知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

相談支援員の重要性

2022年04月23日 | Weblog
就労継続支援A型では、役所に自身で手続して・・・という方も結構おられます。

最初の手続きでも、セルフと言って自身ですべて書類等も書いてくる方もいて(もちろん役所に説明を聞いてからですが)、ある意味たくましいなあ・・・と感じます。

ただ、最近私も、自分の仕事上、事業所だけでは扱えない事象や、利用者の方の家族関係のトラブルや、その他福祉関係のサービス、障害者年金等の受給関係等、様々な問題が生じます。
その際に、非常に助かるのが「相談支援」の方の存在です。


特に、自身で行ってきた方々は、だいたいのことは自分で出来る・・・と思われており、時間をかけても自分でやってみる・・・という方もいます。

確かに年金関係は、依頼すると料金も発生するので、そういう意味合いが嫌な方は、ご自身で取り組まれます。


最近は、いろいろな家族間のトラブルや、夫婦間、親子等、事業所では対処できない部分も増えています。(事業所はあくまでも通勤・退勤間の事業所での対応になります)

例としては、離婚に至れない事情や、若い利用者の方なら、両親の仲が悪く離婚一歩手前である状況(常に子供の前で喧嘩している)、
年配の利用者さんなら、子供さんのトラブル等の対処が出来ない・・・

また、年金申請をしたいが、自分ではどうしていいか分からない、様々な役所の書類の対応・・・等

いろいろ相談を受けますが、あくまでも事業所内での相談になるので、それ以上の行動は出来ません。


こういう場合、その方に専門の相談支援員がついておられたら、非常に助かります。
直接、その方に連絡し、事情を説明すれば、様々な対応をしていただけます。

相談支援の方が対応出来ない問題でも、その専門の方を紹介願えたり、方向性を示していただけるので、ホントに助かります。

私は、常に、利用者の方には、そういった相談支援の利用を促しています。

最近でも、数名の方が利用を始められ、大変良い結果につながっていると、評価していただいてます(ご本人様から)。

もちろん、離婚や家族のトラブルは、あくまでも自身の範疇になるので、さすがに他者は手出しは出来ません。アドバイスするまでになります。


大きいのは、今まで自身で悩んでいたことを、相談支援の方にお話しすることで、少しは気分が楽になった・・・と言ってくれる利用者の方も多いです。
それだけ、今まで自身の中だけで悩み、苦悩し、余計に精神的に悪化していく過程が見られたのでしょう。

事業所で相談し、また相談支援で相談し、解決の道を探ること・・・。これで随分、気持ち的にはいい方向に向くと考えます。


相談支援の方も、非常に忙しく、多くの事例を抱えておられるようです。

最近では、役所のほうも、委託する場面が多くみられ、特にこの春の状況を見ていると、どこ共にこういった障害者関係の部門が狭まっている、関係の職員を減らしている自治体も、多く見られます。
別にコロナ関係ではなく、どこに人員を増やしているのか?非常に疑問を感じますが・・・


利用者の方が、精神的に悪化する状況は、おそらく自身のことだけではなく、そういった事情が絡んでいることが多いようです。
同時に、金銭的な部分(生活費が足らない、事業所の賃金だけでは生活できない、生活保護は受けたくない・・・等)が、悩みの種になっているようです。

これはさすがに、対応が難しいですが、よう方向に向かうべく方法は紹介できます。福祉サービスの利用、補助金申請等・・・。


世の中には、多くの方が暮らしていますが、私の周りがそうなのか?非常に裕福で、生活になんの苦労もない・・・なんて方は少ないですね。
どこかで、安定した生活を求められており、裕福ではなくても、最低限生活に心配がない状況があれば、人も心が安定するのはないか?と考えます。

多分、裕福で生活に心配のない生活をされている方々は、そういった業界や、私たちとは違う世界での生き方になっているんでしょうね。



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