という訳でお待たせしました。
『第10回吉祥寺聖戦』レポートの最終回である今日は、
決勝戦の様子をお送りします。
吉祥寺初参加にして決勝に上がったコバさんですが、
実は今まで大会で優勝した経験が無いことでも有名でした。
このコバさんが優勝経験のある3人相手にどう戦うかに注目が集まりましたが、
勝負を決めたのは、やはり『運の強さ』でした。
----
決勝戦(MIRA、ピッチュと遊ぼ!【コバ】、おのっち、ミフミ)
予選4試合が終わり、
決勝の舞台に立つ4人のプレイヤーが決定した。
その中で唯一大会での優勝経験の無いのが、
各地の大会では徹頭徹尾『エンゼルピッチュは俺の嫁』で戦い続けていたコバである。
『吉祥寺聖戦』は初参加にして決勝に上がった彼だが、
「1つの試合でうまくいくと、もう1つで大転けする」というのが今までの大会でのジンクスであった。
その悪しきジンクスを打ち破りたいという気持ちが、
予選から変更したIC名にも現れている。
そのコバの前に立ち塞がるのが、
『白焼きカメピノ』で予選を制したMIRA、
『空気を読まずに』決勝に上がったおのっち、
『珍獣への愛』ではコバをも凌ぐミフミの3人。
特におのっちとミフミは既に『吉祥寺聖戦』での優勝経験があり、
大会での要領という面では一日の長がある。
残るMIRAも港北での大会で優勝した実績を持ち、
その実力は他のプレイヤー達とも引けを取らない。
少なくとも確実に言えるのは、
この4人のうち誰が勝ってもおかしくないということである。
果たして記念すべき『第10回吉祥寺聖戦』を制するのは一体誰なのか、
注目の一戦が、今、始まる。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(朝)、西スタート。
画面をと手札を見た瞬間にガッツポーズを決めたのは、
ご存知『空気を読まない男』おのっち。
そのおのっちはターン開始と共に《ゴースト》で4マステレポート――津田沼の大会ではお馴染みの『神ゴースト』だ――を決めて鍵を奪取。
これに対しMIRAは早くも《ダゴン》+赤で祠を固め、
ミフミは《オオサン》を青マスに置きつつ祠横へ。
残るコバも祠横で待機という立ち上がりとなった。
ひとまず鍵を手にしたおのっちは、
途中手札操作をしつつMIRAの待つ祠へ。
しかしまだ十分仕上がっていない状態なのか侵略モンスターは非力な《シードラコ》で、
支援に付けた《破壊の報復》も数値が4しか上がらない。
《フェレット》ならぎりぎり防げる数値だったのだが――MIRAの支援は《クマゴロウ》であった。
運良く鍵を奪うことに成功したMIRAは、
暫く考えた末に手札を黄2枚赤1枚白1枚と整理してターンエンド。
祠1つ目1番乗りは、MIRAとなった。
コバとミフミの早押し勝負となったチェイサーターン。
紙一重の勝負を制したのは――やはり来た、『ミスター強運』コバ。
そのコバは『嫁』である《エンゼルピッチュ》に《心眼》を付けて攻めるが、
MIRAの支援は――何と《光の盾》!
勝負は確率に委ねられ、反射は――発動せず!
やはり『強い』の一言である。
試合開始から5分が経過し、
祠を取って追い付きたいコバだが、
次の祠にはおのっちの《シードラコ》が立ちはだかっていた。
《異形の力》で手札を白支援2枚としているおのっちに対し、
コバは《エンゼルピッチュ》+《アンデッドソード》で攻め込むが――そこに狙い済ましたおのっちの《フィールドアーマ》!
余りの『今引き』っぷりに、ギャラリーからは最早お約束のブーイングが挙がるのだった。
そのおのっちは再度《異形の力》を唱え、
最終的に手札を緑1白3としてガッツポーズ。
漸く祠1つ目を獲得したのだった。
この圧倒的な守りに対し、
コバは退くことなく戦闘1番で攻め込む。
これに対しMIRAは先回りを行ない、
次の祠から3マス離れた白マスで――遂に来た、『破壊の業火』!
