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『V作戦』(遠・中距離・支援機)【設定】

2021-06-05 00:01:00 | 機動戦士ガンダム ジ オリジン
今日は『V作戦と遠・中距離支援機』について、です。

この記事ではアニメ版『機動戦士ガンダム(以下、「ファーストガンダム」)』及び『MSV』と、アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN(以下、「オリジン」)』の2種の設定を共生させた場合の矛盾を解決し、パラレル感を解消し、同世界感のものとしていきます。

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<おことわり> 
『オリジン版』は「パラレル」という概念がありますが、「パラレル」ではない事を前提に記事にしています。
『オリジン版アニメ化プロジェクト』が終了(安彦氏とカトキ氏が「オリジン劇場版パンフレット」で明言)した今、『ファーストガンダム』と物語が被らない(*1)となれば、他の外伝・サイドストーリー(*2)と立ち居地は一緒。
つまり、物語の理不尽な「上塗り否定」が少なく(*1)、多少の差異は他の映像化した外伝ガンダム同様に設定の改変で対応可能(*2)。
それであれば、『オリジン』『ファーストガンダム』の共生を「背景設定」をすり合わせて考えいていく・・・という見方です。

また、『オリジン』はアニメ以降も物語は「コミック版」で継続しますし、その設定もあります。
しかし、「ガンダム世界はアニメ版の設定が優先する」という大原則が、あります。
そのため「アニメ版オリジン」以降(「ガンダム大地に立つ」以降)の物語は、『アニメ版ファーストガンダム』が優先するので、その後の物語である『コミック版オリジン』設定は(ファーストガンダム版設定に抵触する部分は)無視します。

<*注釈>
*1 「ガンダム大地に立つ」以前が「オリジン」、以降が「ファースト」。物語の時期の住み分けができている、の意。
*2 ファーストガンダムで「ジャブローにホワイトベースが到着し、その時期に「連邦軍の量産モビルスーツ・ジム開発・実戦初投入」と解釈されていたが、その遥か前に「ジム初期型」が登場し、連邦軍のモビルスーツ開発時期・設定を大きく改変した「08小隊」等。

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そもそも「地球連邦軍・モビルスーツ開発」設定上、「ファーストガンダム」と「オリジン」には以下の違いがあります。

①「ファーストガンダム」では「UC.007年3月 V作戦開始」。
「V作戦」により「遠・中・近の3タイプのモビルスーツ開発開始」。
「遠」はすでに開発されていた「ガンタンク」の前身となる機体の仕様変更。
「中」はガンキャノン、「近」はガンダムとして、新規モビルスーツ開発。
②「オリジン」では「一年戦争」開戦前から「ガンキャノン最初期型(RCX-76)」として「モビルスーツ」は実動しており、「ガンダム」も開戦前年(UC.0078)には開発に着手。

この2つを共存させる場合、ガンダム世界は「2つのアニメ作品の設定に矛盾が生じた場合、最新の作品を優先する」法則があります。
(「ファーストガンダム」に対する「08小隊」がそうです。)
とすれば、「オリジン」を優先して考えるべきです。

とはいえ、「オリジン」でも「V作戦」は存在したでしょうから、「遠・中・近の3タイプのモビルスーツ開発開始」までは一緒なんでしょうね。

(A)『ガンタンク』の開発。
まず、「遠距離支援タイプのモビルスーツ(実際はモビルタンク)」となる、『ガンタンク』についてみてみます。
「MSV」の文字設定では、「ガンタンク」の祖先は『RTX-44』でした。


(※画像は『RTX-44』を改修して完成した『陸戦強襲型ガンタンク(RTX-440)』。イメーシとして掲載したもので、『RTX-44』では無い。)

*『RTX-44』 
『モビルスーツバリエーション (MSV)』の文字設定が初出。
公国軍の地球侵攻作戦に際し、対ザク用重装甲兵器としてジャブロー基地を管轄として開発される。
実質的な開発は、61式戦車の後継となる次世代MBT(主力戦車)開発プロジェクトが発端であるが、RX計画の実施にともなって開発部門ごと統合され、基本仕様も「対MS戦にも対応可能な車両」に変更され、宇宙世紀0079年3月20日に4両程度が完成している。
MSではなく、「対MS用重戦車」とされ、戦闘車両に区分される。

