松竹梅は冬の寒さに耐えて繁るところから縁起が良いとされるものですが、春となってもその威容はなかなかのものです。ふとその足元を見ると、地面を割って筍(たけのこ)が顔を出しているのに気がつきました。
種類は孟宗竹のようです
筍は芽を出すとだんだん成長のスピードが上がり、伸び盛りの頃は一日に数十センチ~一メートルも伸びるそうです。私たち神主の祝詞でも“若竹の如くすくすくと…”と子供の成長を祈る言葉としてよく使われます。そういえば今日は近くの幼稚園の入園式だったようで、新しい制服を着て親子でお参りされている子たちが多く見えました。
黒皮をまとって空に伸びてゆくその姿は、春の生命力を形にしたようで逞しいものです。立派なものはそのまま伸ばすことにし、小さなものはご神前へお供え致しました。