座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

年祭

2013年04月19日 | 神社知識・作法・歴史

皆様は『年祭』という祭事をご存じでしょうか?

神社では様々な祭事が執り行われます。最大のお祭りである「例大祭」を始め、2月の「節分祭」、秋の収穫期に行う「新嘗祭」、また一般の方をお迎えして行う「神前結婚式」「初宮詣」、厄年の方をお祓いする「厄除祈願」など、“祝福する” “祈願をする” のがお祭りの主な役割です。

その一方で、“人は亡くなれば神様になる(神様の世界へ帰る)” という考えから、「慰霊祭」「神葬祭」といった御霊に捧げるお祭りも神社で行われます。

「年祭」は仏教で言う「○回忌」と同じく、亡くなって一年目、三年目・・・と節目の時に真心を捧げるお祭りです。

神社の本殿はあくまでも神社の御祭神の為の建物ですので、

年祭はこうした別室の祭壇、或いはご自宅に祭壇を設けて行います

「千の風になって」という歌もありましたが、神様・人の御霊というのは一所にだけ居るのではなくて、常に近しい人を見守ってもいるのだと私達は考えています。

その繋がりを感謝し、また忘れないように行うのがこの年祭であり、神社のお祭りなのです。