評価:★★★
ストーリー(Yahoo!映画より)
アイオワ州エンドーラ。生まれてから24年、この退屈な町を出たことがない青年ギルバートは、
知的障害を持つ弟アーニー、過食症を病む250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている。
毎日を生きるだけで精一杯のギルバートの前に、ある日トレーラー・ハウスで祖母と旅を
続ける少女ベッキーが現れる。ベッキーの出現によりギルバートの疲弊した心にも少しずつ
変化が起こっていく……。
ラッセ・ハルストレム監督
ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス他出演
ずっと前に見た「ギルバート・グレイプ」をもう一度見た。
前に見たときは良い映画だなぁ、と思っただけような気がするけど、今回はそのころより
自分が年を取ったせいか、もう初っ端から、知的障害者の弟を見る兄の姿に、家族のやるせなさを
感じて泣けて来て、その後は、ただただ辛く、苦しいばかりだった…(-_-)
小さな町で、夫を失ったショックから過食症で肥満になり、家から出なくなった母親、
知的障害を持つ弟、二人の姉妹を養う次男(ジョニー・デップ)の閉塞感がすごい。
次男の働く、古くからあるスーパーは、新しく出来た大きなスーパーにお客を取られて
売上が不振、とか、それもなんかお腹いっぱいの辛さだよ。
商品を配達するお宅の奥さんと不倫?していて(というか、奥さんの慰みものみたいな…)、
その夫にしつこくオフィスに来るよういわれて、バレたんじゃないかとビクビクしてたら、
実は旦那さんは気付いていなくて、ただ親切心?から保険の勧誘をしたいだけだった、とか…。
小さな町に縛られ、家族に縛られ、その閉塞感に苦しみ、そこから逃れたいとぼんやりと願いつつ、
でも町も家族も愛しているから、そういうふうに考えてしまうことに罪悪感を感じ、いらつき
ながらも、どうにもせずに、毎日を暮らす次男の姿が苦しいばかりですわ。
ギルバートは、あんまり強くはっきりとした感情があるわけでもないようで、様々なことに
ぼんやりとした不満を感じているらしい。
知的障害を持つ弟が鬱陶しいんだけど、でも弟が人からいじめられたり、笑われたりするのは
許せなくて、やっぱりすごく愛していて、どうにもならない感じが、苦しい。
どうにも母親にいらついてしまったけど、母親は母親で、どうにもできずにつらいのは分かるし…。
最後に母親が死んで、家を燃やし、劇的に何かが変わったわけではないけれど、少しだけ先が
開けたように感じたから、やっぱり母親が一番の足枷だったのかなぁ。
家族の愛憎、どうにもならないやるせなさなどを感じさせる名作なんだろうと思う。
でもなんか、つらいばかりだった…。長く感じて、しんどかったなぁ。
あなたは何になりたいの?と問われて「グッド・マンになりたい」と答える、愚直なギルバートがつらい。
でも、あれか、息苦しさばかり感じてしまったけど、愛する家族を見捨てずに、そこで彼らの
ために働いて生活するのを「選んで」いるのも自分だ、とギルバートが気付いたらしいから、
それで良いのか。
なんだろ、今、この感想を書きながらも、泣けて泣けて仕方ないんだけど、病気かしら(笑)。
家族に飢えてるのか(-_-)
ストーリー(Yahoo!映画より)
アイオワ州エンドーラ。生まれてから24年、この退屈な町を出たことがない青年ギルバートは、
知的障害を持つ弟アーニー、過食症を病む250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている。
毎日を生きるだけで精一杯のギルバートの前に、ある日トレーラー・ハウスで祖母と旅を
続ける少女ベッキーが現れる。ベッキーの出現によりギルバートの疲弊した心にも少しずつ
変化が起こっていく……。
ラッセ・ハルストレム監督
ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス他出演
ずっと前に見た「ギルバート・グレイプ」をもう一度見た。
前に見たときは良い映画だなぁ、と思っただけような気がするけど、今回はそのころより
自分が年を取ったせいか、もう初っ端から、知的障害者の弟を見る兄の姿に、家族のやるせなさを
感じて泣けて来て、その後は、ただただ辛く、苦しいばかりだった…(-_-)
小さな町で、夫を失ったショックから過食症で肥満になり、家から出なくなった母親、
知的障害を持つ弟、二人の姉妹を養う次男(ジョニー・デップ)の閉塞感がすごい。
次男の働く、古くからあるスーパーは、新しく出来た大きなスーパーにお客を取られて
売上が不振、とか、それもなんかお腹いっぱいの辛さだよ。
商品を配達するお宅の奥さんと不倫?していて(というか、奥さんの慰みものみたいな…)、
その夫にしつこくオフィスに来るよういわれて、バレたんじゃないかとビクビクしてたら、
実は旦那さんは気付いていなくて、ただ親切心?から保険の勧誘をしたいだけだった、とか…。
小さな町に縛られ、家族に縛られ、その閉塞感に苦しみ、そこから逃れたいとぼんやりと願いつつ、
でも町も家族も愛しているから、そういうふうに考えてしまうことに罪悪感を感じ、いらつき
ながらも、どうにもせずに、毎日を暮らす次男の姿が苦しいばかりですわ。
ギルバートは、あんまり強くはっきりとした感情があるわけでもないようで、様々なことに
ぼんやりとした不満を感じているらしい。
知的障害を持つ弟が鬱陶しいんだけど、でも弟が人からいじめられたり、笑われたりするのは
許せなくて、やっぱりすごく愛していて、どうにもならない感じが、苦しい。
どうにも母親にいらついてしまったけど、母親は母親で、どうにもできずにつらいのは分かるし…。
最後に母親が死んで、家を燃やし、劇的に何かが変わったわけではないけれど、少しだけ先が
開けたように感じたから、やっぱり母親が一番の足枷だったのかなぁ。
家族の愛憎、どうにもならないやるせなさなどを感じさせる名作なんだろうと思う。
でもなんか、つらいばかりだった…。長く感じて、しんどかったなぁ。
あなたは何になりたいの?と問われて「グッド・マンになりたい」と答える、愚直なギルバートがつらい。
でも、あれか、息苦しさばかり感じてしまったけど、愛する家族を見捨てずに、そこで彼らの
ために働いて生活するのを「選んで」いるのも自分だ、とギルバートが気付いたらしいから、
それで良いのか。
なんだろ、今、この感想を書きながらも、泣けて泣けて仕方ないんだけど、病気かしら(笑)。
家族に飢えてるのか(-_-)