音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

太平洋戦争 日本軍の異常性

2014年08月05日 | 戦場と戦争の歴史


今月は<ヒストリー・チャンネル>で第二次世界大戦と太平洋戦争の実録映像を毎日みている。
http://www.historychannel.co.jp/rec/1408_01/

膨大な実録映像があるものだと感心する。

それとともに実際の戦場の悲惨を伝える映像を、戦争を知らない総ての人にみてもらいたいと思う。

太平洋戦争の実録映像を見て、特に感じるのは「日本軍の異常性」だ。

玉砕、特攻、天皇陛下万歳・・・自由民主主義陣営の兵士達には受け入れがたい狂気だった。

機銃掃射の中へ突撃して死んでゆく日本軍兵士達。

爆弾を抱えて飛行機ごと体当たりしてくる「神風特攻」

この日本軍の異常性はどこから来たのか。

そもそも日本軍兵士達は自由民主主義国の兵士達とは根本的に正反対だった。

日本軍兵士は「天皇を頂点とする皇国の国体護持」の為に「戦って死ぬ」ことを教え込まれた軍隊だった。

つまり「天皇制国体護持の為に死ぬ」軍隊であり兵士達であった。

家族の為、友人の為、自由民主主義を守る為に生き抜く、英米軍とは根本的に違うものの為に「戦い死ぬ」軍隊だった。

「死ぬこと」が目的の狂気の軍隊であった。

この狂気を植えつけたのは、マッカーサーが無条件降伏調印の席の演説で述べた「迷信」・・・「万世一系の皇国、現人神天皇、神国思想」を植えつけた「国家神道」であった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%…E%E9%81%93

占領軍司令官マッカーサーは「日本はペリー提督によってもたらされた開国と、それとともにもたらされた産業革命と科学技術を二つの誤ったものに使ってしまった。武力と迷信という二つのものに使ったのだ」
・・・と9月2日、戦艦ミズーリ上での無条件降伏調印式の演説で述べた。

この「武力」とは「軍国主義ファシズム」であり、
「迷信」とは「天皇現人神」「万世一系の皇国・神国思想」でありそれを植えつけた「国家神道」であった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%…E%E9%81%93

日本軍の異常性は敗戦による「自由民主主義」の流入により憑き物が取れたように忘れ去られた。

そして「お国の為に命を捧げた英霊」として美化する風潮だけが残った。

しかし現代の日本にもまだ十分「お国の為」という思想が亡霊のように生き続けている。

それはなぜか。
日本の自由民主主義は国民が「勝ち取った」ものではなく、敗戦により「与えられた」ものであるからだ。

ここに日本の自由民主主義の脆弱さがあり「迷信~国家神道」を払拭できない現状がある。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%…E%E9%81%93

戦争を知らない世代が増えるにつれて「お国の為」を謳い「天皇制の迷信」を復活させようとする動きも見られる。

その為にこそ太平洋戦争の「玉砕」「神風特攻」「大空襲」「原爆投下」の悲惨な実録映像を目にしておくことが重要だと思われる。
http://www.historychannel.co.jp/rec/1408_01/


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