知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

新年度が始まりました。

2011年04月03日 | Weblog
この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申しあげます。被災地の一日も早い復興を心より祈念いたします。


新年度になりました。



年末は、世の中でもまた施設内でもいろいろなことがありました。


職員どうしでも、今回の震災については考えることがいっぱいあります。

もしも、施設のある場所で、大震災があればどうなるのか?地震以外にも、水害もあります(この場所は、こちらの方が高い可能性があります)。特に、裏山の地質が柔らかい土壌なので、崩れる可能性は高いです。

実際に数年前に、土砂が施設のすぐ裏まで流れ込み、半分ほどの利用者に避難してもらったこともありました。(直接は台風による風雨が原因でしたが・・)


また、近くを流れる川が増水し、すぐそばに建つケアホームの方が避難したこともありました。



毎年、火災による避難訓練は定期的に行っていますが、地震の場合はどうするのか?という質問が職員から出てきました。

確かに、こちらのほうも備えること、いざというときのために準備しておくことが大切です。


どこへ逃げるのが最善か?まずしなければならないことは・・・?等々



前回の阪神大震災のときの教訓で、厨房関係では、最低限の期間の緊急食料は確保しています。また、職員の連絡網も確立しています。


火災の場合は、ある程度出火場所が確定できれば、そこから避難するという方法が取れますが、地震の場合はどういう状況で起こるか未知数です。これが一番怖いことで、全体が崩れる場合は、判断が難しいことになります。



利用者の中にも、今回の震災についていろいろな反応がありました。結構、TVを観ている方も多く、何が起こったんだ?という感じで驚いていました。

ただ、実際に自分たちのこととは別物感覚ではあるため、よくTV等で呼びかけられているような「節約」的な気持ちはなかなか起きないようです。



飲料水を中心に、水がない・・・ということが言われていても、その横で水道水をジャージャーと流しっぱなしにしたり、トイレットペーパーがない・・・と言われても、簡単に丸ごと流してしまったり・・・・  節電と言われても、TVや電気を点けっぱなしにしたり・・・・

こういう日常の状況は、変わらない訳です。



一般の方が見れば、なんて無駄なことを・・・と怒られそうです。



でも、さすがにある程度理解のある利用者の方は、「水がもったいないね」とか「電気点けっぱなしだね」というと、意識してくれるようになりました。



まだ、状況は落ち着きを取り戻していないため、ボランティア的な活動も先になると思いますが、職員の中にも何か行動出来ることがないか?と言っている人もいます。


いろいろなことを考えながら、変わらない日常を送っています。



でも、変わらないのが、今は一番なのかな?とも思います。



先日、震災地の施設の被害状況が資料として送られてきました。

特に、震災の被害に遭われた施設には、ぜひ頑張っていただきたいと願います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする