瀬戸内寂聴さんと西郷輝彦
少し前に亡くなった二人。
寂聴さんは「恋多き女」として半生を生きた。そのうちの最も特筆すべき相手は同じく作家の井上光晴氏だ。私はこれは実は知らなかった。NHKBSの「アナザーストーリー」という番組の再放送で知った。
井上光晴氏の作品は読んだことがある。『地の群れ』とか。少しわかりにくい小説だったが、文壇にそれなりの地位を占めていたと思う。
瀬戸内さんと関係を持っていたころ、後に作家となる娘の井上荒野さんはまだ5,6歳だった。その時の父と母と瀬戸内さんの関係を小説化したという。
家庭と子供がありながら愛人と暮らした作家では檀一男氏や太宰治が思い浮かぶ。檀氏の娘のふみさんは女優となり文章も書く。太宰の娘たちも作家になる。
阿川弘之氏は愛人は作らなかったが、家で癇癪ばかり起こしていたと、これもマルチに活躍する娘の佐和子さんが語っている。
全く勝手な男達だ。今なら簀巻きにしてのされても仕方ない。
さて西郷さんだが、わたしは「御三家」が活躍したころ、ちょうど10代で歌も映画も見たが、お気に入りは舟木一夫だった。ただし西郷さんは演技もとてもうまいと感じていた。俳優としても成功しましたね。