民進党(民主党)政権でなく自民党政権で良かったと思えることの一つに外交がある。今回5月にある伊勢志摩サミットの議題に「『南沙諸島問題』を議題に挙げないようにしろ」と中国が日本政府に圧力をかけたようだ。当然日本政府は拒否したそうだ。これが民主党政権であれば如何なっていたかと恐怖を感じる。仙獄元民主党議員が「中国との会談のために尖閣問題を穏便に済ませようとした」みたいな回想をインタビューで応えていた。これが民主党政権時の外交実績である。
日本のメディアでどこか取り上げたのか?日中記者交換協定に縛られた日本のメディアは取り上げることは出来ないのではないか?産経新聞以外は(日中記者交換協定に加入してない)。
むしろ今回のサミットの主題はこの中国の国際法無視の横暴にある。満潮時海面上にない岩礁を国際法は「島」と認めていない。
日本の最高裁も同様の判断である。現在の建設技術では海上に建物を建設できる。この建物が「動産」との判例がある。不動産でない場所(土地)に建てた建物は「動産」であると。満潮時海面上にない場所は法的な「土地」すなわち「不動産」ではないと。明らかに国際法との兼ね合いによる判断である。
中国、南シナ海問題取り下げ要求
http://jp.reuters.com/article/idJP2016031901001954
日中両政府による2月末の外務次官級協議で、中国側が、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で南シナ海問題を取り上げれば「中日関係改善に重大な影響が出る」として、議題から取り下げるよう日本に要求していたことが19日、分かった。日本は、中国による人工島造成や軍事拠点化を国際社会は容認しないと拒否。平行線に終わった。複数の日中外交筋が明らかにした。
安倍晋三首相は、4月に広島市で開催する先進7カ国(G7)外相会合で南シナ海問題での結束を確認し、伊勢志摩サミットの首脳宣言で「法の支配」の重要性を明確に打ち出したい考えだ。
2月末の事である。この件を報道で見聞したことがなかった。本当に日本のマスメディアは腐っている。中国が南沙に対空ミサイルを配備したり、スペイン当局が中国の銀行幹部を逮捕した時期である。この記事も中国が日本に「要求」→×であり、「恐喝」→○である。
よほど中国に都合が悪いのであろう。日本のマスメディアは報じないがこの件は日米と南沙周辺国が反対しているだけでなく、世界中の多くの国が中国の「国際法」違反を非難している。なぜ日本のマスメディアはそのことはスルーするのか?勝手に公海を埋め立ててここは自国の領土としたことを認めては大混乱になる。即戦争勃発の火種になる。国際秩序もあったものではない。
これは中国の「侵略」となぜ日本のマスメディアは報じないのか?アルジャジーラの様に北京から支局が追い出されるのが怖いのか?産経新聞は日中記者交換協定を締結していないので北京支局はないぞ!そのため逆に中国の記事が一番客観的である。
因みに国連はこの件で何か動いたか?パン君は何もできない、明らかな中国の国際法違反であり国際秩序を乱す行為である。元々大した事は機能しない国連ではあるが、ガバナンスが崩壊した国連など存在意義があるのか?
左翼の方々よ、戦争反対ならばこのような紛争の種は真っ先に潰すべき、育ってしまっては大事になるぞ!1992年の湾岸戦争時の英国首相サッチャーが米国大統領パパ・ブッシュに言った「歴史の教訓をわすれたのか」と言う名言を思い出した。これはヒットラーがチェコ・スロバキア侵攻した時に、欧米諸国が指をくわえて見ていたが為第二次世界大戦に発展した故事。「火事はボヤの内に消火しなければ大火事になる」との例えである。後出しジャンケンしかしない奴を誰が信頼するか左翼の方々は考えた方が良い。