しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

ある球団のある監督のインタビュー 4

2007-06-14 21:47:43 | スポーツ、オリンピック
 ―また負けましたね。なんでこんなに負けるんです?
 「(キッパリと)そら、ピッチャーが打たれるからや。バッターが打てへんからや。いつもゆうてることやんか」
 ―しかし、ちょっと言いにくいことですが、監督の作戦ミスとか…。
 「オレはちゃんと打て、ゆうてるやんか。ちゃんと投げ、ゆうてるやんか。ちゃんといつもゆうてるやんか。いつもゆうてることやんか」
 ―じゃあ、敗因はみんな選手にあると?
 「そら、オレはマウンドに立てへんし、バッターボックスにも立てへん。やるんは選手やんか。オレとちゃう。いつもゆうてることやんか」
 ―しかし、監督としてチームプレーを構築していく責任が…。
 「バッターボックスで選手が何を考えるか、それは選手自身の問題やろ。選手がなに考えるか、そんな心の中まで監督にわかるわけないやんか」
 ―で、まだがんばられますか?
 「(再びキッパリと)優勝します。忘れ物をしてますから。日本一をめざします」
 ―と、おっしゃっておられます。以上、監督インタビューでした。 

スズメの詩人

2007-06-13 12:41:36 | 都市
 ベランダの先に1本の電柱があるんです。
 5個のガイシをずらっと笠みたいに並べた角柱型の横棒が差し渡してありましてね、その角柱の中が空洞なものですから、毎年春になるとスズメがその中でヒナを育てるんです。
 細い横棒ですから、そんな中に巣があるなんて実際に見ないと信じられませんけど、この梅雨の季節になりますと、そこからだいたい5羽くらいのコスズメが巣立ちます。
 一生懸命はばたいて電線から電線へ飛ぶ練習をするんです。
 
 チュン、チュンと、もう実ににぎやかです。
 飛べるというのは、やっぱり、うれしくて、誇らしいんでしょうね。
 親スズメが少しずつ遠くの電柱へ移っていって、コスズメを誘導するんです。

 でもね、その誘導になかなか乗らない兄弟もいるんです。
 ボクはまだここがいい、と巣の近くでぐずぐずしている。
 ほかのはどうやらエも自分で捕り始めているのに、彼はまだ母親がくわえて来てくれるのを待っている。

 ちょっと気が弱いんでしょうかね。
 甘えん坊なんですね。
 でも、スズメの中ではきっとデリケートな心の持ち主なんでしょうね。
 詩人になるんですよ、たぶん、やがて。

 それとも、あれかな、人間の社会でも今はやりの、パラサイト。
 パラサイト・チュンチュン?

繭・星座・時間 2

2007-06-11 23:12:10 | 言葉
 君はいま、泣いている?
 僕もいま、泣いている。

 そんなに君は悲しいの?
 僕もこんなに悲しいの。

 でも、ほら、もう寂しさは消えていく。

 泣いている君と
 泣いている僕は、
 だって、
 こんなに近くにいるんだもの。

バントができない!

2007-06-11 22:27:10 | 阪神タイガース
 昨日の今日だけに期待しましたけど、負けましたねえ。
 まあ、いい試合でしたけど、しかし勝機がありながらチームプレーができずに敗れたというのが無念ですね。
 7回と9回に無死からヒットで出ていながら、7回は鳥谷が、9回は藤原がバントを失敗。これが響きましたねえ。

 しかし、これほどチームプレーができないというのは、やはり監督の責任でしょうね。
 監督にちゃんとした目的意識がないから、キャンプからそういう練習に力を入れてないんでしょう。
 だから、いざというときに、それができない。

 今のタイガースは選手個人の調子がいいときは勝てますけど、調子が悪い日はだめですね。
 悪いときこそ、監督の采配でチームプレーの密度を高めて闘わないといかんのですが、今の監督は選手まかせの方針のようにしか見えないし、たまに率先して動いても、選手はなかなかリズムに乗れない。

 勝負事に重要な、この瞬間にかける、という集中力も生まれない。
 個々人が点のままいっこうに線にならないし、いわんや面になどなるわけがない。
 やっぱりリーダーシップに欠けるんですね。

反攻の予感

2007-06-10 23:28:29 | 阪神タイガース
 勝ちましたねえ。
 それも、いよいよ反攻を予感させるような勝ち方じゃないですか。
 林(リン)の延長10回サヨナラ2ランホームラン!
 ホークスの杉内投手が敵ながらすごいという投球をしたゲーム、それを勝ったというのは、しっかりと手ごたえのある勝ちですよ。

