佐藤究の短編集「爆発物処理班の遭遇したスピン」を読んだ。
1 爆発物処理班の遭遇したスピン
2 ジェリーウォーカー
3 シヴィル・ライツ
4 猿人マグラ
5 スマイルヘッズ
6 ボイルド・オクトパス
7 九三式
8 くぎ
表題作はアイデア先行な感じの話だけど、アメリカの非情な合理性に痺れる〜。
シヴィル・ライツ、暴排条例でどん詰まってカルトみたいになったヤクザの話。
最後のキャラのキマリ方がイイネ。
スマイルヘッズ、シリアルキラーの絵画のコレクターの話で面白いけど、終わり方が
気分悪い。
くぎ、これも最後が印象的。テスカトリポカの香り。
佐藤究は、暴力を描くと筆が冴えるんだね。
箱庭の崩壊を描く人なんだなぁ。なので終わり方が鮮やか。