日本で1番予想の難しい映画賞がある。他のどの映画賞の結果もあまり参考にならない。世評がそんなに高くない映画が、他の映画賞を総なめした映画を差し置いて受賞することもしばしば。
「某テレビ局制作作品が有利」疑惑とか、「大手の持ち回り出来レース」疑惑もあったりするが、こう見えてこの賞を結構ウォッチしている自分としては二つの疑惑については疑う気持ちはわかるが証明するエビデンスはなく、むしろ反証できる結果も多いとは言っておく。
さてその映画賞が事実上のノミネートを発表した。
去年アメリカのアカデミー賞でパラサイトが取ったその翌年、コロナ禍とは言え、なんと華のない作品ばかり並ぶのだろう。
私の周囲では酷評しか聞こえてこない、映画秘宝でも堂々ワースト4位のあの作品も作品賞候補になってるし…自分の生きる世界とは全然別の世界線があるのだなと思う。
そんな中でも唯一話題性は抜群のあの作品も候補になっている。私の周囲では賛否両論…トータルでは非常に高く評価されている。自分はこの映画観てないので作品について何も言う資格はない。
しかし、この映画の監督が発したあるツイートは最低だった。もしかして炎上商法か?とも思うとこんな奴の映画誰が観てやるものかとすら思ってしまった。
後に監督は、言わんでもいいことを言ってしまったという趣旨の反省ツイートもしているが、発言そのものについては撤回も謝罪もしていない。
様々な議論を呼ぶ内容、制作プロセスであるにも関わらず、議論する奴をバカ呼ばわりして自作品に内包されたセンシティブな問題を無視してこれは娯楽なんだ楽しめや…と取れるような発言は本当に不快だった。
関わっちゃいけない奴だと思った。作品は面白いかもしれないがコイツは嫌いだと思った。
だから今年の某映画賞は絶対つまんなさそうな映画ではあるが写真家一家の映画あたりがとって無難なところに収まってほしいと思う。
しかしなあ
37セカンズもラストレターも無視か…
初恋もスパイの妻も影も形もなく、よく言えば決して流行に流されない賞であることよ
私はあの賞は映画賞としてまったく認めてませんのでハナから相手にしません(笑)。お書きになってますように大手映画会社持ち回り、業界内輪褒めヨイショ映画賞であるのは昔からの事で、今更あげつらう気も起きませんね。
それにしても、大林宣彦監督の大傑作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」が、作品賞はおろか全部門でまったく無視されているのには呆れますね。これ選ばなければ昨年の日本映画総括出来ないでしょうに。まあその程度の映画賞ってことです。ちなみにヨコハマではベストワンです。
私の予想では、作品賞その他主要な賞は「罪の声」になると思います。「浅田家!」も好きなのですがね。
なお「スパイの妻」が外れてるのは、以前にテレビで放映された作品又はその再編集版は対象外とする規約に触れている為です。
そうだったのですね。スパイの妻の件
大手芸能事務所のノミネート辞退には簡単に応じるのに、そういうところは頑ななんですね