銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

金町湯(東京・金町)

2020-09-19 07:24:00 | 銭湯
東京・金町
#金町湯






JR常磐線
#金町駅


▲常磐線の東京の縁にあたる金町駅








▲エスカレーターを降りて




▲改札口を出たところ


▲今回は南口に向かう




▲ここは葛飾柴又と隣接している


▲金町湯は五丁目なので右に進む




▲左に見えるのは京成電鉄。隣駅に柴又駅がある。ご存知の通り「男はつらいよ」の舞台だ



ということで、ちょっと柴又に寄り道


▲柴又駅前の通り








▲撮影の着替えや休憩場所として使われた高木屋。のちに映画にも登場




▲草だんごが美味しそう






▲柴又帝釈天(題経寺)


▲柴又といえば「男はつらいよ」であるが、その主人公を演じた渥美清は非常にプライベートが秘匿された人で知られており、山田洋次監督やスタッフはおろか親友さえも自宅の電話番号さえ知らなかったのだとか。そんな秘密主義の寅さんではあったが、浅草の蛇骨湯で偶然声を掛けた早坂暁とは終生家族ぐるみの付き合いをしており、渥美清にとって銭湯は人生を変えた場所だったようである


そして金町に戻る


▲線路沿いに進んで




▲左の道をまっすぐ






▲ここでくねった道を進む。少し周囲を確認してたら、「お兄さん、なにか探してるの?」とおばちゃんに声を掛けられた。いかにも下町らしい




▲さらに少し歩けば






▲金町湯に到着














▲到着。入り口が妙に低い…


入り口に入ると、目の前にアルコール消毒液が置いてあり、手につけてくださいと書いてあった。
下足箱が左右に分かれているので、ここは番台。左が男湯である。


▲せっかくのタイル絵(招き猫)が残念ながら傘立てで埋もれている


扉の前に立つと自動扉だった。
中に入ると、番台なのだが、珍しいことに番台の前に階段が付けられている。こんなのは初めて見たのだが、脇にある扉が開かないのか…。 
当然ながら、コロナ渦の影響ということで、周囲を透明シートで覆ってある。
座るのは、60代ぐらいの女性。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「これがありますが」と購入するタオルセット(石鹸、シャンプー付き)を示された。値段は130円らしいので、入浴料470円とあわせて600円。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場は基本的に古い銭湯にありがちな造りであるが、ここはちょっと変わっていて、なぜかのれんが脱衣場の中に取り付けられている(それが写真の右側)。
通常は、脱衣場の入り口にあるものだが、おそらく客のプライバシーに配慮したものなのだろう。のれんの横にも遮光シートのようなものが設置されていた。


ロッカーは島が2つと左壁には常連客用のロッカーがある。
端っこにはカーブミラーがあって、洗濯機が2つ並び、その反対側である手前には坪庭がある。坪庭の端っこにおそらく後付けで作られたトイレ。
足元をみると、足ふきにキャプテン翼のタオルが置かれてあった。広告も南葛FCのポスターが張ってある。
妙にキャプ翼推しだなぁと思ってあとで調べると、原作者の高橋陽一がこの地域の出身者らしい。南葛という名前は、南葛飾の略のようだ。


浴室の扉を開けると、そこそこ広くて島カランが2つ。左壁にもカランがある。
右側をみるとサウナがあるが、2020年8月末でもいまだ中止だった。
そのサウナの奥に立ちシャワーが2つあった。2つのヘッドがあるタイプで、だいぶ古いのか真っ黒に錆びていた。


浴槽は奥にあって、シンプルに2つ。左が長方形で、麦飯石にお湯を通して注がれた湯船。バイブラ仕様で緑色の薬湯である。温度は43℃ほどか。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは男湯


その右側にあるのが円形の湯船で、こちらは定間隔でジェットバスがついていた。隣とは底でつながってるので温度も同じぐらい。ただ、奥側の底に突端みたいなのがあったので、うっかり踏んづけてしまい痛かった。業務上必要なのだろうが、客からするとちょっと困る。


