知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

健康診断がありました。

2011年04月27日 | Weblog
例年、年度初めに行われていますが、今年も利用者さんの健康診断がありました。


レントゲン撮影・採血・心電図の3つを受けました。



全員受けるとなると、結構の時間を要するため、今年は朝早めに(9時過ぎ)始めて、少しお昼の食事の時間を遅らせて行いました。特に、レントゲン撮影はレントゲン車に乗り込み、上着を脱ぎ・・・と手間がかかるため、時間を要します。


去年は、相当時間を要して、結局何人かはお昼ご飯が遅れた方がいました。(そのため、今年は早めました)



なんとか、ちょうど昼12時すぎに全員終了し、みんなでお昼が食べられました。




利用者さんは、こういった健康診断を非常に嫌がる方がいます。

特に、注射器が嫌いな方(痛いのが嫌)は、採血を拒否し、また身体を横にして、棟に吸盤をつけてじっと待っていることが出来ない方は、心電図は困難で・・・、そして最後にレントゲン車・・・。  一度経験すると大丈夫の方もいれば、経験したことで、非常に拒否が強くなった方もいます。(多分、狭いレントゲン車や、器械に合わせて自分が動いたり、乗っている台が上下するのが怖い方ですね)



それでも、毎年同じことを繰り返していることで、徐々に慣れてこられて、以前ならば職員が動かないように手を持ったりしていたのが、普通に受けられるようになったり・・・、「へえー、随分落ち着いて出来るようになったなあ・・」と感心することもあります。


採血は、精神科の服薬をされている方ならば、そこで定期的に採血がされ、経験回数も多く、慣れるのも早いようです。


また心電図は、ただ怖いことをされるわけではなく、ただ横になっているだけなので、特に1,2名を除き、問題なく受けられています。


ただ、レントゲンだけは、何年たっても無理な方は無理なようで、今年も結局1名が撮れませんでした。




いつも思うのは、もう長い間レントゲン車を見ていますが、技術的には(外見的には分かりませんが・・)進歩してるのでしょうが、こうした利用者(障害者)に対する配慮された車がないことですね。これは、21世紀にもなって(もう30年以上も)変わっていないような気がします。

未だに、撮影するところに身体を密着させて、息を止めて・・・、なんて私が小さい頃から全然変わっていませんね。




それに、こうした知的障害者(特に重度の方)の人のことを考慮したり、一般の方でさえ、面倒な手順が必要なこうした器械は、なんとかならないものでしょうかね。(いい器械で受けるなら、病院へ・・・?って人数が・・・)



こうした、器械を怖がる方は、違った医療的な場面でも同様の拒否行為が見られますね。例えば、女子の方なら子宮癌検診(この器械も動くそうです)とか・・・




それでもこうした定期的な健康診断は必要だと思います。特に自分で身体の症状を訴えられない重度の方にとっては、有効ですね。


施設では年齢層の幅も大きく違い、18歳から80歳の方までおられます。年齢の高い方は出来るだけ、部屋朝礼等で体温や血圧チェックを行い、日々の健康を見守っています。今のところ、(持病を持っておられる方を除き)大きな病気で入院される方は、ほとんどいませんね。


まあ、ときどき転倒しての骨折とか、外傷(縫合が必要な)はたまに見られますが・・・




これからも十分に注意して、健康状態を観察していくことが大切ですね。

コメント
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