知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

大阪の心療クリニック放火事件

2021年12月18日 | Weblog
昨夜から雪が降り出し、私の住む(田舎です)ところも、少し屋根に雪が積もりました。

これは・・・と思い、今日は出勤日ではなかったので、朝からタイヤ交換をしました。高齢の身体(65歳)には、自分でのタイヤ交換はなかなか辛いです。


タイヤ交換が終わり、ネットでニュースを見ると、「大阪の梅田のクリニックで放火、多くの方が犠牲になった」の記事があり、驚きました。

「複数の液体入り紙袋、関与疑いの男性、強固な殺意か 大阪ビル放火」(gooニュースより)
https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/goo/7a277ceb444de912ef33e4aa066e7aac.html?fr=RSS&isp=00002

私の就労継続支援事業所も、事件現場から、そう遠くない場所にあり、偶然、昨日は仕事関係で近場を通っていました。


私の勤務する事業所でも、多くの方が様々な心療クリニックや病院の心療科等を受診しています。

今回の梅田の心療クリニックを利用されている方はいませんでしたが、今回の放火の行為が、ほとんど「逆恨み」的な思いを感じます。
まだ、容疑者も入院治療中ということで、今回の事件の詳細は、あくまでも現場検証や、目撃者等の話、その他警察関係の調査によると思いますが、事業所内でも、利用者の方に話を聞くと、自分の通っておられるクリニックや病院の担当医に対して、いろいろな感情があるようですね。

ほとんどは、丁寧に病状等を聞き、対応を考えて下さるので、「いい先生だ」とか「普通」とか、いろんな意見が出ます。
しかし、今回の事件のように、殺意を抱くような”恨み”の気持ちは、聞いたことがありません。

比較的、自分に合わない医師がいる場合は、自分から心療科を変更する方が多いですね。(これも相性もあり、難しいですね)

何が、そんな「殺意」を生むような気持になったのか?

確かに、精神疾患を持たれる方の中には、相当うつ状態で思い込みを持たれる方も存在しますが、どちらかというと「誰にもあいたくない・・・」とか思われるようで、今回のような事件性につながるような部分は少ないですね。

今回の事件に至る部分で、どこかで原因につながる症状や、事例が必ずあったと思います。

ただ、どこかに所属されている方や、事業所や支援センター等を利用されている方なら、誰かが変化に気づきますが、誰とも接触がない方だと、その部分は誰も気づきません。

近所の方でも、それほど気づかないものですね。


今後の調査で、詳細が分かればいいですね。


おそらく、今後の事件への対応で、この犯罪が精神障害の方が起こしたので・・・という法律的な問題への検証が出てきますね。
もちろん、検察や裁判所の判断が出てくると思いますが・・・

私が、この業界で仕事していて思うことは、いくら精神疾患があっても、同じ人間(社会で生活し、同じように生きている)として社会に生きている限り、犯罪として罰せられるのが一般的な考えであり、生きている限りは「責任」が生じます。いわゆる犯罪に対する考え方なんですが、準備や計画性がれば、当然その間は考えがあっての行動であり、衝動的ではないと考えます。


また、こういう事件や行動に関して、いろいろ検討が必要ですね。







コメント
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