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社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

中国の恐喝を拒否!「サミットで尖閣問題を議題にするな」!

2016-03-23 00:00:58 | 外交と防衛

 民進党(民主党)政権でなく自民党政権で良かったと思えることの一つに外交がある。今回5月にある伊勢志摩サミットの議題に「『南沙諸島問題』を議題に挙げないようにしろ」と中国が日本政府に圧力をかけたようだ。当然日本政府は拒否したそうだ。これが民主党政権であれば如何なっていたかと恐怖を感じる。仙獄元民主党議員が「中国との会談のために尖閣問題を穏便に済ませようとした」みたいな回想をインタビューで応えていた。これが民主党政権時の外交実績である。

 日本のメディアでどこか取り上げたのか?日中記者交換協定に縛られた日本のメディアは取り上げることは出来ないのではないか?産経新聞以外は(日中記者交換協定に加入してない)。

 むしろ今回のサミットの主題はこの中国の国際法無視の横暴にある。満潮時海面上にない岩礁を国際法は「島」と認めていない。

 日本の最高裁も同様の判断である。現在の建設技術では海上に建物を建設できる。この建物が「動産」との判例がある。不動産でない場所(土地)に建てた建物は「動産」であると。満潮時海面上にない場所は法的な「土地」すなわち「不動産」ではないと。明らかに国際法との兼ね合いによる判断である。

 

 中国、南シナ海問題取り下げ要求
http://jp.reuters.com/article/idJP2016031901001954

 日中両政府による2月末の外務次官級協議で、中国側が、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で南シナ海問題を取り上げれば「中日関係改善に重大な影響が出る」として、議題から取り下げるよう日本に要求していたことが19日、分かった。日本は、中国による人工島造成や軍事拠点化を国際社会は容認しないと拒否。平行線に終わった。複数の日中外交筋が明らかにした。
 安倍晋三首相は、4月に広島市で開催する先進7カ国(G7)外相会合で南シナ海問題での結束を確認し、伊勢志摩サミットの首脳宣言で「法の支配」の重要性を明確に打ち出したい考えだ。

 

2月末の事である。この件を報道で見聞したことがなかった。本当に日本のマスメディアは腐っている。中国が南沙に対空ミサイルを配備したり、スペイン当局が中国の銀行幹部を逮捕した時期である。この記事も中国が日本に「要求」→×であり、「恐喝」→○である。

 よほど中国に都合が悪いのであろう。日本のマスメディアは報じないがこの件は日米と南沙周辺国が反対しているだけでなく、世界中の多くの国が中国の「国際法」違反を非難している。なぜ日本のマスメディアはそのことはスルーするのか?勝手に公海を埋め立ててここは自国の領土としたことを認めては大混乱になる。即戦争勃発の火種になる。国際秩序もあったものではない。

 これは中国の「侵略」となぜ日本のマスメディアは報じないのか?アルジャジーラの様に北京から支局が追い出されるのが怖いのか?産経新聞は日中記者交換協定を締結していないので北京支局はないぞ!そのため逆に中国の記事が一番客観的である。

 因みに国連はこの件で何か動いたか?パン君は何もできない、明らかな中国の国際法違反であり国際秩序を乱す行為である。元々大した事は機能しない国連ではあるが、ガバナンスが崩壊した国連など存在意義があるのか?

 左翼の方々よ、戦争反対ならばこのような紛争の種は真っ先に潰すべき、育ってしまっては大事になるぞ!1992年の湾岸戦争時の英国首相サッチャーが米国大統領パパ・ブッシュに言った「歴史の教訓をわすれたのか」と言う名言を思い出した。これはヒットラーがチェコ・スロバキア侵攻した時に、欧米諸国が指をくわえて見ていたが為第二次世界大戦に発展した故事。「火事はボヤの内に消火しなければ大火事になる」との例えである。後出しジャンケンしかしない奴を誰が信頼するか左翼の方々は考えた方が良い。

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緊急!ベルギー・テロ、性善説は現実世界では通用しない!

2016-03-23 00:00:39 | 外交と防衛

犠牲に為られた方々にお悔やみ申し上げます。

  【モンス(ベルギー南部)賀有勇】「がれきの中を逃げた。戦場のようだった」。欧州連合(EU)が本部を置く「欧州の首都」の空港や地下鉄を狙った同時テロ。空港で爆発に遭遇した人々は、黒煙を上げ、窓ガラスが大破したビルを背に険しい表情で走って逃げた。パリ同時多発テロの容疑者逮捕劇から4日後。通勤時間帯を襲った惨事に、ブリュッセル市内は再び厳戒態勢に包まれている。

