しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

漁船を見下すイージス艦

2008-02-22 22:13:19 | 社会
 けっきょく、イージス艦の乗組員の怠慢(たいまん)のようじゃないですか、漁船の2人が死んだのは。
 ブリッジの隊員がちゃんと見張りをしていなかった。
 レーダーの隊員もしっかり監視をしていなかった。
 そのようじゃないですか。

 でもこれはその隊員だけの個人的なミスというわけではないでしょう。
 イージス艦全体に、漁船なんか海上の邪魔者にしか過ぎん、というような考えがみなぎっているんです。
 見下している。
 だから、漁船の船団が航行しているところへ自動航法のままで強引に巨艦が突っ込んでいくんです。
 イージス艦のほうに漁船を避ける義務があるのに、自分たちはエラいんだから、漁船のほうが避けて当然だと思っている。
 同じ海の男でありながら、漁船への思いやりや優しさのかけらもない。

 アメリカとの合同演習ではアメリカにヘイこらしてきて、日本へ帰ってくると急にデカいツラしてこんなふうに小さな漁船を蹴散らすんです。
 そして事件になったら、今度は自分たちの組織を守るために国民をバカにしたようなウソをつく。
 ミスを隠そうと必死になる。
 みっともない。みにくいですよ。誇りも信念も美学もない。

 帰国して、気がゆるんで、艦内にはアルコールのにおいなども漂っていたんじゃないですか?

 またぞろ旧日本軍のゴウマンさが出始めているようにも見えますね。
 民間を見下す悪い精神を受け継いでいるんです。
 防衛省に格上げされて、いままで隠していた陰険なキバがいよいよおもてに表れてきたんです。

 日本の国は国民も多くがまだ政治的に幼稚ですからねえ、自衛隊の増長を自民党政府のいうままに傍観してきて、けっきょくはこんなふうに自分たちの中から犠牲を出してしまうんです。