文春きいちご賞(2005)

2005年度文春きいちご賞　ワーストテン

1.　SHINOBI
2.　TAKESHIS'
3.　宇宙戦争
4.　戦国自衛隊1549
5.　オペレッタ狸御殿
6.　春の雪
6.　アレキサンダー
6.　北の零年
9.　鳶がクルリと
9.　東京タワー

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アメリカの「ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)」を真似た、文春きいちご賞。
真似きれてない感じがするのは、ラジー賞の"見下しあざ笑う"精神が弱く、マジメに論じてる雰囲気があるから。だいたいもろパクリましたと高らかに宣言してるような「きいちご賞」という名前も、なんか情けない。
毎年の最悪映画を決めるため、映画記者、評論家30人(いずれも厳しくも映画をこよなく愛する人物ばかり)で選出する。ただし文春紙面には選考に関わった人が具体的に誰と誰なのか不明。
記事も2ページしかなく、コメントも薄っぺらで、どうにもつまんない。

「SHINOBI」が駄作であるとする意見は100%納得するが、反面ワーストワンとか言って叩くまでもない弱っちい映画じゃなかろうか?
　私は「TAKESHIS'」も「宇宙戦争」も大好きだが、どちらも賛否わかれる作品であることは判っているし、だから人に薦める際は相手を選ぶ。無視できないほど多数の肯定派を持つ作品に対し、否定意見だけ並べて駄作代表みたいに紹介するのはどうかと思う。(そういう意味で映画秘宝の「宇宙戦争」の扱い方はいい)
　また未見ではあるが、毎日映画コンクール第2位の「オペレッタ」、日本アカデミーノミネートの「北の零年」をワーストに選出する以上、それらの結果に大いに不満ありってことなのだろうが、文春の記事にはその辺のことが一切書かれていない。論争するつもりで、「亡国」や「零年」を候補にする日アカはバカだ、くらい言ってみりゃいいのに。

　ワーストと言えば、伝統ある「映画芸術」もあるが、こちらは評価も高くヒットもした映画に、ちょっと待った、をかけるスタンス。難しく考えすぎるインテリたちの不満。映芸の記事を読めばワーストの根拠も気持ちも判んなくはないけど、一般人の意見ではない。
　ワースト系映画賞に関して言えば、「映画秘宝」のトホホ10が、もっとも一般の感覚に近く、"わかっている"選出ではないかと思う(ついでに記事も面白い)。

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その他の映画賞(キネ旬、日アカ、毎日、映芸、秘宝・・・などなど)の結果もまとめています。
こちらよりどうぞ→2005年度の国内映画賞一覧

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