これを見たミフミは祠待ちを諦めて祠横で待機することに。
そして戦闘が始まる。
コバの侵略は、ここ数回の大会でのメインアタッカーとなっている《千年の王(幻影)》。
しかし先程の戦闘で支援を使い切ったか、
有効な支援を付けることが出来ない。
それをあざ笑うかの様に、
おのっちは悠々と《ハコリス》を切るが――何と避け不発!
この『強さ』はまさに本物だ。
勿論ギャラリーからは『ホーム』が勝ったかの様な大歓声である。
試合時間が半分を過ぎたところで鍵を奪い返したコバは、
道中で《キマイラ》を置いて将来の進路を塞ぎつつ、
手札を使い切って1つ目の祠へ。
そして配置するのは――彼の『嫁』、《エンゼルピッチュ》!
これで一気に流れを引き戻そうという算段だ。
マップが昼に変わって迎えたチェイサーターン。
コバを守るこの青い『もと珍獣』に対し、
戦闘1番で攻め込んだのが、
未だ鍵に触れられずにいるミフミ。
戦闘開始と共にコバは《ピッチュ》の能力を起動。
そして戦闘画面になった瞬間――コバは、凍りついた。
ミフミの侵略モンスターは、30/28の《パンダ師範》。
《クマゴロウ》では、オーバーキルすら防げないのだ。
その頃MIRAは《シードラコ》で先程焼いた白支援を戻し、
《ダゴン》で防衛体制に。
《業火》で白支援を吹き飛ばされた状態においては、
非常に強力な守りだ。
一方おのっちは途中のライフアイテムを拾ってぎりぎりライフアウトを免れ、
祠横からの復活に賭けるのだった。
この時点でMIRAの手札は緑白。
何としても祠に着いて並びたいところなのだが――、
ミフミ「やっちゃった!」
何と操作をミスして《ン・キィー》を赤マスに配置してしまう。
他に赤マスを渡れるカードの無いミフミは、
手札に黄青緑を抱えたまま、サテライトに突伏すのだった。
これでチャンスを得たのが、
先程の戦闘で敗れたコバ。
飛ばされた先がミフミが立ち往生している場所から近いということで、
すかさず戦闘1番を予約。
その侵略、《レックスセーバー》+《AI》に対し、
ミフミの支援は、《ロータン》。
攻撃値の上がる《ン・キィー》、
というレアな戦闘であった。
残り5分というところで再度コバは鍵を奪い返し、
戦闘の周ってこなかったおのっちはここでライフアウト。
しかし次の祠にはライフアイテムでぎりぎり食い繋いだMIRAが、
手札緑白で待ち構えていたのだった。
実はこの時点でMIRAの手札は、
《ハコリス》と《光の盾》だったのだ。
『避けと反射の読み合い』を制すれば勝てる、
という非常に強力な組み合わせだ。
そのMIRAに対し、デッキの1周したコバは戦闘を挑む。
そしてこれが、この試合の事実上最後の戦闘となったのだった。
コバの侵略モンスター、《セクシーベル》。
使用した支援、《アンデッドソード》。
対するMIRAの支援――《ハコリス》。
<<<試合終了>>>
これでMIRAをライフアウトさせたコバが祠2つ目を取って勝負あり。
その後おのっちが2つ目の祠を取るもののライフアウトの差は覆らず、
この瞬間、コバはアヴァロンプレイヤーとして初の戴冠を受けることとなったのだった。
コバ「5年間アヴァロンをやっていて初めて大会で優勝できた。
次回のSDBでも優勝を狙う」
あくまで『嫁』と一緒に戦うという拘りとここ一番の運の強さ、
そして最後まで勝負を諦めない粘り強さが今回の優勝に繋がったといえるだろう。
ここから新たな『伝説』が生まれることに期待したい。
<<<最終結果>>>
1位: コバ (ピッチュは俺の嫁)
2位: おのっち (異形シードラコ)
3位: MIRA (白焼きダゴン)
4位: ミフミ (珍獣バランス)
『第10回吉祥寺聖戦』レポートの最終回である今日は、
決勝戦の様子をお送りします。
吉祥寺初参加にして決勝に上がったコバさんですが、
