完全失業者が240万人になったとニュースが伝えていた。
正規社員の解雇も12万人だとか。
景気の失速感が生活に実感されはじめるのは3月以降。
経済の失速が生活実感としてどんどん悪くなるのはまだまだこれからだ。
これが2年で回復に向かうか3年で回復するか・・・全く予想はつかないだろう。
今回の経済失速は世界規模のバブルの崩壊とも見えるから、小手先だけの雇用繋ぎとめは、何の役にも立たない。
現在は、新産業革命の時期でもあるし、太平洋戦争後の混乱状態にも似ている。
産業の構造の変革が求められている。
単純労働作業は、ロボット・コンピューター制御機械がやるようになるから、単純労働をする人間は必要なくなる。
何百万人の人間がやっていた単純作業はほとんどすべて、コンピューター制御のロボットがとってかわるだろう。
企業に求められているのは、これまでにない新しい分野での雇用創出だろう。
介護医療、環境事業、食の安全自給の為の、農業、漁業、酪農、の振興、環境緑化の為の林業、文化的生活を向上させる事業・・・などなど。
道路や輸出頼みの雇用が将来戻る見込みはないだろう。
なぜなら、現在は新産業革命の時期であり、産業構造が、これまでと全く変わる時代の始まりだからだ。
言わば、新明治維新~平成維新・平成文明開化の始まりとも言える。
これは、一大チャンスでもある。
新しい、大転換の産業を生み出したものが、大発展できる時代だ。
それは、巨大企業にできるか、と言うとそうとも言えない。
革新的な視点をもった一人の経営者がなしうる事かもしれない。
図体の大きい企業は小回りがきかず、自滅する可能性がある。
個人、あるいは小規模でも、革新的産業を起こす企業が、新しい時代の主役になるのだろう。
これまでの産業概念は、おそらく崩壊することだろう。
それは、新産業革命の引き金となる。
そして、この混乱と革新の時代こそ、産業構造を刷新する最大のチャンスだろう。
ワットの蒸気機関の発明で、馬力人力主体の時代は大きく変わった。
明治維新の混乱の時代は面白かった。
太平洋戦争終結後は大混乱であったが、躍動していた。
現在は、世界規模の維新の時期なのだろう。
地球維新、世界維新の始まりなのだろう。
既存企業の屍を超えて、新産業が発展する時代の始まりなのだろう。
この新産業革命に台頭してくる企業は、「企業の為に人間を使役する」企業ではなく、「人間の為に豊かで文化的な生活を創出する」企業だろう。