知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

帰宅期間が終わりましたが・・・

2012年01月07日 | Weblog
お正月の帰宅期間も終わり、昨日帰宅されていたほとんど全員の方が戻ってこられました。


ようやく久々の賑やかさが・・・


それぞれ帰宅中はにいろいろ楽しいことや面白かったことがあったようですが、逆に様々な問題もあったようで・・・



前回も書きましたが、帰宅というのは保護者にとっては、また本人にとってはどんな意味があるのか?・・ということですね。
その点で、帰宅されると必ずしもよいことばかりではないようです。


例えば、楽しかったことでは、旅行に連れて行ってもらえた・・とか、おいしいものが食べられた・・とか、家族と一緒に過ごせた・・・とあるんですが、逆に保護者の方で、普段食べれないものを食べさせてあげよう・・??とか、施設ではあまり好きなものは食べられていないから、いっぱい食べさせてあげようとか・・・食に関することが多いですね。


これは、はたしていいのか悪いのか?  まあ、保護者の方の気持ちは十分に分かります。 しかし、健康維持のため体重制限されている方や、塩分制限されている方(こうしたことは職員は相当苦労して取り組んでいます)、食べることで本人さんが辛い思いをすることもあります。(過去には、こういった保護者の方が多かったですね。最近は施設の考え方や支援の内容を理解されて、うまく対応されている保護者の方も増えてきました。)


帰寮されると非常に体重が増える方がいます。(元の状態に戻るのに、1か月ほどかかります)


最近は施設でも、食事内容を工夫したり、皆の好きな食材や内容を考え取り組まれているところも多いです。決して過去のような、閉鎖的な部分は少ないと思います。


保護者の方も、帰宅の日に一緒に施設のお昼を食べれると、「いいもの食べてるね・・」とか「結構たくさんの量があるね」とか感想を言われることもあります。また、定期的な外出もあり、そこでは自分の好きなものを食べています。


さすがに毎日缶コーヒーを買ったり、好きなおやつを買ったり・・はできませんが、そういう機会も設けています。



もちろん、保護者の方も帰宅期間中、苦労されていることも分かります。(だからこそ、重度の方で「最近、落ち着いて過ごせるようになりました・・」と報告される保護者の方の言葉には、嬉しくなります。)



前回に続き、帰宅することの意味について、いろいろ考える機会でもありますね。



次回、もうひとつ・・・  帰宅中に勝手に携帯電話を契約してきた・・という問題等について、書いてみたいと思います。



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