知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

帰宅期間中の出来事。

2012年01月09日 | Weblog
前回、少し触れました携帯電話の契約の件ですが・・・


この利用者の方は、自分でお店に行って契約が出来るくらいのレベルではありますが、多少善悪の区別が付けられないところが問題になっています。また、他人から言われれば、良いことか悪いことか考える前に行動してしまう傾向もあります。



数年前にも、帰宅中に自分で携帯電話を契約してきました。


どうしたかというと、療育手帳を見せたら出来た・・・というのです。(そんな簡単なのか?)


その使用料等の支払いは、月々発生します。それをどうするつもりだったのか・・??



面白いのが、その携帯電話は家に置いてきて、施設へ戻ってくる際に持ってきていない・・というのです。


じゃあ、結局なんのために・・・?? という疑問が・・・。



今回も同様に、前回とは違う店に行って契約をしたようです。(同様に療育手帳を見せて・・・)



今回の支払いは月々は1200円程度でしたが、それをどうして払うつもりだったか?本人に尋ねますと、「1か月に1回の外出の機会に、払いに行くつもりだった・・・、そのお金のために、その外出時は何も買わないつもりで・・」とのことです。



何か、携帯電話を持つことが目的だったのか?はたまた契約することが面白かったのか?よく分かりません。



最終的に、保護者の意向も聞き、解約することになりましたが(幸い、違反金・・契約期間前の解約・・は少なくてすみました)、前回で相当こりていたはずなのに?なぜまた今回も・・・?というのが、職員一同の疑問です。



通所の方は、携帯電話を持たれておられる方が数名いますが、しっかりと支払いもされ、使用もされています。



知的障害者が携帯電話を持ってはいけないとは、決して思いません。必要ならば持っていることもあるでしょう。(仕事の関係等でも)


ところが、明らかに療育手帳のみで、また支払いも明確になっていないのに、簡単に契約をする携帯電話の会社もどうなんでしょうか?



おそらく、知的障害者に対しての差別等も考慮されたのか?言われたとおりにされたのか?真相は分かりませんが、こういった事象は、今回以外でもあるのではないでしょうか?


みなさんはどう考えますか?

コメント
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