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『やっぱりあんたは最高だああ、ククルス・ドアン~~ッ!』【小説・ククルスドアンの島】

2022-05-28 00:00:00 | 日記

今日は映画公開に先駆け発売された『小説 機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』について。

以前、筆者が書かれた『小説 機動戦士ガンダムNT』も購入した事がありましたが、『ネタバレするから、映画を観てから読もう!』と本棚へ。

映画公開後数年が過ぎましたが、未だに本棚から出されてません。

竹内清人先生、スミマセン。

私の性格なのか『ネタバレした小説は、『読む意欲』が無くなる。』ようなので、今回は映画鑑賞前に購入し読むことに。

福井先生著書の『機動戦士ガンダムUC11 不死鳥狩り』から大幅改変が予想された『NT』と違い、本作はベースとなる『機動戦士ガンダム 第15話 ククルス・ドアンの島』と『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の性格上、大筋もエピソードの前後も判明しているので『ネタバレ』も少ない・・。との打算もありました。

先程、読了。

以下、劇場版未了で小説だけ読了した私の感想です。

(*微妙なネタバレあるので、情報を「完全シャットアウト」しておきたい方はココまで!)

 

 

①物語は『劇場版・シナリオ』としただけに、大規模アレンジされている。

②現在Twitterで公開されている『冒頭10分映像』と比較し、『小説冒頭プロローグ0日目(『ガンダムエース(7月号)』でも公開されてます)』は「エピソードの入替」か「オリジナル・エピソード」。

③小説ならではの『キャラクターや設定の掘り下げ』が成されている。

④小説特有の情感描写の妙が味わえる。

⑤個人的主幹では「小説を読んだからといって映画鑑賞への意欲は消えず、むしろ『映像でどうなるか』楽しみ」となった。

 

同時発売の『ガンダムエース(7月号)』インタビュー記事でも筆者が仰ってますが、映画鑑賞前でも鑑賞後でも楽しめる作品だと思います。

ここからは、小説での『サザンクロス隊』と『シャア専用高機動型ザクⅡ』について。

*更にこの2つについてネタバレしますので、『サザンクロス隊』『シャア専用高機動型ザクⅡ』について『ネタバレ厳禁』な方はココまで!

 

 

『サザンクロス隊』については、小説の中でドアンが隊長になった経緯と、一部の隊員とドアンとの愛憎感情が生まれたエピソードについて触れられています。

この点は『ガンダムエース(7月号)』インタビュー記事で筆者が仰ってますが、小説ならではの深掘りを意図的にしているそうです。

またインタビュー記事では『ドアンのキャラクター造詣』について、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島(おおのじゅんじ先生・著)』(以下、MSD版)を参考にされたとしています。

その為、小説に登場する「9×19mmパラペラム弾」は『MSD版』5巻でヤッデルマが『ドアンの形見』として示した弾丸を想起させますし、ドアンが『軍を脱けた理由』も『MSD版』と『TV版』を合わせた内容になってます。

そもそも『サザンクロス隊』は安彦先生も『(MSD版Y-02小隊を)参考にした』と明言されているので、『MSD版』の『Y-02小隊』は明らかに『サザンクロス隊』の血肉となって生きていると言えます。

反面、『サザンクロス隊』はモビルスーツ黎明期から試験部隊として関わっており、ブリティッシュ作戦にも従軍。その後、地球方面軍へ転属・・・と完全に『Y-02小隊』をなぞった経緯をしている為、『Y-02小隊はサザンクロス隊として塗り替えられてしまった。』とも言えます。

しかし『Y-02小隊』が無かった事になるのは、『MSD版』のファンとしても認めたくありません。

小説版の情報を尊重した後でも『Y-02小隊』『サザンクロス隊』が同時に存在できる理由として、以下3つの案を考えてみました。

 

①『Y-02小隊・隊長ドアン』と『サザンクロス隊・隊長ドアン』は容姿が酷似する同姓同名の別人である。

②ドアンは『Y-02小隊・隊長』と『サザンクロス隊・隊長』を兼務。互いの隊長任務時は不在となり、各副長(Y-02小隊・サッシャ・キッツ、サザンクロス隊ならエクバ・アトラー)が隊長代理を務めた。

③『Y-02小隊』『サザンクロス隊』共に『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』をベースとするが、『Y-02小隊』は『TV版・機動戦士ガンダム』に派生するククルス・ドアン、『サザンクロス隊』は『映画版・機動戦士ガンダム』に派生するククルス・ドアンを描いた物語の小隊である。

 

①は無理があるかなあ。

③は『Y-02小隊』『サザンクロス隊』ともに設定上は存在できるけど、『同時に存在』はしてないから、『MSD版』をパラレルとして存在させる理由付けにしかならないなあ。

②も無理がありますが、①よりはマシ。

『サザンクロス隊』は『Y-02小隊』を参考にしているだけあって、一年戦争上の従軍経緯もほぼ同じ。

『サザンクロス隊』も『Y-02小隊』もヤッ・デルマが指揮官であれば、この無理な案も実現出来そうです。

現実の会社でも実務実体ある別組織の長を兼務する事は往々にしてあります。

中にはAとBが物理的に別な場所に位置する店舗の長を兼任する事も現代では珍しくありません。

私の知人にも「午前中にA店舗の長として勤務、昼時間に移動し、午後にB店舗の長として勤務」なんて人もいました。

『サザンクロス隊』も『Y-02小隊』も同じ従軍経緯、大枠で同じ戦場(ブリティッシュ作戦等)にいたようなので、大枠の同じ戦場で別の動きをする部隊の隊長をドアンが兼務していても、不在時に各副長が隊長代理として機能すれば問題無いんじゃないでしょうか。

ドアンは『赤い彗星』クラスの優秀な人材だったようですし、その点も考慮した重任だったにかもしれません。

『Y-02小隊』のYが指揮官名に由来するのかわかりませんが、『Y-02小隊』があるなら『Y-01小隊』も有るわけで、『サザンクロス隊』は『Y-01小隊』を前身とした部隊だったのではないでしょうか。

・・・と、大分妄想が過ぎました。次の話題に行きたいと思います。

 

 

次は、『シャア専用高機動型ザクⅡ』について。

先週、当機が劇中のどの時期・どのシーンに登場するのか予想していましたが、小説の内容によれば、大きくハズレたようです。

小説は『劇場版』とはストーリーの流れを入替しているそうなので確定とは言えませんが、『小説にするにあたり劇場版を大きく変えるような事』はしていないと『ガンダムエース(7月号)』インタビュー記事で筆者が仰ってますので、ほぼ変わらないシーンなんだと思います。

シャアが『高機動型ザクⅡ』に搭乗すると設定に追加するとすれば、これまでのガンダムの設定から限定された時期になるハズですが、今回の搭乗時期を『ファーストガンダム』の時期で考えると看過できない時期になります。

しかし、このシチュエーションなら『問題無い』と納得できる場面でした。

っていうか、このシチュエーションなら『シャアが赤いガンダムに搭乗』していても問題無いなあ。

 

・・・と、小説を読んでますます楽しみになった『劇場版・機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。

今月発売の『ガンダムエース(7月号)』にも事前情報満載ですから、「小説はネタバレ」な方も『ガンダムエース(7月号)』で予習してから劇場に足を運んでも良いかもしれませんよ!