客層は、ほぼ高齢者だったが、小さな子とお父さんの親子もいた。
こういうパターンだと決まって、お父さんが子どもに熱くても我慢して入れ!と発破をかける。子どもも嫌々ながら我慢して入る。
「じゃあ何分入れる?」とお父さんが聞くと、子どもは「3分!」と言った。
しかし目測を誤ったのか、途中で「何分経った?」と聞くと「まだ45秒」とお父さんが答えれば、「あれ、なにこれ?」と温度計を指して立ち上がり、さりげなく誤魔化していた。5、6歳の子どもに見えるが、そういう演技をする年なんだなと妙に関心した。
最初は熱かったらしいが、「もう、慣れてきた」と言っていたので、43℃ぐらいだと小さな子どももなんとか入れるのかもしれない。


全体的にやはり所々の老朽化は否めないが、温度と水質(麦飯石の効果?)が肌にあってるのか入っていて気持ちいいお湯だった。
客数は非常に多く、ここに来たときは自転車が隙間なく並んでいたのにはビックリ。
柴又葛飾に近いということで、やはり下町らしい雰囲気のある銭湯だったが、その割にはみんな大人しく、とても静かな銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 金町
経路 線路沿いに歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 古典的な富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、ジェットバス、薬湯
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入130円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者や親子


【案内】
住所
〒125-0042
葛飾区金町5−14−9

電話番号
03-3607-1459

アクセス
常磐線「金町」駅下車、南口より徒歩7分

休日
木曜、第4金曜

営業時間
15:30−22:30

※東京銭湯ホームページ転載


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4 コメント

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Unknown (southandnorthface)
2020-09-20 17:13:13
@rose-tky モンモンさんへ

ホントですね。常連さんたちは知ってるから問題ないですけど、一見さんからしたらまさか出っ張りがあるなんて思わないから、踏んづけてウワッ…てなりますよね。
ごくごく希に(100軒に1軒ぐらいの割合ですが)こういう出っ張りがなぜかあるんですよ。なので底を確認したほうがいいかもしれません。
自分がかつて経験した転びそうになったのは、黒湯の湯船で、いきなりめちゃくちゃ深かったところです。黒湯は底が見えないですからねぇ。足が着かないときは焦りました。
あとビックリしたので言えば、男湯の脱衣場におばちゃんがいたことです。
間違って女湯に入っちゃったかと心臓が止まるかと思いました。
店主だったので問題なかったのですが、堂々と男湯にいるのもどうかと思いましたが…。
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Unknown (southandnorthface)
2020-09-20 17:01:15
@p4p エイトさんへ

牛乳石鹸の暖簾って関東だけなんでしょうか?
ケロリン桶は全国にあるから、こういう暖簾もてっきり全国にあるものと思ってました。
外観はたしかに古いので、中身も古いだろうなと勝手に思い込んでたのですが、意外と設備が充実しててビックリです(笑)
最近の新しい銭湯だと基本的にぬるめ(40~42℃前後)なのですが、古い銭湯だと見た目だけじゃ分からないですね。
絶対熱いところだろうなとおもったらぬるかったり、比較的綺麗だからぬるいかと思ったらめちゃくちゃ熱かったり。
最近は無理しないことを覚えたので、42℃が一番いいかなぁと思ってます。ただ、たまに44℃ぐらいのところに入ると、最初はキツく感じるのですが、慣れるとこっちの方が気持ちいいですね。それ以上はちょっと…。
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Unknown (rose-tky)
2020-09-20 15:17:19
うわあ 立派な銭湯ですね うわでも 底にでっぱりあったらモンモン転んでおぼれちゃうモンモン ちょっと足元気をつけてとかでっぱりありって書いて欲しいモンモン
ユーユーさん足裏とか足首大丈夫でしたか?
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Unknown (p4p)
2020-09-20 15:12:29
建物は宮造りの古い銭湯ですが、浴室は意外に現代的ですな。今は使用できないみたいですがサウナもあるし、バイブラ、ジェット、薬湯と、銭湯定番の設備。お湯は麦飯石を通した人工温泉で外観からは想像できませんよねw湯温もアッツアツと思いきや43℃と、適温の範囲内なのも意外でしたwあと、よく見ると、脱衣場の暖簾も牛乳石鹸みたいですね。こっちだと1回も見た事ありません(笑)
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