武装は240ミリ砲2門、対空ロケット砲4門と十分な火力をもつが、総重量は97トンあり機動性が極端に低い。
のちのガンタンクと同様、車体制御用のコックピットのほかに頭部に当たる部分に「砲座」をもつ。
実戦に耐えうるものではなく、制式採用は見送られるが、戦争に反対して地球連邦に亡命して来た数名の公国軍のMS技術者の協力のもとに、本車をベースにコア・ブロック・システムや反応炉動力システムを追加し、全面的に再設計がおこなわれたのがガンタンクである。 』

次に『オリジン版』の「ガンタンク」の祖先『RTX-65』を見てみます。


『ガンタンク初期型(RTX-65)』 ※「オリジン公式HP」より転載。
『U.C.0065年に地球連邦軍が制式採用した大型戦闘車両。
実体弾砲撃能力を持つ、大口径砲2門を装備。
さらに対地対空戦闘にも対応した攻撃が可能なマニピュレーター装着型の4連装機関砲を採用。
これまでの戦車の概念を大きく飛躍した発想から誕生した同機は、大型戦車という新機軸により、各コロニーに配備された当初から威圧的な存在感を発揮。
治安維持として活用される。』

この2つは、以下の矛盾があります。

①『RTX-44』と『ガンタンク初期型 RTX-65』は、型式番号・末尾の数字が「44」と「65」。
常識的に考えて、『ガンタンク初期型 RTX-65』は『RTX-44』の21代後の後継機。
しかし、『RTX-44』は開発時期が『UC.0079年』、『ガンタンク初期型 RTX-65』の採用時期は『UC.0065年』と時系列が逆。
②機体評価も『実戦に耐えられない為、正式採用されなかったRTX-44』と『各コロニーに配備された当初から威圧的な存在感を発揮したガンタンク初期型 RTX-65』の開発時期が、『RTX-65』が先としいうのは矛盾。

これら矛盾は、
「『RTX-44』は『ガンタンク最初期型 RTX-44』と呼ばれ、『ガンタンク初期型 RTX-65』が正式採用された『UC.0065年』より以前に開発された連邦軍・最古のモビルタンク」
と設定すれば、筋が通ります。

そして、「ガンタンク(RX-75)」は、は既存フォーマット「ガンタンク最初期型(RTX-44)」の後継である「ガンタンク初期型(RTX-65)」を仕様変更したんでしょうね。


(B)「ガンキャノン」の開発。
次に「中距離支援タイプのモビルスーツ」となる「ガンキャノン」について。

『ファーストガンダム』の「ガンキャノン」を見て見ます。


『ガンキャノン』 ※wikiより転載。
『一年戦争のV作戦により開発されたRXシリーズの1機で、同じRXシリーズであるガンダムやガンタンクと共通規格のコア・ブロック・システムが採用されている。
地球連邦軍では二足歩行型試作ロボット「RXM-1」が開発されていたため、このデータを基に開発が進められた。
「ガンキャノン初期型 RX-77-1」が開発され、その改善型として「ガンキャノン RX-77-2」が完成する。』

次に「オリジン版」の「ガンキャノン最初期型」を見て見ます。


『ガンキャノン最初期型 RCX-76』
『地球連邦軍が主力兵器として運用していたMBT(メインバトルタンク)RTX-65 ガンタンク初期型の後継機として開発していた機体。
ガンタンク初期型は戦車の砲撃性能に加え、フレキシブルな攻撃を可能とするマニピュレーター装着型の4連装機関砲を両腕に装備した人型の上半身を持つ戦車の発展型の兵器として誕生した。
ガンキャノン最初期型は、ガンタンク初期型の砲撃性能をそのままに、下半身はより不整地走破性を向上させ、状況に応じて動きやすい歩兵的な運用を可能とする2足歩行型の兵器として開発されることとなった。
そのため、人型機動兵器ながらあくまで火砲による攻撃を重視した兵器として開発されており、地球連邦軍における兵器としてのカテゴリーはガンタンク初期型と同じMBTとなっている。』

