高野和明「ジェノサイド」上下巻を読み終えた。
面白かったけど、すごく面白いけど、淡々と読んでしまった。
あんまり高揚感はなかった。
面白いんだけどねー。
進化した人類が余裕すぎて、ハラハラ感がないからかね。
我が子が難病に苦しむ傭兵、進化した人類、冴えない大学生が陰謀に嵌められて逃亡、
謎の支援者、アメリカ大統領とその側近等々、ありがちなハリウッド映画みたいなのが
とても良いよ。好きだよ。
研人、イェーガーという2人の主人公?も良かったけど、それよりルーベンス、李正勲と
ハインズマンが良いキャラで好き。
ルーベンスは解説キャラポジで、事態を後追いながら把握していたけど、解説だけではなく
もう少し見せ場があれば良かった。
途中からは決まった流れをこなすだけ、みたいな感じだったから、状況の見えない初めの
頃の方がワクワクした。
エマの指示に従ってればうまくいく、というの、なんかいまひとつ…(指示に従って動くのも
大変なんだけど)。
本筋に関係ないけど、現生人類の残虐さのエピソードとして出てくるコンゴの少年兵のくだり、
他でも似たようなものを読んだことあるけど、凄惨。
高野和明の作品を読んだの初めてだったけど、他の作品も読みたい。
本作も電子書籍化されてなくて紙の書籍を買ったけど、他の作品も電子書籍化されてないね。
作者さんが電子書籍反対なのかな。
電子書籍化してほしい。