 突然の雨で1時間余り中断したでしょう。
 お陰でその間に実況中継のテレビ朝日がとてもいいものを見せてくれたんです。
 タイガースの名遊撃手だった久慈が金本にインタビューしている映像で、そこで久慈が実に率直にタイガース不調の原因を金本に問うているんです。
 その問いへの金本の答えが実にすばらしかったんです。
 「去年までの感覚をそのまま持ち越して、そこに過信があったんです。自分たちが弱くなっているという自覚がなかったんです。ぼくもそれには大きな責任を感じています」
 そして現状を打開する道としてこういうふうに言いました。
 「どうしても打てないときがあります。けれど、そういうときでもできることを全力でやりたいと思っています。全力で走る。全力で球を追う」
 感動させられるのは、金本はそれを日々のプレーの中で現実に実行しているということです。
 そうか、そんなふうに懸命にやっているのなら、勝負に負けてもそれはそれでいいじゃないか、そんな思いにさせられました。
 金本は敗北の中でも高貴に輝く選手です。

 選手が全力でやっているのがわかったら、たとえ負けても、ファンはそれで救われます。
 ファンはそういうものなのです。

 で、中断の時間を埋めるためのそのインタビューですこし涙をこぼしながら、これは、これから勝ち始めるかもしれないぞ、と思えてきたというわけです。
 そしたら9回の土壇場で、ふだんは打撃がもうひとつの野口がもう少しでホームランかという犠牲フライで同点に追いついて、次の10回についに関本の二塁打と林の本塁打でサヨナラ。

 林クン、ありがとう。
 テレビ朝日さん、ありがとう。
 それから声を嗄らして、というより、声をすっかりつぶしながら4時間半の熱烈実況をやりきった朝日放送(ラジオ)の中村アナウンサー、ありがとう。

 しっかりしてナ、岡田さん。

繭・星座・時間 1

2007-06-10 12:47:11 | 言葉
 やさしさからやさしさへ架かる橋を見つけよう。

 むろん見つかる。

 午前零時。
 太陽が真裏に差しかかるそのときに。

 やさしさからやさしさへ架かる橋を渡ろう。
 踏みしめ踏みしめ渡っていこう。

 太陽が正午の位置に来るときに。

梅田はもう秋

2007-06-09 23:49:42 | 阪神タイガース
 きょうは用があって昼間は大阪に出てたんですけどね。
 阪急電車で帰るのに、梅田の地下街を歩いていると、うしろでサラリーマンふうのお父さんと小学校3年生くらいの男の子が話しているんですよ。
 「桧山とは今シーズンでもうお別れかもしれへんなア」とお父さん。すると、
 「もうやめるん?」とそのボクのほう。
 「もうむりちゃうかなあ。パパのいちばん好きな選手なんやけど」
 「……」
 「濱中も終わりかなあ」
 「濱中も?」
 「ケガがなおれへんみたいやろ。ええ選手やねんけどなア」
 あきらかに甲子園球場からの帰路のパパとボクの二人連れ。
 梅田にはもう冷たい秋風が吹き始めている気配です。
 ああ、きょうも負けたんやな。
 もうスポーツニュースを見なくてもわかります。


クツシタのこと

2007-06-08 22:09:26 | くらし、商品
 新しいクツシタをおろしたんです。
 朝にはいて、昼に見たら、親指のところにもう穴があいていました。
 メイド・イン・チャイナです。
 アメリカでは中国から輸入したドッグフードで愛犬が死んだそうですから、それに比べたら、まあ、たいした話ではないんですが。
 
 とにかく、MADE IN CHAINA には気をつけましょう。

ある球団のある監督のインタビュー 3

2007-06-07 12:57:35 | スポーツ、オリンピック
 最弱と見られている新興チームにさえ惨敗したあと。
 ―ゲームの間、監督はベンチで何をしておられるんですか。
 「まあ、ねっ、なんというか、どゆうたらええか、ねっ」
 ―去年の秋のキャンプと今年の春のキャンプ。二つのキャンプで監督は何をしておられたんですか。
 「まあ、ねっ、どゆうたらええか、なんちゅうたらええか、ねっ、いつもゆうてることやんか」
 ―交流戦用に特注したアツクルシイ、濃いユニホームで、もう恥の上塗りですね。ヤンキースならあんなマガイモノのユニホームはぜったい着ませんよね。ヤンキースも弱いけど風格はちゃんと守っていて、あなたのチームの選手みたいに道化には見えませんもの。
 「まあ、ねっ、どゆうたらええか、なんちゅうたらええか」
 ―まだガンバられますか。
 「(このときばかりはキッパリと)ええ、優勝します。忘れ物してますから。日本一になります」
 ―と、おっしゃっています。以上、監督インタビューでした。