しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

アニキにオンブにダッコ

2007-06-06 10:02:20 | 阪神タイガース
 昨日の仙台での対イーグルス戦、やっとこさで勝てましたね。
 金本のホームランで逆転し(3回)、それをひっくり返されて、また金本の2点タイムリーで逆転し(6回)、それも9回裏に追いつかれて、今度は金本の二塁打(11回)でようやく振り切っての勝利。
 まさしく昨夜もアニキにオンブにダッコの辛勝ですよ。
 金本がいなかったら、今年のタイガースは、みごとに立派な、ダントツ独走の最下位でしょうね。

 ところがね、その英雄・金本への岡田監督のコメントは。
 「そら、見たらわかるやろ」
 の一言だけ。
 質問する記者はね、監督の口からポンポン超絶賛の言葉が出てくることを期待してるんですよ。
 そしたら翌日のスポーツ紙のフロントページをパーッと明るく作れますし、読者の心もはずみますしね。
 それを、こんな木でハナをくくったような一言では。
 けど、金本には大体いつもこんな、冷水みたいな言い方ですね。
 勝利監督インタビューでも、岡田さんの話を聞くと、かえってそれまでの熱い心がしぼんでしまう。
 

 その点、星野監督は違いましたね。
 「アニキが瀕死のチームを土俵際で救ってくれた。あしたからこれで行ける。これで反攻や、反攻ダッシュや。とにかくなにがなんでも勝ちたいんや」
 くらいのことは言いましたね。
 ファンもそういう言葉を聞きたがってる。
 そういう気持ちになりたがってる。
 プロ野球の一流監督いうのは、選手の心だけではない、ファンの心もリードする。

 岡田さんは全体に暗いですね。 
 ところが、その監督も鳥谷が活躍すると過剰にほめるんですよ。
 ファンの方がしらけるくらい。
 あのヒト、世紀の大打者アニキに、なんかフクザツな感情持ってるんとちがいますか。
 そんなんじゃあ、チームがまとまりませんよね。
 いってみれば、まあ、チームをまとめることが監督の最大の仕事ですのに。

河本和子個展―自由への歌

2007-06-05 17:25:01 | 美術
 芸術の創造というのはやはり自由への営みなんだと思うことが最近よくあります。
 河本和子さんの個展を神戸・ハンター坂のギャラリー島田で見て、またその思いを強くしました。

 花の絵に驚きました。
 真っ赤な絵の具の広がりそのもの、厚みそのものとなったこの花々は、バラでしょうか、ツバキでしょうか、ガーベラでしょうか。
 でも、花の名なんてもうどうでもいいのです。
 固有の花の名を超えた花そのものの輝きがマチエールに移されているのです。
 
 彫刻するように花を描いてきた画家です。
 石英の光のような高貴な花が生まれました。
 その硬質の輝きもむろん美しいものでした。
 でもいま、硬質の光が外へさらに広がって、伸びやかさとおおらかさを獲得しました。
 自由へ第二の開花を遂げたのです。

 といっても、これは実は今日とつぜん始まったものではありません。
 わたしたちは2006年に描かれた「花」でその自由に気づきましたが、振り返ると2000年の「グラジオラス」にすでにそれは兆しとしてあったのです。
 だって、自由は作家の奥を流れる本質です。
 それがいま目に見えて、圧倒的に、ありありと表に現れてきたんです。

 それにしても、これら自由を歌う花々はなんと心を解放してくれることでしょう。
 生の息吹になんと満ちていることでしょう。
 バラに乾杯! グラジオラスに乾杯! 曼珠沙華に乾杯!
 だから、信じられるあしたに乾杯!

             *
 なおこの展覧会は河本さんの画集刊行記念展です。6日まで。
 ギャラリー島田はhttp://www.gallery-shimada.com/ 

スタジオKの「ザ・スクープ」―視線の鋭い舞台

2007-06-03 21:39:09 | 舞踊
 ダンス・カンパニーのスタジオKが創作舞台「The Scoop」(ザ・スクープ)を芦屋のルナ・ホールで発表しました。

 一組のニュース・カメラマンと報道記者の活躍を軸に置いて、現代社会の光を影を追っていくという設定です。今日のビビッドな問題に目を据えてその表と裏を、あるいはシリアスに、あるいはコミカルに踊っていくのが、カンパニーを率いるケイコ・フジイさんの一貫した舞踊哲学です。

 ステージの上で繰り広げられる多彩なダンスと、ホリゾントの大スクリーンに映し出されるさまざまな映像との組み合わせで、世界の子供たちの無垢な姿が、戦争で破壊される街と命が、そしてある一個の人生の栄光と孤独が浮き彫りにされていくという筋立てでした。

 喜びの場面はジャズダンスやモダンダンスで、戦いの場面はヒップホップで、孤独の場面はタンゴ、そして夢の場面はクラシックバレエでと、ダンスのレパートリーが広いのもこのカンパニーの特徴です。
 
 一方の主人公のカメラマンが単純に正義の英雄ではなくて、ちょっと欲に目がくらんでスクープの写真をネタに独裁者から大金をゆすったりするというのは、まさしくケイコ・イロニーの真骨頂。視線の鋭いステージでした。

 振付はケイコ・フジイのほかに、高松里佳、下林恵美子、大矢登史佳、竹村範子。
 スタジオKはhttp:/homepage3.nifty.com/studiok/ 

IGAWAさんのこと

2007-06-02 12:59:41 | スポーツ、オリンピック
 大リーグへ行った例のIGAWAさんはマイナーリーグでもダメなようですね。
 めげずにガンバってほしいですね、…ともちろんオモテ向きはぼくもそうみんなに言っていますけど、でも、タイガースファンのみなさん、ココロの片隅のほうに、どうもこの、なんていうか、ちょっとイヒヒヒッと笑う暗さで、オモロイヤナイカ、という気持ちありません?
 ゴネて、ゴネて、いうなればタイガースファンをコケにしてアメリカへ行ってもたお人ですからね。
 松坂さんとはちゃいますから。
 
 エッ、そんな陰気なヨロコビに浸る男はタイガースファンの風上にも置けない、って、そうおっしゃいますか。
 いやいや、ヒューマニズムにあふれたおかたで。
 ふむ、ニッポンはまだまだ大丈夫ですね。ハイ。