木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

SNSが邪魔をする真の民主主義

2024年11月26日 | Weblog

相当寒くなってきた。近所のお寺の楓はまだきれい。

諏訪の連合会が保育園保護者会廃止を市に提案。
みな忙しく働いているのに役員など回ってくるとそのために学校へ出向かなければならない。だから役員選びは大もめにもめるのだ。
私は40年ほど前まで小学校の教師をしていた。やはり役員選びは大変だ。新入生の場合はお互いにそれほど事情が分かっていないからくじ引きで決めた。みな子供を育ててここまで来ている人たちだから誰がなってもできる。それでも面倒なことはなるべく避けたい。次回からは、大体クラス替えは2年に一度ぐらいだから、私の方から「○○さんどうですか」と声をかける。先生に言われれば仕方ないかと引き受ける。みな自分から立候補なんてしたくないのだ。この方法がよかったかどうかは今ではわからない。
現在はネットという物が発達してメールでお知らせなど回せばいいから事務連絡のために学校へ出向く必要はないだろう。保育園となると打ち合わせは学校以上に必要だろう。いっそ保護者会を廃止してしまえば解決する。果たしてそれでいいのかどうかはわからないが。
学校の役員などはそれでいいが、世の中には頼まれていないのに議員や首長に立候補する人がいる。今もめているのは兵庫県。議会に拒否された斎藤知事が再び立候補して当選した。SNSで「斎藤知事はわるくない」が拡散して、県民がそうなのかと斎藤知事の応援団となって斎藤氏は再び知事になった。議会は知事にどうむきあうのか、厄介である。
かつて長野県でも同じようなことがあった。作家の田中康夫氏が従来の副知事から知事に昇格する在り方に異議を唱えた人たちに要請されて立候補したが議会と対立した。県民は田中氏を応援する人が多かったが、結局途中で引きずりおろされた。最初に田中氏を担いだ人たちも自分たちに都合のいい知事を求めていたわけで、この時も真の民主主義は発揮されなかった。あれから20年、民主主義への人々の向き合い方はさほど変わっていない。SNSなどの発達でかえって混乱をきわめている。

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