知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

障害者向けの安定した職場として・・・

2018年09月09日 | Weblog
ここ数年前から、A型作業所が立ち上がり、能力はあっても、B型作業所で甘んじていた方々にとっては、朗報であり、移行された方も多かったようです。


しかし、時代の流れなのか?世間が、どんどん不況状態にあり、一時期上向きな政府が前向きな発表をしていましたが、実際は全くといっていいほど、特に中小企業にとっては、厳しい時代を迎えています。

作業所等は、こうした中小企業や工場等から仕事を委託されているため、実際に納品に行くと、その景気の状況がよく分かります。



A型作業所も、行政側が非常に「前向きな言葉」で押し勧めましたが、実際のところは・・・



確かに仕事をされる方にとっては、最低賃金がもらえる・・・というのは、すごい惹かれる言葉ですね。B型作業所では、いくら頑張っても2万から3万(仕事内容によっては、5,6万にもなりますが)がいいところです。

障害者年金がもらえるといっても、世間で生きていくためには、生活はなかなか困難です。



最近の傾向として、A型作業所は厳しい現状を迎えています。作業時間を減らしたり、作業日を少なくしたり、また実際には閉鎖に追い込まれているところもあります。(ギリギリ頑張っておられるところは、結局立ち上げた施設長さん等が、ほとんど自腹を切って、かろうじて継続されているところも・・・。)


私のところの作業所でも、半年前にA型に移行した方が、結局閉鎖になったために、またB型に戻ってこられました。


厳しい状況は、実際に経験されているので、その雰囲気で分かるようです。





能力があり、十分高度な仕事をこなせる方が、B型で中途半端に人生を終えるのは、これでいいのかな?と非常に疑問があります。

実力やそのときの運(企業側の採用時期)や、スムーズに移行できる方は、この先余程自分自身が、(採用側の)期待を裏切らない限り、継続出来ると思います。



うちの作業所のように、3障害の方が来られているので、それぞれの向かう先がどこになるのか?ここで終わるのか?この先も期待が持てるのか?等、見据えていく必要があります。




最近、こうした状況を自身のブログ等で語られているサイトを見つけました。

一応、ご本人の許可は得ていますので、参考に見ていただけると嬉しいですね。


「うしらく」

https://ushiraku.com/

LINEでも、「うしらく@双極性ブロガー」という名前で、投稿されています。




私のように、一職員的な見方ではなく、様々な方向からの視点で語られているので、現状がよく分かると思います。


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