知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

こだわりの強い利用者の方は・・・

2009年01月22日 | Weblog
利用者の方の中には、様々なこだわりが見られます。それは、小さなものから大きなものまで・・・・。今回はその後者のお話・・・。



各施設共、よく見られる水やお茶等の飲み物のこだわり・・・。施設内でも、そういった方はたくさんおられますが、特に健康状態に影響を及ぼす恐れのある方については、要注意です。

皆さんの施設や家庭では、どういった対応をされているのでしょう?


私のところの施設では、2つの棟がありますが、それぞれに給茶機を設けて、朝に職員側(宿直職員)でお茶を沸かしています。給茶機は、容量がだいだい大きなヤカンで2~3杯は入ります。コップは、各食事ごとに厨房側で消毒してもらい、交換しています。また給茶機も、毎日宿直者の方で、夜間の利用者が飲まない時間帯に清掃しています。

設置場所も、利用者の方が一番集まる娯楽室前に置いています。(職員にも目が届く範囲内です)



仕事を終えた後とか、食事時に十分飲めなかったときとか、喉が渇いたとき・・・等で、飲まれる方はいいのですが、暇なため、また投薬の関係で口渇感を感じ、しつこく飲まれる方、遊びのひとつで来られる方・・・等については、少々問題があります。

常に職員の側で管理出来ればいいのですが、職員がその場にいない場合等の状況があると、勝手に多量のお茶を飲まれたりします。ひどいときには、沸かしたお茶の中に手を入れ、かき回す人もいます。(そのための防護策として、給茶機にバンドを巻き、勝手に蓋を開けられないようにしました・・・衛生面のためですね)



今、一番問題になっている方は、一日のお茶や水(水道水)の摂取量が尋常ではなく、体重が短時間で2kg以上増加するときもあります。

そのため、食事前に体重を量るようにしていますが、この方、比較的自分で判断して行動出来る方なので、体重を量った後に、また水分を摂取されます。また、就寝後も、眠りが浅く、夜中に起きて水道水を多量に摂取されます。


弊害があり、水分を多量にとるため、排尿回数も多く、トイレットペーパーの使用量も相当です。一日に10ロール!!ってこともありました。



この方、精神障害もあり投薬の量も多く、口渇感も相当あるようです。また、現在定期的(毎食後)に喫煙もされており、一定の制限も必要と考えられます。基本体重から著しく増加した場合は、喫煙を中止する等の方法をとられることもありますが、なかなか難しいようです。

まだまだ検討中の段階です。



それ以外ににも、腎臓に異常がきたしておられる方もいます。水分摂取が多すぎて、それが日常化してしまった悪い例です。

その件については、また後日・・・。




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4 コメント

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Unknown (管理人)
2009-01-25 11:51:02
私の施設の方でも、先日職員が同じスーパーロールのカタログを持ってきて、検討していました。まだ、検討中ですが、おそらく使用量は変わらないだろう・・というのが心配だということだそうです。やっぱり、難しいですね。
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ペーパーについて (Heart さん)
2009-01-25 10:15:55
トイレットペーパーについては、ウチでは「TOTOのスーパーロール」を使っています。(他社でも出ています)
専用のホルダーが必要なのですが、紙が薄いので脅迫感から急いでたくさん取ってしまうような方には、すぐ切れてしまい、次第にやめるようになります。
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Unknown (管理人)
2009-01-24 09:51:49
コメントありがとうございます。
施設は、集団生活という面があり、ひとりひとりも大切にしながらも、基本は全体になりますね。生活に必要な設備品(トイレットペーパー等)は、使いやすいようにする面、逆に必要以上に使用できないように・・・と、いろいろ考えなければいけなくなります。
ほんとに、難しいですね。
またいろいろな取り組みを教えて下さい。
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こんにちは (hanako)
2009-01-23 22:46:00
私の勤めている施設にも同じような方がいます。
食堂の前の水道で、水を大量に飲まれるのですが、廊下が水浸しになるほど飲まれます。
本人の健康と他利用者の転倒を予防するため、蛇口の取っ手をはずしています。(食事前など必要以外)
給水機も職員の目の届くところに置いて・・・としていますが、なかなか難しく盗水されてしまいます。

トイレットペーパーも盗んだり、口に入れてしまうこだわりのある人がいるので設置ができないところがあります。

集団生活は難しいですね。一人の人のために全体を犠牲にすることもできず、でも一人を放置もできず・・・。
あーでもない、こうでもないと支援員で悩みながら毎日過ごすしかないんでしょうね。
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