知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

こんなにグダグダ状態になるとは・・・

2022年04月13日 | Weblog
就労継続支援A型というと、各都道府県の最賃にて、契約の上働くことが出来るのは、ご存じの方も多いと思いますが、基本的に労働の考え方が重要になります。

今、私の勤務する事業所も、一応A型なのですが、そのA型を理解出来ていない職員も多く、最低4時間の勤務時間で、それなりの業務を行う必要があります。

多くのA型が、その最賃に見合う業務が出来ているか?というと、そこまでの収入はないことがほとんどではないでしょうか?


例えば、20名定員の事業所が、人数分の1日の収入を得るには、最賃を900円で設定すると、
まず一人分では、900円×4時間で、3600円の賃金が発生します。
3600円の20人分とすると、72000円の収入が必要になります。(あくまでも単純計算です)

その中で、施設外就労をされている方が、10名いたとします。

施設外就労は、それなりの時給がもらえることが多く、1時間1000円とすれば、
1000円×4時間×10名で、40000円の収入を得ています。

では後の10名は、屋内作業(主に内職)での収入ということになり、実質32000円分の収入があるかといえば、ほとんど無理です。

最近は、内職業務も仲介的業者が多く、仲介料も結構取っているので、内職の単価も非常に低いものとなっています。

内職で、1日4時間と取り組むことで得られる収入は、たかがしれています。


こういった単純計算をしても、明らかに内職業務がA型事業所に向いてないことは明らかです。


結局、施設外就労を中心に考えていく必要が出てきます。


国からは、補助金として様々な方法で支払われていますが、私はあまり、これが良い方向性か?と言われると、徐々にそれを整理していこうとする政府のやり方のほうが
むしろ正しいと考えます。

様々な事情で働けない人、精神的な病気で継続して働けない人、障害があって十分な労働が出来ない人、家庭の事情等で働けない人・・・様々です。
それを政府が援助しているのは、納得できますが、世間ではそれに甘えて、働けるのに労働しない人や、様々な事情を原因にして、
自分は無理だと勘違いしている人・・・等

私は、長年福祉業界で勤務していますが、確かにほんとに働けない人も存在しています。

でも、いかに生き方に甘えている人、簡単に(一応面倒な手続きも必要ですが)補助金等がもらえて、それで家にいる人・・・等
特にA型にて勤務していると、これでよくお金もらっているなあ・・・と不思議に思うことも多いです(矛盾ですね)。


話がそれましたが、私の勤務する事業所は、元施設長が利用者のリハビリだ・・・と訳の分からないことを言って、未だに内職を中心に動いています。

つまり、この事業所には、ほとんどあてに出来ない収入でやっているわけです。

元施設長のずるい部分は、そういった表面的な部分はほおっておいて、例えば利用者の中で一般に就労できた方は(最低6か月)それに見合った補助金が支給されます。
そういう部分を使って、収入の少ない部分を補填しようとしていました。
いわば、邪道です。


話を戻しますが、そういう事情が職員には十分理解が及んでいないため、なぜ今、この事業所がこんな状況でもやっていけるのか?が分かっていない人が多いのです。

だから危機感がないので、内職をやっていればいい・・・的な感覚で、毎日内職業務の方法を考え(これも最低必要なことなんですが)、利用者の方もそれが当然・・・的な感覚です。


もちろん、職員それぞれが、どれほどの給与をもらっているかも、まとめると疑問が出ます。
どこから出費しているのか?も理解されていません。


私は、最近利用者対象のサビ管の業務を、主に行っていますが、職員集団が素人的な部分が多いため、事業所運営が、すべてグダグダになっています。

前述したように、その危機感もないため、非常に危ない状況です。


ホントに、今 袋小路に入った感じで、抜け出せない状況になっています。

毎日がしんどい・・・


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