そんな訳で第1話から半年以上経ってしまいましたが、
何とかラストまで出来上がりました。
夏の林間学校を舞台にしたショートショート、
「デイズ・イン・サマースクール」最終話をお楽しみ下さい。
――
◎過去作品
○連載もの
・クエスト・フォー・ザ・ムーン(全7話)
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7(エピローグ)
・ロボトミー・ソルジャー(全4話)
その1
その2
その3
その4
・メリー・クリスマス・フロム・アルカナ(全2話)
その1
その2
・リターン・フロム・ザ・ドラゴンズ・ヘッド(全7話)
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
・タイガース・ダウンフォール(全4話)
その1
その2
その3
その4
・デイズ・イン・サマースクール(連載中)
その1
その2
その3
その4
○その他エピソード
・バトルトーナメント:あなたが決める禁止カード(連載再開未定)
その1
その2
・切札戦士 ジョーカー13(ワン・スリー) 第14話
・エージェント・イン・スイムスーツ
・イーリスの物語
・シャドウメイジ・ジ・アサシン
<<<デイズ・イン・サマースクール その5(最終話)>>>
作:Nissa(;-;)IKU
(前回までのあらすじ:林間学校に参加した生徒や教員は、わずかな生き残りを残して全員が動く首なし死体となった!状況を打開すべく、生き残り達は校舎の爆破作戦を実行に移す――!)
通用口では2人の男子生徒が散弾銃を構えている。今のところ首なし死体も、死体を操る「ミミズ」の姿も見えない。雨が止み、雲間から月明かりが校庭を照らす中、2人は油断なく警戒を続ける――。
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(画像©SEGA)
一方通用口から繋がる、地下のボイラー室では爆破の為の作業が急ピッチで進められていた!これで建物ごと死体を焼き払い、同時にSOSを外部に知らせようという狙いである!
ボイラー室は水蒸気を通すパイプによって建物全体と繋がっており、通常は各室内に置かれたラジエータで熱を取り出すことになっている。このパイプに液体燃料のガスを通し、建物全体に爆発エネルギーを送り込むという仕組みである!
水タンクに液体燃料が注がれる。この燃料は火炎放射器の燃料も兼ねていて、暫くは弾切れの心配は無くなるだろう。そして遂にボイラーに火が入る!
急いでボイラー室を飛び出す一同!見張り達と合流し、校庭に出た直後、校舎の窓が一斉に火を噴いた!計算通りの爆発だ!
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(画像©SEGA)
爆発と共に黒焦げになった死体が校庭に転がり込んで来る!首の切断面からは新たな死体を求めて、「ミミズ」が頭が覗かせているが、見逃すことなく火炎放射が浴びせかけられる!
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(画像©SEGA)
だがまだ油断は出来ない!体育館の裏側から、かのアメフトが体を半分程焼け爛れさせたまま、生き残り達に向かって襲いかかる!何というタフさだ!そのアメフトも切断面から「ミミズ」の頭を覗かせていて、さながら「ミミズ頭」というべき形相だ!
だが1体だけなら集中攻撃が有効だ!次々と叩き込まれる散弾!動きが鈍ったところに更に浴びせかけられる火炎放射!手足を次第に損傷し、少しずつだが動きが鈍くなってゆく――!
――
10分後――依然燃え続ける建物の炎に照らされる巨大な「ミミズ」の残骸を、一同は座り込んで眺めていた。アメフトを操っていた「ミミズ」は、特に巨大なものであったのだ。そのアメフトもサポーターを残して既に炭化した塊となっていて、かつての面影は最早見当たらない。
建物から死体が飛び出すことは最早無かった。恐らく建物の爆発と共に燃え尽きてしまったのだろう。ともあれ、当面の危機は去った――しかし生き残り達の表情は未だに暗いままであった。この危険な森から脱出できる目処が未だに立っていないのだ。
もう一つの原因は新たな疑念からであった――「ミミズ」が死体を操り、恐るべき身体能力を武器に更に死体の数を増やしていたのは分かった。では最初にあのアメフトの首を落としたのは、一体何物だったのだろう?
突如、女教師が立ち上がり、火炎放射器を構えた。何かが近づく物音を感じ取った為であった。一同に緊張が走る。新手の敵か、それとも――。
――現れたのは、小さな目と奇妙な髪型をした謎の人物であった。両手を上げている辺り、特に敵意などは無い様だが、果たして何者なのか?
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――
彼女は「モア」と名乗った。モアによるとあの「ミミズ」は火星を根城に独自の進化を遂げた生命体「火星人」で、それが何らかの理由で地上にテレポートし、地球人を襲いだしたというのだ。
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(画像©SEGA)
モアの語る状況は、予想外に深刻であった。既に地球人の98%は「火星人」の犠牲となっており、わずかな生き残り達が逃げ込んだ地底都市にも、その魔手が伸びつつあるというのだ。
にわかには信じられない話である。だがモアの案内を受けて森へ入り、地下都市に繋がるという階段への入り口に辿り着くと、一同は事態を認めざるを得なくなった。このまま地上にいても救援が来る見込みは殆ど無い。ならば――。
――
後にモアと一同は「火星人」達の「巣」に乗り込み、地球の存亡を賭けた戦いに身を投じることになる。だがその話についてはまた別の機会に譲るとしよう。
階段を降りきり、一同は地底都市に建てられた仮設住宅地に辿り着いた。そこには生徒会長代理の少女の両親の姿もあり、無事を喜ぶと同時に、事態の深刻さを改めて思い知らされることとなったのだった。
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(画像©SEGA)
頭上数百メートルもの高さにある岩盤に備え付けられた、巨大なライトが点灯する。それは地上が日の出を迎えたことを表す合図であった。
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(画像©SEGA)
<<<デイズ・イン・サマースクール おわり>>>
――
◎おまけ:M・o・Aちゃんが何か言う
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何とかラストまで出来上がりました。
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その2
その3
その4
その5
その6
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・ロボトミー・ソルジャー(全4話)
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その2
その3
その4
・メリー・クリスマス・フロム・アルカナ(全2話)
その1
その2
・リターン・フロム・ザ・ドラゴンズ・ヘッド(全7話)
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
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その1
その2
その3
その4
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その1
その2
その3
その4
○その他エピソード
・バトルトーナメント:あなたが決める禁止カード(連載再開未定)
その1
その2
・切札戦士 ジョーカー13(ワン・スリー) 第14話
・エージェント・イン・スイムスーツ
・イーリスの物語
・シャドウメイジ・ジ・アサシン
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作:Nissa(;-;)IKU
(前回までのあらすじ:林間学校に参加した生徒や教員は、わずかな生き残りを残して全員が動く首なし死体となった!状況を打開すべく、生き残り達は校舎の爆破作戦を実行に移す――!)
