知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

利用者さんと旅行に行きました。

2008年10月31日 | Weblog
今回の秋の旅行は、私も引率で一緒に行きました。


一番、元気のいいメンバーなので、遊園地&見学&温泉・・・という場所を選び、行ったのは名古屋に近いN温泉です。


朝、バスに乗って出発・・。この日は天気もよく、日差しも強かったので、10月も終わりかけてましたが、結構暖かかったですね。
利用者さんと、職員含めて46名ほどの旅行です。



現地に到着し、昼食を食べて遊園地で楽しみます。


平日でもあり、お客さんは少ないですが(カップルがたくさんいましたね)、かえってその方が乗り物にもすぐに乗れてよかったです。
利用者さんの中には、ジェットコースター系のスピード感のあるものが好きな人、逆に乗り物は怖くて、全然乗らない人もいます。中には、怖くてもまったく表情に表さない人もいたり、フリーフォールのように、落ちる乗り物でも表情一つ変えずに乗っていた人もいました(降りてからも、スタスタと歩いてました)。


遊園地が終わって、次は温泉です。N温泉は、全国でも有名なため、職員も非常に楽しみです。自分で動ける利用者の方は、様々な露天風呂を回って楽しんでいました。援助の必要な方も、職員と一緒に回りました。
いつもの寮の狭い(一般よりは広いでしょうが・・)お風呂に比べて、大きなお風呂は(職員でも)嬉しいものですね。


さて、夜になると宴会が始まります。

旅館の料理は、懐石料理が中心ですが、じっくり味わいながら食べる人、目の前にあるのは速攻食べてしまい、次はまだか?と待ちわびる人、またお酒(ビール)の好きな人は自分も飲みながら、他の方にもついで回ります。(職員のところにも来てくれますが・・・残念ながら仕事中で飲めません・・・ほんとに残念・・・ですね)


好きなカラオケも歌って、楽しく過ごした後は、自分の泊まる部屋へ戻ります。

今回は利用者の方3人に対して、職員1名の部屋割りになり、それぞれが遅くまでTVを観たり、話したり、さっさと布団に入り寝てしまったり・・・様々だったようです。(なかには、いつもと違うところで、興奮して寝られない方もいたようです)  

夜はふけ・・・



翌日は、朝からバイキング形式の朝食で、早くからレストランへ行って食べている方もいました。バイキング形式の朝食も、最近は多くなってきました。ここ数年は旅行もこの形式が一般化しているためか、利用者の方も慣れてきて、自分から選んで皿に取ってくる人もいれば、悩んで職員に任せる人など、これもいろいろです。

おいしいからって、取りすぎて、また食べ過ぎて、お昼ご飯が食べられなくなる人も、ときどきいます。「もうそのくらいにしたら?」とちょっとセーブしてもらうことも・・・。



さて、2日目は名古屋港にある水族館などを見学しました。

時間があまりなかったこともあり、ゆっくり観ることは出来ませんでしたが、イルカの泳ぎに感心したり、珍しい魚に驚いたり・・、また展望台から見える名古屋港に見とれている人もいました。


この後、帰路につきました。



今回のメンバーが、たまたま自分で行動出来る方が多かったこともありましたが、また援助の必要な方が多ければ、違った雰囲気もあったと思います。

高齢者の方が多いときは、食事や移動距離、また十分時間の余裕のある旅行を考え、また元気な若い人中心になれば、遊園地などの楽しめる場所、さらに食べるものも選べるように・・・、援助の必要な方は、一番の楽しみな食事を十分に味わえる雰囲気と時間を考えます。


旅行もやはり慣れもあり、重度の障害を持たれていても、何度も経験していけば、楽しみ方も変わってくるようです。


旅行社の方(営業や添乗員)も、施設の旅行を徐々に理解されてきて、それなりの対応をしていただけるようになっています。



今回の旅行は、みんな楽しかったかな?
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