音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

壇蜜 の 佇まい

2013年05月27日 | 日常雑感
昨夜、壇蜜さんの特集番組をやっていた。

さぞ視聴率が高かっただろうと想像する。

昨夜の番組が壇蜜さんの素顔に近いものだとすると、彼女は珍しい存在だろうなあと思った。

デビュー当時から「大人のアイドル」という感じで壇蜜ファンを自認してきたけれど、彼女は「アイドル」でもなければ「グラビア女優」でもないなあと思った。

あえていえば、現代の新しいタイプの「女性」だなあと思った。

彼女は「タレント」でもなければ「アイドル」でもない。

もっと魅力的な「存在」だと思った。

現在の30歳前後のタレントというと、賑やかで、面白いことも喋り、野心も旺盛な人達ばかりだが、彼女は違っているようだ。

現代では得がたい「女性」だなあと思う。

壇蜜の現在のブームを聞かれた時、彼女の答えは「現代は病んでいるんでしょうね」だった。

自身については「変な人ですね」と答えていた。

壇蜜 という名前は仏教に由来している。自分で名前を考えたそうだ。

彼女の佇まいは、ひどく「実存的」だ。仏門に入る前の修行者のように見える。

彼女の経歴で、専門学校で死体処理技術を学んで葬儀社にいたことがある、というのが興味深い。

人の「死」に関わる仕事をした者にとっては、忙しく煩わしい現代という時代は、確かに「病んでいる」と感じられることだろう。

壇蜜さんは、おそらくショービジネス、バラエティーに出演しても、異色の存在感を発揮するだろう。

「死体」と向き合う仕事をしてきた人は、人生観も存在感も、現代にあっては不思議な雰囲気を感じさせるのは当然だろうなあと思う。

壇蜜さんはいつまでも自然体でいてもらいたいなあと思う。

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