Do you really dream of jumping sheep?
(ども 火星人です。レイシストお断り)
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大隅教授がノーベル賞を取ったことはとてもいいのですが、このことへの反応がバカすぎますね。
大隅教授は、とにかく基礎研究の重要さを訴えているわけです。
私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています。

ところが日本のテレビ様ときたら、とにかく大隅教授マンセ―。大隅教授の過去のちょっとしたエピソードを大げさに取り上げて、大隅教授が何か特別な人で、それゆえにノーベル賞を取ることが出来たかのようなことばかりやっていて、大隅教授の訴えはガン無視。
主権回復の日に天皇陛下の前で万歳三唱をやった与党のあほ政治家たちと同じですね。
テレビの残念な人たちは、基礎研究におカネが回ると何か困るのでしょうかね(笑)
大隅教授も愛国ポルノに消費されて行くだけなんですかね。
ところで、中村教授が「アメリカ国籍の日本人」という扱いになっていたのには笑いますた。日本人とは日本国籍の人のことで、アメリカ国籍ならアメリカ人ですよ。

一方、鶴保科学技術担当大臣は「前略>どのような研究や環境が最もノーベル賞に結びついているか検証し、問題点を洗い出す。<後略」だそうで。
これはひどい。
ノーベル賞がすべてのようで。
自然科学分野では、ノーベル賞が与えられるのは、研究が間違いないことが確定して、かつ「結果」が出ているものなんですよね。
だいたい論文などが出てから目安として25年ほど経ってからで、もちろん研究者が生存している場合。
今時の日本で受賞者が多いのはまあ、主に今と比べたら比較的おカネが回っていたバブルのころの研究の成果ということになるわけですが、ノーベル賞が何よりも重要だと思っていた人が取ったわけでもなく、たまたまなわけですよね。
この鶴保というのは大隅教授の訴えもわかっていないし、徹底的に駄目な脳味噌の持ち主ですね。

教育にまわす予算を削って大学から人文をなくして、国や企業に都合のいい研究だけさせようとしているアホ政権がもうしばらく続いたら、
今から25年から30年後には、日本人のノーベル賞受賞者はほとんど出なくなっていると思いますが、まあ、そのころにはぼくは生きていないだろうし、日本があるかどうかがかなり怪しいですけどね。


ではピンクフロイド。
Another Brick In The Wall
ここでの"education"は日本式の教育ですね。

Comfortably Numb
これ、カンバーハッチが歌ってるんだよね(笑)

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