音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

サイパン玉砕の教訓   <生きる>

2012年08月06日 | 日常雑感

サイパン島は太平洋戦争における米軍にとって、絶対必要な基地であった。

日本軍にあっても絶対防衛線とされた。そのため日本軍は4万の兵隊を送り込んで死守する構えだった。

民間人も2万人以上が生活していた。

このサイパン島では激烈な戦闘が繰り広げられ、最後に日本軍は民間人とともに玉砕した。・・・とされていた。

生きて捕虜の辱めを受けず、という大本営の戦陣訓により、民間人もダイナマイト、手榴弾、青酸カリ、崖からの飛び降り自殺で集団自決を強要された。

指や手足が飛び散り、死体の肉片が飛び散る、悲惨な集団自決だった。

最後は武器を持たない民間人も「天皇陛下ばんざい」と叫びながら機銃掃射に向かって突撃し、3000人が銃弾に倒れた。いわゆる「バンザイ突撃」だ。

大本営は サイパンは民間人共ども玉砕、と英雄的に報じた。

しかし、玉砕しなかった民間人は1万人以上いた。

捕虜に対して米軍は人道的だった。
ジュネーブ条約を遵守し、捕虜に対して人道的な処遇をしたからだ。

自決しなかった人々は、ジャングルに迷い込んだり、降伏を申し出た人達だった。

思うに、軍部がいくら集団自決を強要しても、国家が死を強要しても絶対に生きるべきなのだ。

サイパンで自決を選ばなかった人達こそ「正常」なのだ。

人命の尊厳 は誰人にも侵されない人権であるのだ。

国家の為であれ、軍隊の命令であれ、思想、主義、の為であれ、死を強要された場合は断固拒否するべきなのだ。

いかなる国家であれ、優れた思想、宗教、主義主張であれ、死を強要するものは、まやかしである。

太平洋戦争においては「軍国主義」と「皇国史観」がまやかしであった。

いかにそれを美化したとしても、何千万の命が犠牲にされたのが事実である。

人命の絶対尊厳は国家であれ、思想・宗教であれ、何者も侵すことはできないのだ。






閲覧数0カテゴリ歴史ロマンコメント0投稿日時2012/08/06 16:02

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