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キルギス中国大使館爆破事件の今後

2016-09-01 00:00:26 | 外交と防衛

 キルギス人に如何に中国人が怨まれているか解る事件が起きた。各国の大使館はウィーン条約により、勿論敷地内は治外法権であるが駐在先の国に保安上の義務がある。中国がキルギスに侵攻する大義名分ができたと言うことである。「隣国」は侵攻の対象ということである。

キルギスの中国大使館で爆発、1人死亡2人けが
2016
0830 1431
【モスクワ=花田吉雄】インターファクス通信によると、中央アジア・キルギスの首都ビシケクにある中国大使館で30日、爆発があり、1人が死亡、2人が負傷した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160830-OYT1T50076.html

http://crx7601.com/archives/49423624.html【速報】ガチ宣戦布告か!キルギスの中国大使館が爆発キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! それとも中国の自作自演か?今度はキルギスに軍を進める気か?「大使館の警備」と言う名目で。東トルキスタン(新疆ウィグル)からの亡命者というより避難者のムスリムを何とかしたいのか?

 中国は本当に全周囲と紛争を起こす気のようだ。ネパールみたいに属国化したいのだろう。しかしキルギス人は強いぞ!機械化部隊が不利な山岳地帯であり、旧ソ連のアフガン進行の二の舞になるぞ。天山山脈を越えるヘリを中国が有していない以上地上戦は山岳戦となる。  

 第二次懲罰戦争とでも言うのか?「懲罰戦争」でベトナムには負けた事を国民(人民)には伝えていないではないか。

 山間部のキルギスへの侵攻、中国共産党の押さえが人民解放軍に効かなくなっているようだ。ここは旧ソ連の一部であり、今でも公用語にロシア語を使用しているロシアの庭先でもある。しかも米軍基地もあった。アフガン戦争時に米軍が補給基地を置いていた。米露両国の軍事基地がある。(2014年に米軍は撤退、現在連絡事務所のみ)。

 キルギスはウィグル自治区と国境を接するイスラム系の国。相当数のウィグル族が難民として逃げ込んでいるそうだ。かつて中国に侵略されたチベット人たちが、ダライラマと共に国境を越えてインドに亡命したようにね。
そこで中国大使館が爆破されたと言うなら、その関連を疑うのは最もだが果たしてキルギスに保護されているウィグル族が、キルギスに迷惑を掛けたいと思うだろうか?
中国による自作自演(キルギス侵略の正当化)の可能性も考えてより正確な続報を待つべきだろう。
まぁ、クリミアの事例を見ても分かるが共産圏の自作自演はもはや伝統芸能の域である事を理解すべきだな。との見事な分析の書込みが秀逸。

 中国の自作自演との論調がまかり通るほど、中華人民共和国の信用は地に落ちている。「信用」など「金と力」でねじ伏せるという共産主義国家の「本性」を世界中が見透かしている。

 これでは犠牲になられた方も浮ばれない。しかしそれが共産主義の姿である。レーニン主義とはイスラム帝国の「コーランか剣か」を模して「マルクスか銃か」で共産主義国家を作り上げた方法論である。中国は諸子百家や陽明学などのすばらしい哲学を生んだ国であるが、「平等」という思想だけはなかった。レーニン主義と中華思想との相性はすばらしく合ったわけだ。

 現在の習近平体制にグサリと突き刺さった事件である。扱いを間違えると内戦へと転がり落ちるほど、今の中国は不安定である。それゆえ金鉱を狙ったのか?キルギスの輸出品の約半分が金である。

 日本人とソックリな人が多いキルギス人、心情的には何とか支援してあげたい。但し誘拐婚の風習が地方では未だ残っているので女性は渡航に注意。韓国人との結婚を法で禁止しようとの動きもある。

コメント (1)
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