音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

リング~貞子3D 怨念と呪の哲学

2012年05月13日 | 日常雑感
リング、らせん、貞子のおどろおどろしいシリーズはとても気に入っている。

このシリーズは単なるホラーではなく、明確なヒューマニズムの哲学を持っている。

超能力を持っているがゆえに「怪物、化け物」と差別され、生きたまま井戸に投げ込まれた貞子の怨念と呪の復讐劇というのが一貫したストーリーだ。

この、貞子と同じ怨念と呪を持つ現代人はけっこう多いんじゃないかと想像する。

これが、リング、らせん、貞子シリーズが現代に受け入れられる要因だろうと思う。

特別な才能を持つゆえにイジメにあう子供達、貧困の為に社会から疎外感を感じている、たくさんの人々。

価値観の多様化する現代において、個人独特の価値観が受け入れられない人々の怨念。

社会からの疎外感、不条理のゆえに社会と世界を呪う人々も多いと思われる。

この怨念と呪いが、無差別殺人などを引き起こしているような気がしてならない。

もちろん、自分はこのような怨念と呪いを肯定はしない。

怨念と呪いを産まない健全な社会の実現を強くのぞんでいる。

価値観が多様化する現代社会においては、その共存と許容は大切なことと思う。

それにしても、いじめ、貧困格差、放射能など不条理に対する怨念と呪いを持つ現代人は多いと思われる。

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