good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「キック・アス」

2011-01-22 22:14:11 | 映画
評価:★★☆

ストーリー(Yahoo!映画より)
コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日、
インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。何の能力も持たない彼は
あっさり犯罪者にやられるも、捨て身の活動がネット上に動画で流され、“キック・アス”の名で一躍有名に
なってしまう。

マシュー・ボーン監督
アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、マーク・ストロング他出演

「キック・アス」を見た。
予想はしていたんだけど、やっぱりダメだった。
自分の許容範囲がわりと狭いことを学びました。

ニコラス・ケイジと、クロエたんは良かった。
二人のいかれた会話は笑えたし、ヒット・ガールとビッグ・ダディのアクションはすごかったよ。

狂信的な親に育てられた子どもは大変、という話だったなぁ←違う。


絶賛している人の、「この映画をこんな規模でしか公開しないことにした配給会社はクソ」みたいな
文章を見ると憂うつな気分になる。
こんな映画を面白いと言ってる人間は馬鹿、というのと、この映画の良さが分からない人間は馬鹿、と
いうのは同じ感覚で、そういうの見ると憂うつになる。
配給会社への批判は、違う話か。

単純に自分が面白かったか、自分が良いと思ったか、という話で済むものなのに、その映画を見た他の
人の感覚をけなす必要はないよね。
もしかしたら、自分もそういうことを書いているかもしれない…。

このブログを読んでくれる方が、私にそういうふうな貶し方をしているわけじゃないのに、こういうことを
書いて申し訳ないっす。

珍しく映画のはしごをしたよ。「完全なる報復」は少し遠い劇場、「キック・アス」はかなり遠い劇場。
両方とも車で行き、ほぼ一日潰れたわい。
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「完全なる報復」(ネタバレ注意)

2011-01-22 21:50:51 | 映画
評価:★★
ストーリー(Yahoo!映画より)
クライド(ジェラルド・バトラー)は自宅に押し入った強盗に妻と娘を殺害され、自身も刺されて
重傷を負う。犯人二人は逮捕されたものの、フィラデルフィア随一の有罪率を誇る敏腕検事ニック
(ジェイミー・フォックス)は確実に有罪にするため司法取引を持ちかけ、結果主犯格の男が数年の
禁固刑で済んでしまう。

F・ゲイリー・グレイ監督、カート・ウィマー脚本
ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー他出演

「完全なる報復」を見た。ネタバレあるので、注意!

妻子を強盗に殺された男が、犯人たちと、司法取引で犯人の刑を軽くした司法関係者に復讐する話。
プリズン・ブレイク+クリミナル・マインド(犯罪者側)という感じだった。

復讐があまりにも上手く行きすぎだろ、何も証拠がないなんてあり得ないだろ、というのは仕方ないに
しても、いくら復讐とはいえ、犯人の殺害方法がクリミナル・マインドのシリアルキラー並みで(特に
鏡を用意しておくのが…)、立派な異常犯罪者ぶりにビビって、初っ端からクライドのやることに、
ついていけなくなった。
あれがもっと普通?の殺害方法だったら、少しは共感したかもしれないけど…。
とっととクライドを殺して終わりにしてくれないかな、と思ってしまったよ(汗)。
彼の犯行の証拠がないから無理なんだろうし、それができるなら、話がすぐに終わってしまう。
「ダークナイト」もそうだけど、こういう人にはまともに対応しようとしたらダメなんだよね(ダメと
いうか、ジョーカーはバットマンが不殺なのを知っていて、それを破らせようと頑張る話だし、
この映画はクライドがニックがまともに対応するのを見越しているわけで、まともに対応せず、
さくっと殺してしまうと話が成り立たないんだけど。笑)。

わりとシリアスな、現実的な空気なのに、クライドひとり、無敵なファンタジーで、そのズレに
どうもしらけてしまったみたい。

もとは正常だった人が、いかに妻子を殺されたとは言え、あそこまでの行為をできるとは思えないし、
しかも事件から10年も経ってから、あんなことをするのは無理だろー。
長期間怒りや憎悪を維持するのって、大変だよー。
それだけ怒りと絶望が大きいんだと言いたいんだろうけど、そこで引っかかってしまって、ダメだった。

でも検察官の方もありきたりの言葉しか言わないし、たいして共感しない…。

被害者やその家族からしたら許せないだろうけど、あの検察官たちはなすべき仕事をしただけで、
それであんなに恨まれたらたまらないよね。
私の価値観がズレてるのかもしれない…。
警察のミスか何かで、重要な証拠が使えなくなったらしく、司法取引しないで、真っ当に裁判をしたら、
無罪になっていたかもしれないわけでしょ。
それよりは3級?殺人であっても、有罪の方がまだ良いのではないかと思うんだけど…。
懲役数年ではクライドには意味がないのだろうけど、司法取引せずにもしも無罪になったら、どうせ
司法制度に絶望するんでしょ。

犯罪者がなぜちゃんと正当な罰を受けないのか、という疑問はもっともだけど、正しい手続に基づいた
証拠しか使えないことになっていて、それが今回は犯罪者に有利に働いてしまった。でも、そもそもは
人々の権利を守るためにそうなっているわけで、捜査機関が何をして手に入れた証拠でも良いとなったら
危険だし、怖いよね。
昔の人権侵害ばっかりされていた捜査を乗り越えて、今の司法制度になったわけで、完全な制度では
ないけど、より害の少ない制度を作ろうとしているんじゃないのかなー。
映画と関係のない話…。
こんなつまんない話は、この映画のクライドも十分分かっているだろうし、分かっていても、だから何なんだ
ってことだよね。
制度の話と、自分に起きた出来事は別物で、とにかく許せないから、こういう行為に及ぶことにしたと。

クライドが、最後に市長とかを殺そうとしていたけど、復讐に関係ないような…?

お正月の新聞広告を見て、司法制度、司法取引、証拠裁判主義と正義とか、そういう堅い話を期待して
見たんだけど、司法取引、正義とかは出だしに関わるだけで、後はクライドの復讐が中心。
期待と違ったなぁ。

ジェイミー・フォックス演じる検察官があんまりダメージ受けないのもいまいち。
なんでクライドは、あの検察官だけ特別扱いしてるのか分からなかった。
(実際は主人公だから、という話の都合だろうけど…。)
最後に、検察官に、証拠はないけど、怒りと憎しみでクライドを殺させて、自分が拠って立つ
司法制度や法律を裏切らせて絶望させるように仕向けるのかと思ったけど、そうでもなかった。
そんな終わり方ではセブンになっちゃうか。

エンドクレジット見るまで知らなかったけど、これカート・ウィマー脚本だったのね。
なぜか、なんとなく、納得した。

私の期待と違って拍子抜けしたけど、他の人の感想を見ていると、わりと好評みたい??
被害者のこういう復讐を見て、スッキリするものなのか…。
自分の価値観が普通とズレているのだろうかと、ジッと手を見る…。
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