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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

2010年代映画ベストテン 【6-15】それぞれのベスト_[ブログ「ラムの大通り」 えい さん]

2020-03-21 00:19:34 | 映画ブロガーとSNS映画レビュアーによる10年代映画ベスト
2010年代映画ベストテン エントリーNo.15
えい さん

・ブログ「ラムの大通り」管理人
・Twitterアカウント @durhum2
noteの2010年代ベスト映画の記事

猫との会話という独特のスタイルの映画ブログ
映画知識豊富で、クラシックな映画のことなど教えていただいたりしました。イタリアンネオリアリズモのこととか
10年前は「業界最速」で新作映画レビューをアップしておりましたが、最近は投稿は少なくなりつつもユーモア溢れる語り口は健在
10年前の「ブロガーの00年代映画ベストテン」に引き続いての参加

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「えい」さんの2010年代映画ベストワン

日本映画 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 (2019)


監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代
音楽:コトリンゴ
出演:のん

外国映画ベストワン 『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)

監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー、ブレンダン・マッカーシー、ニコ・ラザウリス
撮影:ジョン・シール
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース=バーン
アメリカ映画

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【エントリー詳細】
****ブロガー&SNS映画レビュアーによる10年代(2010~2019)の映画ベストテン****


ご無沙汰してます。愛猫フォーンが天国に旅だって以来、長い眠りに入ってましたが、しんさんからお誘いをいただき参加してみました。
noteにも登録していたのですが、方向性が見つからず。でもこれを機に書いてみようかと…。きっかけをいただき、ありがとうございました。
こちらがURLです。以後、よろしくお願いします。
https://note.com/durhum/n/ne240b266de30

【10年代 日本映画ベストテン】

1位『この世界の(さらにいくつもの)片隅で』
2位『ペコロスの母に会いに行く』
3位『寝ても覚めても』
4位『横道世之介』
5位『かぞくのくに』
6位『彼女がその名を知らない鳥たち』
7位『ハッピーアワー』
8位『共喰い』
9位『幼な子われらに生まれ』
10位『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』
※この時代だからの番外『iー新聞記者ドキュメントー』

【コメント】

2010年代、いや21世紀に入っての日本映画ベストワンは2017年に観た『この世界の片隅に』で揺らがないと思っていた。ところが2年後、2019年の暮れになって思わぬ事態が起こる。片渕須直監督による「新作」が登場したのだ。ここに描かれているのは、いわゆるディレクターズ・カットとは異なる。前作が「時代」を詳らかにした作品とすれば、「新作」はその中で生きる「さらにいくつもの」人生の深い考察だ。すでに世評の高い作品に大胆にも自らメスを入れ、それを見事に成功させる。まさに奇跡のような映画だ。

日本映画10年代ベスト監督
 『片渕須直』(4点)
※⇒注1
 『濱口竜介』(2点)

日本映画10年代ベスト女優
 『吉高由里子』(3点)
 『田中裕子』(2点)
 『伊藤沙莉』(1点)

日本映画10年代ベスト男優
 『光石研』(3点)
 『浅野忠信』(2点)
 『古舘寛治』(1点)

【コメント】

濱口竜介には驚いた。観るものを悪夢の迷路に導き、どっぷりとその中に浸からせる。映画が終わり外の光を浴びても、いまだ身も心も夢魔に囚われたまま。まるで日本のデヴィッド・リンチだ。

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【10年代 外国映画ベストテン】
1位『マッドマックス/怒りのデス・ロード』
2位『息もできない』
3位『スリー・ビルボード』
4位『山河ノスタルジア』
5位『芳華ーyouthー』
6位『ゴーストライター』
7位『トゥルー・グリット』
8位『私が、生きる肌』
9位『フォードVSフェラーリ』
10位『50年後のボクたちは』
※この時代だからの番外『ハクソー・リッジ』

【コメント】

自分のちっぽけな脳みそでは到底考えもつかない、遠い遠い世界へのいざない。それこそがまさに映画の醍醐味。しかしそれには、ある条件が欠かせない。フィクションの世界を成立させるだけの作品の「強度」だ。ジョージ・ミラーしかり、コーエン兄弟しかり、アルモドバルしかり。とは言いながらも一方で、長い長い道のりの末に辿り着いた「此処」にも惹かれてしまう。10年に一度のこのベスト10選びは、そんな自分の「歳」にも向き合わされ、汗が滲み出る。

外国映画10年代ベスト監督
 『ジャー・ジャンクー』(4点)
※⇒注1
 『ジェームズ・マンゴールド』(1点)
 『ジョージ・ミラー』(1点)

外国映画10年代ベスト女優
 『チャオ・タオ』(4点)
※⇒注1
 『フランシス・マクドーマンド』(1点)
 『シャーリーズ・セロン』(1点)

外国映画10年代ベスト男優
 『ヤン・イクチュン』(4点)
※⇒注1
 『クリスチャン・ベール』(1点)
 『ソン・ガンホ』( 1点)

【コメント】

『山河ノスタルジア』。ラスト、寂漠とした風景の中、ひとりラジカセを流しながら「Go West」を踊るチャオ・タオ。その顔には、決して戻ることのできない過去、青春の日々が去来する。『帰れない二人』。雑踏の中、虚空に向けて銃声を響かせるチャオ・タオ。その顔には、未来を諦めた女の覚悟が悲しく滲む。まさに「映画を活かす」俳優だ。

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※管理人注
注1⇒一人最大3点のルールなので、4点の人物は3点として計算


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