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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

イントゥ・ザ・サン [こいつ、どこも斬られず極太なり]

2005-11-28 23:25:27 | 映評 2003~2005
日本に10年住んで、子供も生んで道場開くにいたった割には日本語の下手なセガールさんの渾身の一作。
名台詞
「これ人切れるよ」意味不明
「バッキャロー 来るなゆうたやろー そんなに死にたいかー」げらげらげら

冒頭のミャンマーでのアクションシーンが、鑑賞終了後に度肝抜かされる。まったく関係ないじゃん!!
ヤクザが「ガメラ」観てるってシチュエーションだけでも十分すぎるくらい面白いのに、セガールよいしょかセガールわがままか、愛娘藤谷文子のドアップショットのところを丁寧にもってくる。
恋人が泣きながら「貴方のいくところならどこにでもついていくわ」ちょーかんどー
チンピラたち、ヤクザたち、みんな絶対勝てるワケないのに、セガールにからんで、ボコボコにされる。
瞬殺されるくらい弱い奴らは幸せだ。下手にちょっと強い奴はなぶり殺しの地獄を見る(しかもかすり傷も与えられない)。むろんいつも通りだが、日本びいきのセガールだからって日本を立てないところが、極太な男っぽい。
そして自らが歌う主題歌までかけて、いつも以上に圧勝のまま映画は幕を閉じる。
「こいつら、どこから斬っても極太なり」とのキャッチコピー。しかし極太なのはセガール一人、どこも斬られなかったのもセガール一人。

剣道と居合いの達人という設定を生かし、やたらと日本刀ふりまわすデンジャラスでクレージーなセガールに負けず(いや負けてるか)、日本勢も頑張る。
大沢たかお、つい去年、婚約者ほったらかしで初恋の人の感傷にひたってメソメソしていたばかりの男とは思えないほど、「獰猛な奴が勝つのさ」とイッチャッタ演技を披露。脇役たちは簡単に撃ち殺してるのにいざセガールとの対戦となると正々堂々日本刀で勝負。絶対勝てないだろ。
オープニングに名前も出ない寺尾聰と伊武雅刀も、セガールトークにさぞかし笑いたかったろうにそんな様子は微塵もみせず、ヤクザの親分を演じる。
彫師(タトゥ・アーティスト)の豊原功補。不動明王という役名も面白いが、強引すぎる設定も楽しい。突然語られる黒田(大沢たかお)に家族を殺された過去。突然の参戦。死ぬ覚悟はできてたらしく(セガールによると)、割と強いが所詮脇役。目立ちきれないが、(冒頭の可愛そうな黒人俳優と違って)セガールの足手まといにならなかっただけでもよしとしよう。

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2 コメント

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トラックバック&コメントありがとうございます (まつさん)
2005-11-30 02:06:32
いやいや、チャック・ノリス愛好家とお見受けするしん様らしいセガール賛歌コメントありがとうございました。

この映画は「つまらない」ものの、僕は愛してやみません。なにか「原点」に帰ってきたような気にさせてくれます。ツッコミどころ満載なのも許せる「日本への愛情」を感じるからでしょうか。

しかしあんなにデカいセガールに因縁つけるヤクザって・・・身長差ありすぎ。
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コメどうもです (しん)
2005-12-03 13:37:54
>まつさん

チャック愛好家ですが、実は同じくらいセガさんも愛好している私です。

でかいセガールに因縁つけるヤクザには、昔昔、巨大な空母につぎはぎだらけのポンコツ零戦で立ち向かったジャパニーズ魂を感じます
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