しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

利子

2008-02-14 04:06:52 | 引用
「『たいていの人は、借金しなければ利子を支払う必要はないと信じています。しかし、私たちの支払うすべての物価に利子部分が含まれているのです。商品やサービスの提供者は、機械や建物を調達するために銀行に支払いをしなければならないわけで、銀行への支払い部分が物価に含まれているのです。あるいは、投入した自分の資本を、銀行やその他のところに投資した場合に得られたであろう利子が価格に上乗せされます。
 例えば、いまのドイツでなら、1戸あたり1万8000から2万5000マルクの利子を支払っています。年収が5万6000マルクあるとすると、その30%も利子として負担していることになるのです。だから、もし利子をやめて別の有効な流通メカニズムを採用することができたら、その流通促進のために新たな負担が生じたとしても、たいていの人たちは所得が2倍になります。あるいは、現在の生活水準を維持するのに、もっと少なく働けばよくなります。』
 現代の経済システムは、自然と環境を破壊し、貧富の差を押し広げています。ケネディ※によれば、第三世界から、先進国は毎日、2億ドルの利子をもらっている計算になるといいます。この額は、「開発援助金」の2倍の額に相当します。……」

※マルグリット・ケネディ。『利子ともインフレとも無縁な貨幣』の著者。上の引用の『』の部分はケネディの言葉。

(河邑厚徳+グループ現代『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』NHK出版、2000、p.66)

オバマさんが逆転

2008-02-13 22:35:57 | セイジ
 アメリカ大統領選の民主党予備選でオバマさんがとうとう逆転してしまいましたねえ。
 わからんもんですねえ。

 ちょっとおもしろくなってきましたよ。
 ブッシュさんよりはましな大統領になるでしょうから。

 日本の自民党政府は、どうなるかとオタオタしはじめてるんじゃないですか。
 ちゃんとした自分の見識がないですからねえ。
 いつもあちら任せできてますから。
 
 今度はオバマべったりの道へクラ替えすることになるんでしょうけど…。
 でも、それじゃあ結局はまたいいようにされますね。
 なんぼいい大統領でも向こうは向こうの利益で動くんですから。

 自分で考える頭のない政府はムザンですよ。
 そういう政府しか持てない国民は、なおのことムザンですが。

邪狗

2008-02-12 22:37:39 | 社会
 新聞社や放送局の世論調査を見ていますと、日本人には「どちらともいえない」という回答が多いですね。
 思慮深いように見えますけど、それはそう見えるだけで、じっさいはほとんどが自分の意見をよう持たないということでしょう。

 無党派というと、なんかカッコウはつくけれど、実態は、その大半が主体的に判断する能力に欠けているということに過ぎんでしょう?
 
 自分の頭で考えられない。
 他人の意見の間で行ったり来たりしている。

 知力が弱いということですね。
 
 これじゃあ、政治もよくなりっこありません。

アメリカ兵また無法―恥辱記念日

2008-02-11 22:52:37 | 社会
 沖縄でまたアメリカ兵が暴行(強姦)を働きました。
 被害者は女子中学生だそうです。
 日本人の人権なんて、なんとも考えていないのでしょう。

 自民党の政府は表向きは怒ったかっこうをしてますけどね。
 とにかくアメリカの言いなりできてますから。
 どこまで本気か。

 犯人の個人的な性格に罪をぜんぶをおっかぶせて、けっきょくそれで終わりでしょう。
 日本がアメリカに犬のように付き従って、誇りも自負も売り渡して、そういう従属状態のもとで事件が起きていることなど、つめのアカほども言わんでしょう。

 なにせ、自主憲法をつくるっていったって、それもアメリカから第9条をつぶして戦争のできる国に変えよ、って圧力がかかって、それでやかましく改憲を主張しているような政党でしょう。
 どこまでもアメリカの召使いですよ、けっきょくは。

 ほんとうの意味での民族の誇りなんて、今の政府にはないですよ。
 考えてみてください、日本人の人権を踏みにじるこんないまわしい事件が、建国記念日の当日に明らかになるんですよ。
 これで独立国ですか。
 ハラ立ちますねえ。

 恥辱記念日になりましたよ、まったく。

バッハからのメッセージ特別企画「バッハのフルート作品」バルトルド・クイケン/エヴァルト・デメイエル

2008-02-04 18:55:01 | 音楽
巨匠ほど作品に対して真摯な態度で臨む。
そしてこのフルートの巨匠は何処か「旅人」に見える。

トラヴェルソ
(バッハ時代のフルートで現在のフルートの原型)の
世界的第一人者、バルトルド・クイケン氏の演奏を聴いて
上のようなことを思った。

決して作品を完全に我が物にしたという演奏ではない。
常に初めて演奏に臨むような態度で
演奏前に楽譜を見る。

そして第一音が響く。
バルト(氏の愛称)はその響きを
僅かにいる2階席の人々に届けるかのように吹く。
まさに「バッハからのメッセージ」を我々に届ける。

弦楽器奏者と比べて管楽器奏者というのは
ソロ的要素が強いためか「孤高」を感じる時がある。
バルトがまさにそうだった。

「笛吹き」というのは気持ちのおもむくまま、
あちらこちらと行っては木陰で笛を響かせる。
「自由」という言い方も出来なくはないが、
「自由」よりもより何か運命を背負わされた
「孤高」を感じる。
そしてその笛の音は時に寂しい。

勿論伴奏のチェンバロとの息は合っている。
しかし単に伴奏と合っているか否かということではなく、
「笛吹き」は笛を一本持って何処でも
自らやバッハからのメッセージを伝える。

テクニック論は言うに及ばずである。
しかし不安定な楽器であるトルヴェルソが
よくもあんなに均質でかつふくよかな音色が
出るものだと感心した。

ちなみに既知の方も多いだろうが、
氏は現代の古楽の第一人者である
クイケン兄弟の一人である。

2008年2月3日(日)の加古川カトリック教会は
まさに「バッハからのメッセージ」と
バルトの音楽に包まれていた。


演奏者
トルヴェルソ:バルトルド・クイケン
チェンバロ:エヴァルト・デメイエル

曲目
オール・バッハ・プログラム
○フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
○フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
○フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035
○フルートのための無伴奏パルティータ イ短調 BWV1013
○フルートとオブリガードチェンバロのためのソナタ ロ短調
 BWV1030


バラの神秘 2

2008-02-02 19:09:36 | 引用
 ―科学的分析で、良い香水が作れますか。
 マックレオード教授(知覚神経生理学)「もちろんです。しかし、科学だけでは不十分です。すべての科学的アプローチは、創造の後にするものですから。創造自体は、科学に負うところがまったくありません。創造力は、現在では科学的な解明ができないのです」(松井孝司「フランス香水の旅」 NHK出版)