皆様は『年祭』という祭事をご存じでしょうか?
神社では様々な祭事が執り行われます。最大のお祭りである「例大祭」を始め、2月の「節分祭」、秋の収穫期に行う「新嘗祭」、また一般の方をお迎えして行う「神前結婚式」「初宮詣」、厄年の方をお祓いする「厄除祈願」など、“祝福する” “祈願をする” のがお祭りの主な役割です。
その一方で、“人は亡くなれば神様になる(神様の世界へ帰る)” という考えから、「慰霊祭」「神葬祭」といった御霊に捧げるお祭りも神社で行われます。
「年祭」は仏教で言う「○回忌」と同じく、亡くなって一年目、三年目・・・と節目の時に真心を捧げるお祭りです。
神社の本殿はあくまでも神社の御祭神の為の建物ですので、
年祭はこうした別室の祭壇、或いはご自宅に祭壇を設けて行います
「千の風になって」という歌もありましたが、神様・人の御霊というのは一所にだけ居るのではなくて、常に近しい人を見守ってもいるのだと私達は考えています。
その繋がりを感謝し、また忘れないように行うのがこの年祭であり、神社のお祭りなのです。