[孤独は、すべて優れた人の運命である]
◇人間はなかなか孤独に耐えられないものだ。
「自分一人!」という意識は、非常に寂しいし、非常に心細い。
そして、「自分はなぜ皆と居られないのだ!」と自分を責める。
孤独とは、人間にとって非常に辛い状態なのだ。
◇しかし、歴代の哲学者は、その孤独を大切なものだと誉め讃えている。
それはなぜか。それは、皆に群れない精神の表れとして
孤独を捉えているからだ。
◇彼らは、孤独をあえて選択し、自分の思索を豊かにしている。
孤独な状態こそ、自分自身と対決する絶好のチャンスだ、と考えているのだ。
そして、孤独という人間にとって辛い状態を自ら進んで引き受けることに、
気高い精神を見ているのだ。
◇私たちも、哲学者にならって、孤独をこう考えよう。
孤独とは、「自分と対話が出来るチャンスだ」と。
そして、この孤独を経てこそ、私たちは、よりよく他人と関係出来るのだ。