実は今まで大会で優勝した経験が無いことでも有名でした。
このコバさんが優勝経験のある3人相手にどう戦うかに注目が集まりましたが、
勝負を決めたのは、やはり『運の強さ』でした。
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決勝戦(MIRA、ピッチュと遊ぼ!【コバ】、おのっち、ミフミ)
予選4試合が終わり、
決勝の舞台に立つ4人のプレイヤーが決定した。
その中で唯一大会での優勝経験の無いのが、
各地の大会では徹頭徹尾『エンゼルピッチュは俺の嫁』で戦い続けていたコバである。
『吉祥寺聖戦』は初参加にして決勝に上がった彼だが、
「1つの試合でうまくいくと、もう1つで大転けする」というのが今までの大会でのジンクスであった。
その悪しきジンクスを打ち破りたいという気持ちが、
予選から変更したIC名にも現れている。
そのコバの前に立ち塞がるのが、
『白焼きカメピノ』で予選を制したMIRA、
『空気を読まずに』決勝に上がったおのっち、
『珍獣への愛』ではコバをも凌ぐミフミの3人。
特におのっちとミフミは既に『吉祥寺聖戦』での優勝経験があり、
大会での要領という面では一日の長がある。
残るMIRAも港北での大会で優勝した実績を持ち、
その実力は他のプレイヤー達とも引けを取らない。
少なくとも確実に言えるのは、
この4人のうち誰が勝ってもおかしくないということである。
果たして記念すべき『第10回吉祥寺聖戦』を制するのは一体誰なのか、
注目の一戦が、今、始まる。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(朝)、西スタート。
画面をと手札を見た瞬間にガッツポーズを決めたのは、
ご存知『空気を読まない男』おのっち。
そのおのっちはターン開始と共に《ゴースト》で4マステレポート――津田沼の大会ではお馴染みの『神ゴースト』だ――を決めて鍵を奪取。
これに対しMIRAは早くも《ダゴン》+赤で祠を固め、
ミフミは《オオサン》を青マスに置きつつ祠横へ。
残るコバも祠横で待機という立ち上がりとなった。
ひとまず鍵を手にしたおのっちは、
途中手札操作をしつつMIRAの待つ祠へ。
しかしまだ十分仕上がっていない状態なのか侵略モンスターは非力な《シードラコ》で、
支援に付けた《破壊の報復》も数値が4しか上がらない。
《フェレット》ならぎりぎり防げる数値だったのだが――MIRAの支援は《クマゴロウ》であった。
運良く鍵を奪うことに成功したMIRAは、
暫く考えた末に手札を黄2枚赤1枚白1枚と整理してターンエンド。
祠1つ目1番乗りは、MIRAとなった。
コバとミフミの早押し勝負となったチェイサーターン。
紙一重の勝負を制したのは――やはり来た、『ミスター強運』コバ。
そのコバは『嫁』である《エンゼルピッチュ》に《心眼》を付けて攻めるが、
MIRAの支援は――何と《光の盾》!
勝負は確率に委ねられ、反射は――発動せず!
やはり『強い』の一言である。
試合開始から5分が経過し、
祠を取って追い付きたいコバだが、
次の祠にはおのっちの《シードラコ》が立ちはだかっていた。
《異形の力》で手札を白支援2枚としているおのっちに対し、
コバは《エンゼルピッチュ》+《アンデッドソード》で攻め込むが――そこに狙い済ましたおのっちの《フィールドアーマ》!
余りの『今引き』っぷりに、ギャラリーからは最早お約束のブーイングが挙がるのだった。
そのおのっちは再度《異形の力》を唱え、
最終的に手札を緑1白3としてガッツポーズ。
漸く祠1つ目を獲得したのだった。
この圧倒的な守りに対し、
コバは退くことなく戦闘1番で攻め込む。
これに対しMIRAは先回りを行ない、
次の祠から3マス離れた白マスで――遂に来た、『破壊の業火』!