 「2度目の大きな爆発で天井が崩落した。あちこちが血だらけになり、けが人が倒れ、荷物が散乱した」。爆発10分前にジュネーブからブリュッセル国際空港に到着したという男性は、地元テレビ局に爆発直後の様子を語った。爆発があった出発ロビーでは、爆風ではがれ落ちた天井材や窓ガラスが散乱。床にはけが人から流れる血と、爆発で破損した配管から出た水が混ざっていたという。火薬のにおいが立ちこめていたとの証言もある。
 報道によると、1回目の爆発は、搭乗手続き客で混み合うアメリカン航空のカウンター近くで起きた。空港職員の男性は英BBCに「1度目の爆発の後、皆が同じ方向に向けて走って逃げる途中でまた爆発があった」と証言。2度目の爆発は最初の爆発現場から離れたコーヒー店の前で起きたという。
 現場に居合わせた英スカイニュースの記者は、2度の大きな爆発音の後に「建物が揺れるのを感じ、粉じんと煙に覆われた」と話した。「爆発音がした方向から、放心してショックを受けたような表情で人々が逃げてきた」。ソーシャルメディアに投稿された映像では、窓ガラスが大破し、黒煙が上がる空港ビルから必死で逃げる人たちの姿が映っていた。
 空港では、すべての便の発着が停止され、バスで搭乗口まで移動していた乗客らはバスから滑走路上に降ろされ、不安な表情を浮かべていた。中にはいち早く混乱の現場から逃げ出そうと、高速道路上を徒歩で歩く人もいた。
 一方、EU本部近くの地下鉄駅で起きた爆発現場では、駅間で停止した電車内から徒歩で逃げ出す人の悲鳴や慌てた様子の動画が独メディアに投稿されていた。ツイッターでは、現場に居合わせた男性が「列車から降車して避難するよう指示された。煙がトンネル内に充満している」と書き込んだ。駅近くにいた女性はベルギー紙に「全身大やけどで血まみれの人を目にした。本当におぞましい光景だった」と話した。別の男性(32)はAP通信に対し、「列車が駅を出た直後に大きな爆発音がした。駅には多くの人たちがいたので、周囲はパニックになった」と顔についた血をぬぐいながら語った。

毎日新聞 322()2016分配信

  パリに続きブルュセルでもISのテロである。ブルュセルはベルギーの首都だけではなくEUやNATOの本部が置かれているヨーロッパの中心地である。ここでテロ起こすとはEUの結束を強固にする可能性が高い。一時的には混乱するであろうがEUが今後ISの排除に動き出すであろう。

 ベルギーは日清戦争や日露戦争で、「日本軍が敵兵の人肉を食う」など報じた米国の新聞を、大使館に勤める男爵が「日本軍は規律が正しく、スバラシイ軍隊である」と本国に報告してくれたため、変な噂が払拭された。当時の世界は爵位を有する「紳士」と新興国の労働者でしかない米国の記者の信用度は大きく違っていたのである。第一次世界大戦で日本もベルギーに「恩返し」と支援した。また皇室とベルギー王室との関係も良好である。

 独国の人道主義がこのような大事件を起こしたのである。現実世界は性悪説でしか機能しない。三権分立がその良い例ではないか?性善説でよければ独裁も良いということである。法治国家という先進国の最低条件もこの性悪説で構築されている。そして皮肉にも宗教さえこの性悪説の影響下にある。

 しかし宗教指導者が神の如く独裁を始めれば、今回のように異教徒、ムスリムの狂信者から見たキリスト教徒にはどれだけ残酷でもいや残忍さが天国へと近づくと考えている。

 世界史を省みれば幾らでも証明できる。ジハードを叫び自爆するように命令する者が命をかけることがない。日本の特攻(神風)の発案者たる大西中将は、終戦直前に切腹したぞ!それも介錯を禁じ15時間も苦しんで逝った。「先に逝った連中に土下座して謝るつもりだ」みたいな事を言って。

 歴史は繰り返すのか?ヨーロッパ中でムスリムの排斥が盛んになると予測される。今回は先住民たるキリスト教のヨーロッパ人に「自衛」との大義名分がある。本当に十字軍の再来がある可能性が高い。そして米国のトランプ大統領候補の主張のようにヨーロッパも保護主義にはしる可能性が高くなる。シュエール・ガスを石油の代わりにエネルギーとすれば、米ドルも石油の保証無しに基軸通貨の地位を維持できる。民主主義と程遠い中東諸国にも気を使う必要がなくなる。

 しかし独国はそう簡単ではない。VWの訴訟が多くの国で起きている。また、保有債権の多くが中国の債権であるためだ(「法的な債権」と言う意味で金融債権も含むがそれが全てではない)。しかもギリシャ問題も残っている。

 英国のEU離脱を決める国民投票がある意味大きな流れを占う上で重要な出来事となることが予測される。可決すればEU崩壊であり、ヨーロッパ諸国に戻る。独、仏、英が実質的にEUを支えている大黒柱なのであるから。

 

コメント (1)
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