に続いて並ぶ。長いすの前には液晶テレビ。あと一番奥にトイレ。左側奥には洗面台とドライヤー(有料)があったが、体重計はデジタル式で表示部分は背が低いので見づらい。
浴室に入ると、これまた狭いなという印象。しかし、狭いが設備が色々とてんこ盛りである。まるで銭湯のコンビニだ。
まず手前左に立ちシャワー。それと真ん中に島カラン、左壁にもカラン。
右は手前にサウナ。そしてその横に水風呂。主浴槽は入り口から見て奥にある。
天井を見上げると屋根が高く、この建物が木造であることを教えてくれる。ビルに挟まれているので、てっきりここはビル銭かと最初思っていた。
それにしてもずいぶん窮屈な場所に作ったものである(両ビルが勝手に挟み撃ちにしただけかもしれないが)。
主浴槽の中身は、右が炭酸泉。左が少し広めで、左隅っこにジェットバスが2つ。一つは座湯タイプで水枕もしっかり機能してる。その前に囲いがあって電気風呂。
温度は、43℃ほどでまずまずの温度。
右の炭酸泉(残念ながら濃度は低い)は当然ながら38℃ほどだ。
水風呂は、23℃ぐらいでかなり微妙な温度である。
そしてここが凄いのは、こうした狭い浴室でビルに囲まれているのに露天風呂がちゃんとあることだろう。
扉も二重扉になっており、外側に出ると、やはり小さいものの3人ほどが入れる広さ。少し奥行きが狭くなるので、作るときの苦心さが伝わってくる。
こんな感じで狭い銭湯ではあるが、近年の銭湯に求められる機能はほぼ網羅しており、非常に感心した。
客層は、多種多様で高齢者、中高年、若者、親子と多彩。年齢層に幅が広いのは実力の高い銭湯の証だろう。
しかしである。やはり混雑が苦手な自分としては、ちょっとストレスを感じる銭湯だった。
入店したときですでにカランは8割ほど埋まっており、しかも残りは場所取りする人たちが押さえていたので使う場所がかなり限定された。
設備はとても素晴らしいのだが、マナーの悪さと混雑ぶりで正直長居する気持ちにはなれず、また来るとすれば空いてる時間帯ぐらいかなと思った。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 神楽坂
経路 観光地
周辺の環境 飲食店
●空間演出
建物外観 ビルに挟まれている
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビーか脱衣場
脱衣所 少し狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 炭酸泉、ジェットバス、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 38℃、43℃、44℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり
◆人
受付 20代の女性
客層 幅広い
【案内】
住所
〒162-0816
新宿区白銀町1−4
電話番号
03-3260-9326
アクセス
都営大江戸線「牛込神楽坂」駅下車、徒歩5分
休日
水曜
営業時間
15:00−25:30
※東京銭湯ホームページ転載
狭いのに、なんと銭湯に求められてる要素がぜんぶ揃ってるんですよ。
一つひとつの精度は必ずしも高いわけじゃないのですが、見事コンパクトに納めた強引技は凄かったです。
自分も交互浴に最適な銭湯だと思いました。
なので、人気の理由もよくわかるし、混雑するのも仕方ないんですが、ちょっと混み過ぎだろって(笑)
その落としどころが自分の中ではストレスに感じたのですが、神楽坂の観光地にあって大仏商売しない経営姿勢は素晴らしいと思いました。