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現在問題となっている「原発汚染水」の問題は原発事故終息には程遠い問題といえる。
原発事故の「根本問題」ではないからだ。
「根本問題」は「原子炉の損壊状況」なのだ。
炉心が溶融してしまっているのか、いないのか。
さらにメルトダウンを起こして、原子炉格納容器を突き破っていないかどうかだ。
政府も、原子力規制庁もこの点は素通りして、「汚染水処理」という場当たり的問題のみに、あたふたしている。
現時点ではこの作業が重要であると思うのだが、さて、原子炉の損壊状況がどうなっているかという「根本問題」がはっきりしないと、原発事故の「根本的終息」の道筋が立たない。
この「根本問題」は政府も電力会社も、その他、原子力村の機関も触れないままだ。
あるいは、把握しているのかもしれないが、国民や、地元・福島には公表は一切していないはずだ。
そこには触れずに「汚染水処理」という場当たり的対応のみで「事故終息」に見せかけようとしている様子が感じ取れる。
いやしくも「オリンピックを招致」して「おもてなし」をしようとするなら、この危険な「損壊原子炉」の状況を世界に公表してからにするべきだろうと思う。
それが出来なければ「原発事故処理」も「根本的終息」ができないからだ。
ここは国際的な原子力事故検証チームが調査するしかないだろう。
もはや、政府と電力会社の「嘘と隠蔽」にウンザリしている、国民と地元・福島への説得力は皆無だからだ。
マスコミ、マスメディア、ジャーナリズムは、国民に総てを公表するのが使命と
いうことを銘記してもらいたい。
2020年に東京オリンピック招致を成功させるためにも、真実の検証を切にお願いしたい。