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ボーン・スプレマシー (お気に入りの台詞は・・・?)

2005-03-09 00:14:51 | 映評 2003~2005
お気に入りの台詞はありました?私は・・・

「大切な人を失うと、人は真実を知りたくなるんだ・・・」(遠い目をしながら)
・・・と、アカデミー候補経験ありの自慢の演技で女の子に語るマット・・・
でもあなた、その前のシーンの傍若無人なモスクワ市内暴走カーチェイスで、真実知りたくなったロシア人いっぱい作ってますから!!!

スパイバウンドと同時期公開となり米仏スパイ対決となりましたが、映画的にはスパイバウンドの方がはるかに素晴らしいと思うのだけど、この作品のようなパッパラパーなハリウッドのりこそ王道であると言える。
好きなのか嫌いなのかって?もちろん大好きさ

帰ってきちゃったよ。マット・デイモン as ジェイソン・ボーン!!!!
前作の記憶を失ったが体が殺人拳法を覚えているという危険極まりない人物を、苦悩と戸惑いとおまけにセガールばりの拳も織り交ぜて熱演あそばされたマット・デイモン先生ですが、今作ではさすがに慣れたのか戸惑いは少なめ。ただし苦悩は前作に輪を掛けて激しくなり、彼の熱演ボルテージは衰えません。
ただし、アクション描写については前作のダグ・リーマンのシャープな演出の方が技のディティールがわかってよかった。今作の監督ポール・グリーングラスはリアル指向のアクション描写につとめ、とっくみ合い揉み合いながらボコボコたこ殴りで、現実的かもしれんけど何をやってるのかよくわからん。カメラもわざと手持ち手ぶれで臨場感を高めようとしたのだろうが、正直見づらいだけ。あれじゃマットの必殺拳も魅力半減・・・
しかしながら、ストーリーテリングとしては、後半失速気味だった前作よりずっと綺麗かつオーソドックスに娯楽に徹しており、今作の方がよくなっていると言えよう。

前作では「俺は何者なんだ!!!」と己のアイデンティティの喪失に悩みまくっていたマット。そのおかげでパリ市民大迷惑だったわけですが、今作でもヨーロッパとロシアが舞台なのをいいことに、市民の迷惑そっちのけ。
「俺に構うなと言っただろう!!」
・・・とは言っても、そんなに暴れちゃ誰もほっとかないよ

これみよがしにワルそうで意外性もへったくれもない高官。一度ならず二度までもマットの「あんたのこと見てるぜ」的発言にわざとらしくびびる女性情報部高官。それこそほっときゃいいような爆弾野郎をわざわざ激怒させるロシアのワルモノ・・・すべてがマットを立てるためだけに存在していて、痛快俺様スパイ映画となっている。

「彼らはドジらない。思いつきもない。常に狙いがある」
・・・なんか俺にはそんなすごい奴とは思えず、たとえドジっても拳と大胆さで乗り切れるさ・・・という自信が伺える目立ちたがりの男のように思えた。

ま・・・とにもかくにも娯楽性のためならリアルさなんかゴミくず以下に扱うハリウッドスタイルがものの見事に機能して知能指数超低空飛行をきめた本作は、あらゆる点でスパイ・バウンドと好対照をなす傑作バカスパイアクション映画に仕上がっている。

マット・デイモン。下手にオスカー狙いなどせず、「アクションスターの割りに結構演技もいける奴」路線で突き進んで欲しい。

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2 コメント

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毎度すみません・・・ (chishi)
2005-03-09 23:40:06
私はどうも俳優さんの表情や周りの音はとても覚えているのですけど

セリフってほとんど頭に残ってなくて・・・。

ご協力できなくて申し訳ないですっ(泣)
返信する
時期外れで申し訳ないです (座敷童)
2005-08-13 00:11:18
・・・・・確かに壮大なヨイショ映画でしたね・・・。

柴犬のような主人公(マット・テイモン)が頑張っていて、微笑ましかったです。犬好きには堪えられない映画です。(・・・な、何か違う?)
返信する

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