音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

ナチス第3帝国 ホローコーストの教訓

2012年05月14日 | 日常雑感
ヒトラーのナチス第3帝国が犯した多量虐殺~ホロコーストは、恐らく人類史上最悪の狂気といえるだろう。

アウシュビッツほか2万箇所が存在したとされる強制収用所で虐殺された人命は500~600万人と推測されている。

しかしそれを遥かに超える人命が銃殺によって失われたと考えられている。

ヒトラーのナチス第3帝国の侵略に端を発した第2次世界大戦においては、ヨーロッパ戦線だけで4000万の人命が失われたと見られている。
そしてその大部分が民間人であった。

人類は個人であれば理性も愛も持ち合わせているのに、集団になり、国家権力に統率された時には、ナチスが犯したような狂気の大虐殺も行いうる。

狂気の独裁者のもとに大衆が熱狂して集結した場合、もはや個人の意志は通用しなくなる。
反抗、反逆は死を意味し、ゲシュタポ~秘密警察による恐怖の支配のもとに置かれるからだ。

ヒトラーのナチス第3帝国、日本軍国主義の歴史から学び、教訓としなくてはならないことは、権力への無関心は取り返しのつかない悲劇を生むということだろう。

狂気の独裁者が権力を掌握してしまった時は、もはや手遅れなのだ。個人の意志や愛などは何の役にも立たない。ただ集団の狂気が崩壊するまで突き進むしかない。

重要なことは、個人の人権意識であり、思想・信条・信教の自由、表現の自由などの意識であろうと思う。

これらの基本的人権を侵すものへの、敏感な危機意識を各人がしっかりと持っていることが重要だろう。

これはやはり、教育が重要な役割を果たすと思われる。

すなわち、人権教育と平和教育だろう。

ヒトラーのナチスも、日本軍国主義も、歪んだ民族主義教育や国家主義教育が産んだ悲劇であると言えないこともない。

第二次世界大戦、太平洋戦争が終結して60年以上になる。

実際の戦争体験を持つ人達は高齢になり、戦争を知らない世代がどんどん増えている。

戦争を知らない世代の若者にこそ、ヒトラーのナチス第3帝国の悲惨、太平洋戦争の悲惨な映像を見せることが重要だろうと思う。





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