これを見たミフミは祠待ちを諦めて祠横で待機することに。
そして戦闘が始まる。
コバの侵略は、ここ数回の大会でのメインアタッカーとなっている《千年の王(幻影)》。
しかし先程の戦闘で支援を使い切ったか、
有効な支援を付けることが出来ない。
それをあざ笑うかの様に、
おのっちは悠々と《ハコリス》を切るが――何と避け不発!
この『強さ』はまさに本物だ。
勿論ギャラリーからは『ホーム』が勝ったかの様な大歓声である。
試合時間が半分を過ぎたところで鍵を奪い返したコバは、
道中で《キマイラ》を置いて将来の進路を塞ぎつつ、
手札を使い切って1つ目の祠へ。
そして配置するのは――彼の『嫁』、《エンゼルピッチュ》!
これで一気に流れを引き戻そうという算段だ。
マップが昼に変わって迎えたチェイサーターン。
コバを守るこの青い『もと珍獣』に対し、
戦闘1番で攻め込んだのが、
未だ鍵に触れられずにいるミフミ。
戦闘開始と共にコバは《ピッチュ》の能力を起動。
そして戦闘画面になった瞬間――コバは、凍りついた。
ミフミの侵略モンスターは、30/28の《パンダ師範》。
《クマゴロウ》では、オーバーキルすら防げないのだ。
その頃MIRAは《シードラコ》で先程焼いた白支援を戻し、
《ダゴン》で防衛体制に。
《業火》で白支援を吹き飛ばされた状態においては、
非常に強力な守りだ。
一方おのっちは途中のライフアイテムを拾ってぎりぎりライフアウトを免れ、
祠横からの復活に賭けるのだった。
この時点でMIRAの手札は緑白。
何としても祠に着いて並びたいところなのだが――、
ミフミ「やっちゃった!」
何と操作をミスして《ン・キィー》を赤マスに配置してしまう。
他に赤マスを渡れるカードの無いミフミは、
手札に黄青緑を抱えたまま、サテライトに突伏すのだった。
これでチャンスを得たのが、
先程の戦闘で敗れたコバ。
飛ばされた先がミフミが立ち往生している場所から近いということで、
すかさず戦闘1番を予約。
その侵略、《レックスセーバー》+《AI》に対し、
ミフミの支援は、《ロータン》。
攻撃値の上がる《ン・キィー》、
というレアな戦闘であった。
残り5分というところで再度コバは鍵を奪い返し、
戦闘の周ってこなかったおのっちはここでライフアウト。
しかし次の祠にはライフアイテムでぎりぎり食い繋いだMIRAが、
手札緑白で待ち構えていたのだった。
実はこの時点でMIRAの手札は、
《ハコリス》と《光の盾》だったのだ。
『避けと反射の読み合い』を制すれば勝てる、
という非常に強力な組み合わせだ。
そのMIRAに対し、デッキの1周したコバは戦闘を挑む。
そしてこれが、この試合の事実上最後の戦闘となったのだった。
コバの侵略モンスター、《セクシーベル》。
使用した支援、《アンデッドソード》。
対するMIRAの支援――《ハコリス》。
<<<試合終了>>>
これでMIRAをライフアウトさせたコバが祠2つ目を取って勝負あり。
その後おのっちが2つ目の祠を取るもののライフアウトの差は覆らず、
この瞬間、コバはアヴァロンプレイヤーとして初の戴冠を受けることとなったのだった。
コバ「5年間アヴァロンをやっていて初めて大会で優勝できた。
次回のSDBでも優勝を狙う」
あくまで『嫁』と一緒に戦うという拘りとここ一番の運の強さ、
そして最後まで勝負を諦めない粘り強さが今回の優勝に繋がったといえるだろう。
ここから新たな『伝説』が生まれることに期待したい。
<<<最終結果>>>
1位: コバ (ピッチュは俺の嫁)
2位: おのっち (異形シードラコ)
3位: MIRA (白焼きダゴン)
4位: ミフミ (珍獣バランス)