文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

阿部雅美記者が取材した3組アベック拉致行為に共通するのは、原子力発電所(以下原発)立地地帯だと云うことである

2022年11月08日 23時26分50秒 | 全般
その中で明らかにされるのは、1960年代に新日本窒素が北朝鮮を支援した技術が筒抜けになっていること
2018年02月17日 に発信した章である。
検索妨害の犯罪行為に遭っていた。
再発信する。
以下は前章の続きである。
北朝鮮は何故に3組のアベックを拉致したか? 
金日成は北朝鮮の核開発をソ連に学ぶことから始めている。
これらは両国の「科学技術協力」の議事録からわかる(木村光彦編訳『旧ソ連の北朝鮮経済資料集』知泉書館による)。
だが、木村氏の訳したソ連側の議事録から浮かび上がるのは、科学技術協力がソ連から北朝鮮への一方通行ではなかった、という事である。 
その中で明らかにされるのは、1960年代に新日本窒素が北朝鮮を支援した技術が筒抜けになっていることである。
更に、朝鮮総聯が祖国への貢献で誇った幾つかの技術も筒抜けであった。
つまりソ連は北朝鮮へ物を与える代わりに、日本からの先端技術を北朝鮮経由で吸収していたのだった。 
実は阿部雅美記者が取材した3組アベック拉致行為に共通するのは、原子力発電所(以下原発)立地地帯だと云うことである。 
若狭湾の美浜原発は1967年着工、70年の大阪万博に送電している。新潟の海岸には東京電力の原子炉建設許可が75年に出て、柏崎刈羽原発の建設着工は78年であった。
薩摩半島西海岸の川内原発建設に伴う、原子炉設置許可は77年に出ている。
そして3組の拉致はともに78年である。 
チェルノブイリ原発の事故は86年に起こるが、それは建設されていた原子炉に問題があった。
ソ連は建設過程にある日本の原発の情報が是非とも必要であった。
ソ連と北朝鮮は年々科学技術協力の会議を重ねている。
ソ連独自の調査も重ねられていたであろうが、北朝鮮もソ連へ原子力施設の調査協力をすることで得るものは大きいと踏んだのであろう。 
北朝鮮の潜入工作員に求められた任務は、日本の米軍基地、自衛隊の兵力配置と装備の現状、特に原水爆関係の調査であった(前掲『朝鮮問題知識のすべて』)。
そこには北朝鮮の自発的意思だけでなく、ソ連からの要望もあったと推定される。 
それは3組のアベックの拉致行為が冷戦下、西欧に張り巡らせたソ連スパイ網の建設手法に合致するからだ。
その手法は、調査目的の周辺からアベックを拉致していたことを指す。
ソ連は西欧の重要拠点の周辺の言葉と風習を習得し草(長期残留諜者)を配置した。
言葉と風習の取得には、男女1組の拉致が欠かせない。 





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Es wurde einer strafbaren H... | トップ | Top 10 real-time searches 2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

全般」カテゴリの最新記事