「オリジン」の「ガンキャノン最初期型」は「モビルスーツ」では無く、「MBT(メインバトルタンク)」扱いなんですね。
その点でも、史上初の「モビルスーツ同士の実戦」は「ガンダム、大地に立つ」の「アムロ搭乗・ガンダム VS ジーン搭乗・ザクⅡ」に矛盾が出ないんだなあ。

この「ファースト版ガンキャノン」と「オリジン版ガンキャノン最初期型」は、

「ファースト版ガンキャノン」の祖先的モビルスーツ(設定上MBT)が「オリジン版ガンキャノン最初期型」

とすれば、矛盾が出なさそうです。
尚、『二足歩行型試作ロボット「RXM-1」』は設定上「摂取したジオンのザクを元に開発した人型ロボット」とあります。

そこを踏まえれば「ガンキャノン(RX-77)」は、

①一年戦争開戦前、ジオン軍でモビルスーツの開発をキャッチした連邦軍は、アナハイム・エレクトロニクス社へ委託し、「ガンタンク初期型 RTX-65」を参考としながら、「ガンキャノン最初期型 RCX-76」を開発。
②派生する試作機「ガンキャノン火力試験型」「ガンキャノン機動試験型」等も開発。
③「スミス海の虐殺」で、「ガンキャノン最初期型 RCX-76-02」惨敗。
④「RCX-76」後継機である「RC-77」は試作機まで完成していたが、「スミス海の虐殺」の結果を受け、計画は一時凍結。
⑤「一年戦争」開戦。ジオン軍モビルスーツにより初戦で大敗。
⑥「V作戦」発動。
⑦ジオン軍のモビルスーツ「ザク」を連邦軍が入手。
⑧「ザク」を元に人型ロボット「RXM-1」を開発。
⑨一年戦争・開戦前から完成していた「ガンキャノン RC-77」に「RXM-1」のデータを盛り込んで「ガンキャノン初期型 RX-77-1」を完成。
⑩「RX-77-1」を改修し「ガンキャノン RX-77-2」を完成。

といったところでしょう。


(3)「V作戦」について

(1)遠距離支援型「ガンダンク」、(2)中距離支援型「ガンキャノン」についで、近距離用モビルスーツ「ガンダム」の開発をもって「V作戦」のモビルスーツ開発は完成となります。
 
だだし、「V作戦」は「ジオン軍のモビルスーツ」を遥かに凌駕する「遠・中・近モビルスーツの開発」を目的としていました。
過去の「スミス海の虐殺」の経験から、開発する「遠・中・近の3タイプのモビルスーツ」は、ジオン軍モビルスーツ装備の銃器に耐えうる装甲を装備する事を最低限の条件が付されました。
そのため、新モビルスーツ「ガンダム(RX-78)」「ガンキャノン(RX-77)」「ガンタンク(RX-75)」全てにの装甲材に「ルナチタウム合金」が採用された。

といったところでしょう。

また、「v作戦」の3種、遠距離支援型「ガンダンク」、中距離支援型「ガンキャノン」、近距離用モビルスーツ「ガンダム」に共通する機構である「コアファイター」も、パイロットの生存率を高める点と、3種同時運営の互換性を高める点で、共通の開発条件として盛り込まれた。

この設定なら、当初の「v作戦」以降に単体で製造された「ガンキャノン」「ガンタンク」などには、3種同時運用の互換性は必要無い為、「コアファイター」が内蔵されていないタイプも存在したかもしれません。

「機動戦士ガンダム クロスディメンジョン0079 死にゆく者たちへの祈り」の「アルバトロス中隊」ガンキャノンとか、「機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに」の「サラブレット隊」ガンキャノンとかは、ピクシーやガンダム4号機・5号機にコアブロックシステムが廃止されてるので、「コアブロックシステムのないガンキャノン」かもしれません。
単体運用された「ジオニックフロント」のガンキャノンもそうですね。

しかし、この説はゲーム「ギレンの野望」のガンキャノンを否定する事になるので、触れないほうが良いですね。

次回は、いよいよ「プロトタイプガンダム」について、です。

次回は来週6月12日、土曜日更新です。


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