通用口では2人の男子生徒が散弾銃を構えている。今のところ首なし死体も、死体を操る「ミミズ」の姿も見えない。雨が止み、雲間から月明かりが校庭を照らす中、2人は油断なく警戒を続ける――。
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(画像©SEGA)
一方通用口から繋がる、地下のボイラー室では爆破の為の作業が急ピッチで進められていた!これで建物ごと死体を焼き払い、同時にSOSを外部に知らせようという狙いである!
ボイラー室は水蒸気を通すパイプによって建物全体と繋がっており、通常は各室内に置かれたラジエータで熱を取り出すことになっている。このパイプに液体燃料のガスを通し、建物全体に爆発エネルギーを送り込むという仕組みである!
水タンクに液体燃料が注がれる。この燃料は火炎放射器の燃料も兼ねていて、暫くは弾切れの心配は無くなるだろう。そして遂にボイラーに火が入る!
急いでボイラー室を飛び出す一同!見張り達と合流し、校庭に出た直後、校舎の窓が一斉に火を噴いた!計算通りの爆発だ!
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爆発と共に黒焦げになった死体が校庭に転がり込んで来る!首の切断面からは新たな死体を求めて、「ミミズ」が頭が覗かせているが、見逃すことなく火炎放射が浴びせかけられる!
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(画像©SEGA)
だがまだ油断は出来ない!体育館の裏側から、かのアメフトが体を半分程焼け爛れさせたまま、生き残り達に向かって襲いかかる!何というタフさだ!そのアメフトも切断面から「ミミズ」の頭を覗かせていて、さながら「ミミズ頭」というべき形相だ!
だが1体だけなら集中攻撃が有効だ!次々と叩き込まれる散弾!動きが鈍ったところに更に浴びせかけられる火炎放射!手足を次第に損傷し、少しずつだが動きが鈍くなってゆく――!
――
10分後――依然燃え続ける建物の炎に照らされる巨大な「ミミズ」の残骸を、一同は座り込んで眺めていた。アメフトを操っていた「ミミズ」は、特に巨大なものであったのだ。そのアメフトもサポーターを残して既に炭化した塊となっていて、かつての面影は最早見当たらない。
建物から死体が飛び出すことは最早無かった。恐らく建物の爆発と共に燃え尽きてしまったのだろう。ともあれ、当面の危機は去った――しかし生き残り達の表情は未だに暗いままであった。この危険な森から脱出できる目処が未だに立っていないのだ。
もう一つの原因は新たな疑念からであった――「ミミズ」が死体を操り、恐るべき身体能力を武器に更に死体の数を増やしていたのは分かった。では最初にあのアメフトの首を落としたのは、一体何物だったのだろう?
突如、女教師が立ち上がり、火炎放射器を構えた。何かが近づく物音を感じ取った為であった。一同に緊張が走る。新手の敵か、それとも――。
――現れたのは、小さな目と奇妙な髪型をした謎の人物であった。両手を上げている辺り、特に敵意などは無い様だが、果たして何者なのか?
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彼女は「モア」と名乗った。モアによるとあの「ミミズ」は火星を根城に独自の進化を遂げた生命体「火星人」で、それが何らかの理由で地上にテレポートし、地球人を襲いだしたというのだ。
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モアの語る状況は、予想外に深刻であった。既に地球人の98%は「火星人」の犠牲となっており、わずかな生き残り達が逃げ込んだ地底都市にも、その魔手が伸びつつあるというのだ。
にわかには信じられない話である。だがモアの案内を受けて森へ入り、地下都市に繋がるという階段への入り口に辿り着くと、一同は事態を認めざるを得なくなった。このまま地上にいても救援が来る見込みは殆ど無い。ならば――。
――
後にモアと一同は「火星人」達の「巣」に乗り込み、地球の存亡を賭けた戦いに身を投じることになる。だがその話についてはまた別の機会に譲るとしよう。
階段を降りきり、一同は地底都市に建てられた仮設住宅地に辿り着いた。そこには生徒会長代理の少女の両親の姿もあり、無事を喜ぶと同時に、事態の深刻さを改めて思い知らされることとなったのだった。
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(画像©SEGA)
頭上数百メートルもの高さにある岩盤に備え付けられた、巨大なライトが点灯する。それは地上が日の出を迎えたことを表す合図であった。
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(画像©SEGA)
<<<デイズ・イン・サマースクール おわり>>>
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◎おまけ:M・o・Aちゃんが何か言う
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