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先日のNHKスペシャル「臨死体験~死ぬ時心はどうなるのか」はすごく面白
かった。
この宇宙で最大の謎は「自分とは何者で、何処からきて何処へいこうとしているのか」ということだと常々思ってきた。
これはとりもなおさず哲学の「淵源からの根本的な問い」だった。
つまりは「存在」への問い、「存在論」であった。
現代に至るまで哲学は「存在」への問いであり思索考察であった。
現代の脳科学は意識の発現について革新的に進歩したデータと見解を持つにいたっているようだ。
「臨死体験」についてもそれが発現する「脳内現象」についてかなり詳細なメカニズムを解明しているようだ。
しかし「なぜそうなのか」という問いに対して科学は答えを持たないことも分かってきたようだ。
これと同じ応答がなされているのが「量子論」であり「不確定性原理」だ。
「宇宙、自然、存在は不確定であり、あいまいである」これが最先端物理学が提示する「現実」だ。
しかし「なぜそうなのかと問われても困ります。宇宙とは自然とはそういうものだからです」
この最先端物理学におけるやりとりと同じことが「臨死体験」の研究においても起きているんだなあと感じた。
「存在」というのは本当に不思議だ。
なぜ不思議なのか。それは初めからわかっている。
死後の世界から帰ってきた者がいないからだ。
つまり「死後の世界が有るのか無いのか」は誰にも分からないように「現実」ができているからである。
死後のことは死んでみなくては分からない。しかし死後の世界から帰ってきた人はいない。
したがって人間には「死後の世界」はわからないようにできている。
・・・これが「存在」の本質なのだろうと思う。
しかし「存在]も「現象」であるとすると、そこには「エネルギー現象」が存在することになる。
そうなると「量子論」「多元宇宙論」「超弦理論」「大統一理論」などの進歩により「人類には未知の世界」が発見される可能性は大きいと思われる。
「死後の世界」「霊」「幽霊」「超常現象」・・・など不可解な現象は単純に「エネルギー状態の変化」ではないかと思う。
リサ・ランドール博士の「5次元宇宙論」、超弦理論が提示する「11次元宇宙」が示すように、人類には見ることも認識することもできない次元にエネルギー状態が移行するからではないのかな、と考えたりしている。
そんな「未知の次元」の存在がいずれ解明されていくだろうと思っている。
その時やはり起きてくる問いは「なぜ存在するのか」であろうと思われる。
だから自分は、「遊びをせんとや生まれけん。戯れせんとや生まれけん」が好きだ。
5次元宇宙論で注目されるリサ・ランドール博士が語っていたように
「人を愛し、麗しい人と人の繋がりを広げていくこと」が現実には一番大切なことだろうと思う。
それにしても「自分という存在」が生きる世界は謎がいっぱいで、また心躍ることもいっぱいで、不思議に楽しい世界だなあと思う。