以下はラフの原稿である。
私が、「こうなれば、インターネット上で大阪梅田北ヤードの事業計画に関する問題を明らかにするしかない」と決意し、「文明のターンテーブル」の概念を提示して登場した2010年7月は、民主党政権の時代だった。
尖閣諸島の領海で中国漁船体当たり事件が起きたのは2か月後の9月7日である。
無論、尖閣諸島が日本固有の領土である事の確信は持っていたのだが。
念のために、ネット上で尖閣諸島に関して検索してみた。
一つだけ気になった記述があった。
私は友人達に「左は井上清から右は会田雄次までが一堂に会して学際研究が出来る、それが京大の長所であり強みだ」と、読書歴の中からの私の考えを披歴して来た。
その左の代表者である井上清の記述だったからである。
私が高校生時分に恩師から「君は京大に残って、京大をその両肩で背負って立ちなさい」と命じられた事は既述のとおり。
その京大の学者である井上清の既述の正邪を確かめる事は、不動産会社の経営者として長い苦難の時期にあった私にはできなかったから、そのままにしていた。
後年、京大で学んだ本物の俊秀である石井望長崎純心大学人文学部准教授が「尖閣反駁マニュアル百題」と題する大部の本を出版して、尖閣諸島が古来から、日本の領土であることを完璧に明らかにしてくれている事を、本欄でも何度か書いた。
だが井上清が、何を、どんな風に、何のために書いたのかは、今日まで知らなかった。
下條正男氏は、本日、完璧に井上清の嘘を明らかにしてくれた。
京大で学んだ本物の俊秀である竹内久美子さんが形容するところの「赤い大学」、京大の左の代表だった人物に相応しく、赤い中国を利するための意図的な捏造だったのである。
この稿続く。