「人と人とのコミュニケーションは難しい」とよく言われます。
言った、言わない
聞いた、聞いていない等…
誤解が生じることがあります。
働く仲間とのコミュニケーションを練習する講座では、決まった形(※)を練習する時間もあれば、コミュニケーションの基本を学ぶ時間もあります。
→コミュニケーションの基本 例えばこちら。 「コミュニケーションはキャッチボール」
※例えば「体調不良でお休みを取りたい時の連絡の仕方」など
この日は、「皆で同じ人を見ても、見えているところ、注目するところは違う」ということの実験をしました。
(1)真ん中にひとりメンバーが座る
(2)その前後左右に他のメンバーが座る
(3)前後左右のメンバーはそれぞれ真ん中のメンバーを注目し、どこに注目したかを発表する
(4)その後、前後左右の座る位置で、見えているところ、見えないところ、見えていても注目しなければ気づかないところ等確認♪
それがこちら(2班に分かれておこなっているので、各班のホワイトボードを)。
こちらの班では、なかなか細かいところに注目しています。
終了後、真ん中に座って皆の注目を浴びる役をしてくれたメンバーがひとこと。
「『良い姿勢』と言われたので、最後までその姿勢を意識してi疲れてしまいました。」
「そう見られているのか!」と思ったら、姿勢を崩せなくなったようです。気持ち、わかります。
見えていることに注目するだけではなく、「横顔で耳が(髪の毛に隠れて)出ていないことに注目」という言葉も…。
同じ人を見ているのに、これだけ違いがありました。
そして「襟ぐりの広いシャツが見えます」という話から、「どれくらいが広いのかわからないので、襟ぐりは見えているが広いかどうかはわからない」という意見も。
そうそう!こういう「程度」の問題は主観で決めているので本当に難しい!
同じ人を同じ時間で見ているのに、そして見ている時は同じ服装をしているその人なのに、それでも「見え方」が違う。
もうひとつの班では…
シンプルに、見えている「物」や「体の一部」を出してくれました。
それでも見えるもの、見えないものがあります。
「働く仲間とのコミュニケーション」に話を戻し、講座の終了です。
「洗面台の下の洗剤を持ってきてください」
…という依頼があったとして…洗剤容器が並んでいる扉の中の、どれに注目しますか?
過去の経験から、「この掃除の場合はこの洗剤」と推測する人もいるかもしれません。
でも、過去の経験が皆同じというわけでもありません。
「どうしてあの人はわからないんだろう?」
「洗面台の下の洗剤、って言ったよね?聞いてなかったの?」
「わかっているはずなのに、なんで間違うの?」
…いえいえ。
相手に何かを求める前に、「あれ?確か、同じものを同じタイミングでみていても注目するところが違うんだった!」と思い出してください。
そう、違うんです。
声をかけて、確認しましょう。
その声かけひとつでコミュニケーションがスムーズにいきますよ~。
いずみまさこ
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