ダウン症をにないながら舞台活動を続けているモダンダンサーの安田蓮美さんのリサイタルが新神戸オリエンタル劇場で開かれました。
モーツァルトやグリーグのクラシック音楽で四季の移ろいを踊る組曲ふうの作品「さくら」と、日本のポピュラー音楽に自由に振り付けた「野に咲く花のように」の2本立てでした(振り付けはいずれも藤田佳代さん)。
心を強く打たれたのは、第2部の「野に咲く花のように」です。
表題曲(小林亜星)を皮切りに「春よ、来い」(松任谷由実)「いつも何度でも」(木村弓)「全部抱きしめて」(吉田拓郎)をメドレーで踊りました。
体の動きに深いリズム感と豊かな表現力があって、それが見る者の心にしみこんでくるのですが、とくに目に快いのが、手のデリケートな表情です。
たいがいのダンサーの手の動きは、自分が表現したいという形をほぼまっすぐに表しますし、むしろ最短距離で表せるよう猛稽古(もうげいこ)もするのですが、蓮美さんの場合は、一瞬の形のなかに何重もの表現が表れてくるのです。
現代科学(とりわけ量子論)のビジョンによりますと、この宇宙はただ単にタテとヨコとタカサの三次元でつくられているだけではなく、ことによると九次元、ひょっとしたら二十五次元の空間で出来ているかもしれない、と今日かなり高い精度で語られています。
蓮美さんの魅惑的な手の動きは、まさしくそのような複雑な次元を一気にくぐりぬけてくるような、そんな深さと豊かさと繊細さがあるのです。
これはだれにもまねのできない、蓮美さんへの神様の贈り物なのでしょう。
藤田佳代さんの振り付けも、その贈り物をたっぷりと輝かせるものでした。
なお、このソロリサイタル「ハスミのダンス」は、藤田佳代舞踊研究所のモダンダンス公演として行われました。
「ハスミのダンス」は第一回が2004年に開かれ、今回が二回目です。
モーツァルトやグリーグのクラシック音楽で四季の移ろいを踊る組曲ふうの作品「さくら」と、日本のポピュラー音楽に自由に振り付けた「野に咲く花のように」の2本立てでした(振り付けはいずれも藤田佳代さん)。
心を強く打たれたのは、第2部の「野に咲く花のように」です。
表題曲(小林亜星)を皮切りに「春よ、来い」(松任谷由実)「いつも何度でも」(木村弓)「全部抱きしめて」(吉田拓郎)をメドレーで踊りました。
体の動きに深いリズム感と豊かな表現力があって、それが見る者の心にしみこんでくるのですが、とくに目に快いのが、手のデリケートな表情です。
たいがいのダンサーの手の動きは、自分が表現したいという形をほぼまっすぐに表しますし、むしろ最短距離で表せるよう猛稽古(もうげいこ)もするのですが、蓮美さんの場合は、一瞬の形のなかに何重もの表現が表れてくるのです。
現代科学(とりわけ量子論)のビジョンによりますと、この宇宙はただ単にタテとヨコとタカサの三次元でつくられているだけではなく、ことによると九次元、ひょっとしたら二十五次元の空間で出来ているかもしれない、と今日かなり高い精度で語られています。
蓮美さんの魅惑的な手の動きは、まさしくそのような複雑な次元を一気にくぐりぬけてくるような、そんな深さと豊かさと繊細さがあるのです。
これはだれにもまねのできない、蓮美さんへの神様の贈り物なのでしょう。
藤田佳代さんの振り付けも、その贈り物をたっぷりと輝かせるものでした。
なお、このソロリサイタル「ハスミのダンス」は、藤田佳代舞踊研究所のモダンダンス公演として行われました。
「ハスミのダンス」は第一回が2004年に開かれ、今回が二回目です。